目次
- 牛乳大さじ1
- バター小さじ1
- 鍋に材料を入れ、焦げないよう弱火で加熱する
1. 牛乳から分離させよう!本格生クリームの作り方

生クリームの原料は生乳である。つまり、生クリームと牛乳は元は同じものなのである。まずは生クリームと牛乳の違いを理解しつつ、牛乳から生クリームを取り出す方法について学んでいこう。
必要なのはノンホモ牛乳
牛乳とひと口にいっても世の中にはさまざまな種類の牛乳がある。生クリームを分離させて取り出すためには、ノンホモ牛乳を選ぶ必要がある。
多くの牛乳はホモジナイズと呼ばれる工程を経て、出荷される。ホモジナイズとは生乳に含まれる脂肪の球を均一化する工程のことで、牛乳に圧力をかけて行う。多くの牛乳がこの工程を行う理由は、超高温殺菌をする工程で欠かすことができないからだ。脂肪球を均一化すると乳脂肪分が分離することなく、安定的な味わい、風味になる。大量生産、大量消費時代に生まれた技術であり、国内で流通している牛乳のほとんどがこちらの方法で作られている。
対してノンホモジナイズ牛乳はホモジナイズをしないため、風味がとてもよく、より生乳に近い状態だ。ノンホモジナイズ牛乳は、低温殺菌することで有用な菌を残したままにするパスチャライズド牛乳の一種でもある。これらの牛乳を作るためには、牛乳の鮮度のよさが必須であり、手間もかかるため、一般的な牛乳よりも値段が高くなる。
牛乳を生クリームにする手順
前述の通り、ノンホモジナイズ牛乳は、乳脂肪が均一化されていないので、時間経過とともに乳脂肪が自然と分離して上部にたまる。これこそ、天然の生クリームである。
作り方は非常に簡単だ。ノンホモジナイズ牛乳を冷蔵庫で静置しておくだけ。牛乳から生クリームを作る方法のなかでは、もっとも簡単で手間がかからない。丁寧にすくい取るだけで完成だ。そのまま食べることもできるし、料理などに活用することも可能である。
2. バターで簡単!牛乳生クリームの作り方

昨年、コロナ禍で学校が休校になり、牛乳が余ってしまうという問題が生じた。このとき、東京の老舗洋菓子店がSNSで公開したのが、バターと牛乳を混ぜて生クリームの代用にするというもの。アメリカではヘビークリームの名称でも知られる存在だ。作り方を早速チェックしていこう。
材料と作り方
材料
作り方
作り方も非常に簡単だ。少ない量で作りにくい場合は、湯煎や電子レンジを活用するといいだろう。無塩バターを使うとより生クリームらしい味わいになる。
料理に使うのがおすすめ
バターで作る牛乳生クリームは、残念ながらホイップすることはできない。ただし、味わいは近いものがあるので、料理に使う分には十分だ。
3. ホイップの代用に!牛乳生クリームの作り方

ケーキやクレープなどのトッピングに生クリームのホイップを使いたい...そんなシーンもあるだろう。しかし、ノンホモ牛乳からの分離では量が確保できないし、バターで作る牛乳生クリームではホイップができない。そんなときに活用したいのが、牛乳にゼラチンや卵白を加えて作るホイップだ。作り方を解説していこう。
牛乳とゼラチンで代用ホイップクリーム
牛乳にゼラチンを溶かすとホイップすることができるようになる。ツノが立つほど立てることはできないが、ゆるめの生クリームホイップの雰囲気を楽しむことはできる。
ただし、味わいとしては生クリームをホイップしたものとは別物なので、ケーキのデコレーションなどに使うのには、ダイエット中であるなど、別段特定の理由がない場合はおすすめできない。
作り方は牛乳200mlに湯50gでふやかした粉ゼラチン5gを混ぜて、冷やしたのちハンドミキサーで攪拌するだけ。
結論
生クリームは牛乳と同じく生乳が原料だが、牛乳とはまったくの別物である。このため、代用する場合は工夫が必要だ。料理やホイップしないで使う場合には、ノンホモ牛乳から分離させる、またはバターを溶かして生クリーム風にするといい。どうしてもホイップしたい場合は、ゼラチンを活用するといいだろう。