目次
- ※1:厚生労働省「抗酸化物質」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
- ※2:公益財団法人長寿科学復興財団「ポリフェノールの種類と効果と摂取方法」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/polyphenol.html
- ※3:厚生労働省「果物の健康機能性に関する論文」 https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/attach/pdf/iyfv-34.pdf
1. バタフライピーとは

昨今InstagramをはじめとするSNSで人気を集めている、美しすぎるブルーのお茶・バタフライピー。見たことや聞いたことはあるものの、一体バタフライピーがどんなものなのか?を説明できる人は少ないかもしれない。ここではその正体を解説していこう。
マメ科の植物
バタフライピーは熱帯地域に自生するマメ科の植物である。これを使ったハーブティーもまたバタフライピーと呼ばれている。バタフライピーは直訳すると蝶の豆、和名ではその名の通り蝶豆と呼ばれている。これはバタフライピーの花びらが蝶のように見えることが理由のようだ。
自然界に青い花はとても少ない。これは空と同化してしまうと媒介者である昆虫に気づいてもらえないためで、多くの花は青以外の色をしている。バタフライピーは、自然界でも数少ない青い色の花といえるのだ。そんな珍しい青い花の色をそのまま楽しむことができるのが、バタフライピーのハーブティーである。
バタフライピーのハーブティーは、バタフライピーの花びらを乾燥させたもので、これを湯で抽出すると青い色のお茶ができるのだ。とくにタイでは珍重されており、伝統医療にも活用されている。
2. バタフライピーの効果効能

美しいブルーのお茶、バタフライピーはその見た目だけでなく、その効能にも注目が集まっている。というのもあの美しい青は、抗酸化作用のあるアントシアニンによるものだというのだ。ここでは詳しい効果効能を解説していこう。
抗酸化物質アントシアニンが豊富
バタフライピーのあの美しい青を作り出しているのは、ブルーベリーなどに含まれることでも知られるアントシアニンだ。アントシアニンは、活性酸素の発生や動きをおさえたり、そのものを排除するパワーを持つ抗酸化物質のひとつに数えられる存在だ。
アントシアニンの効能とされているのが、視力回復である。これは網膜にあるロドプシンがアントシアニンによって再合成されることによるものだ。
いくつもの大規模な研究で果物由来のアントシアニンが心血管疾患予防に効果を発揮するとされているが、バタフライピーについてはまだその可能性は未知数。さまざまな健康効果への期待から、研究が進んでいる。(※1、2、3)
3. バタフライピーの効果的な飲み方

バタフライピーは、抗酸化物質であるアントシアニンを豊富に含むことがわかった。ここからはバタフライピーの飲み方とそのアレンジ方法について解説をしていこう。
飲み方とアレンジ方法
バタフライピーは、ハーブティーになっているものを手に入れるのがいいだろう。ドライハーブが主流だが、生のものでも楽しむことができる。一般的なハーブティー同様、熱湯で抽出するのが正解だ。カップ1杯に対して、4~5輪の花がちょうどいい。しっかりと濃い青色になったら飲み頃だ。アイスティーにする場合は、やや濃いめに出すといい。バタフライピーは見た目の印象とは裏腹にとても飲みやすい味わいなので、幅広いアレンジができるところも嬉しい。
紫色にする方法
バタフライピーが注目を集めることになったもうひとつのゆえんは、変色が楽しめるから。しっかりと抽出したバタフライピーのハーブティーに、レモンやライムなど酸性の果汁を入れると瞬く間に紫色に変色する。甘みを加えて飲んでも美味しい。
ラテに
バタフライピーは牛乳を加えてラテにして飲んでもいい。牛乳を注いだあとに、そっとバタフライピーを注ぐと2層になって美しい。
結論
バタフライピーは、マメ科の植物の花を使ったハーブティーである。すっきりとクセのない味わいで飲みやすいうえ、抗酸化物質であるアントシアニンをたっぷりと摂取することができることから注目を集めている。輸入食材店などで見かけることも増えてきたので、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
(参考文献)