目次
- 1. なぜ入れる?ハンバーグのパン粉の役割
- 2. ハンバーグはパン粉なしだとどうなる?
- 3. 肉との割合は?ハンバーグのパン粉の量
- 4. ハンバーグのパン粉の選び方
- 5. ハンバーグのパン粉がないとき代わりになる食材
1. なぜ入れる?ハンバーグのパン粉の役割

人気料理のハンバーグだが、そのレシピを見てみると必ずといっていいほどパン粉が明記されている。自宅でハンバーグを作るときにも無意識にパン粉を入れている...そんな人も多いことであろう。ここではいま一度、ハンバーグにパン粉を入れる理由を紐解いていきたい。
肉汁を閉じ込める
肉を焼くと肉の汁が出てくる。実はこの肉汁には、旨みがぎゅっと詰まっている。そのため、肉汁を逃さないことは美味しさを守る秘訣ともいえるのだ。ひき肉はほかの形状の肉よりも断面が多く、肉汁が出てしまいやすい。この肉汁を閉じ込める役割をしてくれるのがパン粉なのだ。溢れ出た肉汁を肉と肉の間にあるパン粉が吸収してくれるのである。
ハンバーグが柔らかくなる
ハンバーグの材料は、大きく分けてひき肉と玉ねぎ、卵そしてパン粉である。ここからパン粉をなくすとひき肉と玉ねぎと卵だけになってしまう。分量的にも肉がほとんどになるが、この結果、どうしても硬い食感になってしまうのだ。火をあまり通さないお店などで提供されるレアハンバーグであればパン粉なしでも美味しくいただくことができるが、残念ながら家庭では難しい。
材料をつなぐ役割をする
ハンバーグは、こねて全体をまとめて成形する。このときに各材料の接着剤のような役割をしてくれるのがパン粉である。パン粉が水分を吸って粘着力を増し、全体をまとめてくれるのである。
2. ハンバーグはパン粉なしだとどうなる?

一般的なハンバーグの作り方からパン粉を抜くと、硬くパサパサとした食感、または水分が出てべちゃべちゃな食感になる可能性が高い。
3. 肉との割合は?ハンバーグのパン粉の量

パン粉がないと美味しいハンバーグが作れないということはお分かりいただけただろう。とはいえ、たくさん入れれば、その分美味しくなるというわけではない。ハンバーグにおけるパン粉の適切な量は、300gの肉に対して12~15g程度だ。大さじ4~5くらい。乾燥パン粉の場合はこれを牛乳で湿らせてから肉だねに加えるといい。生パン粉の場合はそのままでOK。くれぐれも入れすぎには注意したい。
4. ハンバーグのパン粉の選び方

一口にパン粉といっても、さまざまな種類がある。市販品は大きく分けると生パン粉と乾燥パン粉のふたつである。価格も異なるので一概にはいえないが、筆者は生パン粉がおすすめだ。というのも生パン粉で作る方がジューシーな仕上がりを感じられるのだ。また、牛乳に浸す工程がないところも嬉しい。
5. ハンバーグのパン粉がないとき代わりになる食材

ハンバーグを作りたいけれど、パン粉がない!そんなピンチを救ってくれる代用品をまとめてご紹介していこう。
パン粉の代用品1:片栗粉
多くの家庭にあるであろう片栗粉は、パン粉の代用品になる。片栗粉を使うとジューシーというよりはむちっとした弾力のあるハンバーグに仕上がる。入れる量はパン粉の半分くらいが適量だ。
パン粉の代用品2:豆腐
豆腐をパン粉代わりに入れるとふわふわ感がぐっとアップする。卵を入れなくてもしっかりとまとまるので、ヘルシーに仕上げたい場合やアレルギーがある場合にもぴったり。豆腐はしっかりと水切りをしてから加えることが重要だ。
パン粉の代用品3:マヨネーズ
水分や肉汁を吸収する効果があるかは不明だが、ふわふわとした食感をもたらす可能性があるという意味ではマヨネーズで代用することもできる。肉のタンパク質の結合をゆるやかにする効果が期待できる。分量はパン粉の1/4?1/5程度がおすすめだ。マヨネーズを加えた場合、卵は入れなくてもいい。
パン粉の代用品4:麩
麩は保水性が非常に高いため、パン粉の代用品に最適である。フードプロセッサーで細かくして使うのが正解だ。タンパク質でもあるので、やや多めに入れると肉の代用としての役割も果たしてくれる。
パン粉の代用品5:小麦粉
あまりおすすめできないが、どうしても代用品がない場合は小麦粉で代用することもできる。この場合は、ハンバーグを成形した後にうすく周りにまとわせるといい。
結論
ハンバーグにおけるパン粉の役割は、美味しさの根幹ともいえる柔らかさやジューシーさを保つことである。パン粉がとても重要であることがお分かりいただけただろう。パン粉、とくに生パン粉を入れるとお店のような味わいを楽しむことができる。代用品としては麩が一番おすすめだ。パン粉がない場合はぜひ活用してみてほしい。