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生オーガニック琥珀メープルシロップ

メープルシロップの効能とは!栄養素や特徴を知って健康的な食生活に

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年8月25日

ホットケーキなどのスイーツにかけて食べるものというイメージが強い「メープルシロップ」。実は健康や美容にも効果のある、魅力的な甘味料であることをご存じだろうか?今回はメープルシロップの栄養価や効能のほか、普段の食事に取り入れられる料理などを紹介する。

  

1. メープルシロップの特徴

木から樹液を採取してメープルシロップを作る
さまざまな栄養やその効能が優れているメープルシロップ。はちみつや砂糖とは異なる特有の色や香り、やさしい甘さはどこからくるものなのか?ここでは、メープルシロップの特徴を紹介する。

原材料と製造法

メープルシロップとはその名の通り、カエデの樹液を原料とする甘味料だ。カエデは冬の厳しい寒さを乗り越えるため、夏の間に光合成で樹木内部にでんぷんを蓄積する。そのでんぷんを糖に変換して寒さに耐えるのだ。
真冬を過ぎ、昼と夜の温度差が条件を満たすと糖を幹全体に行き渡らせるようになるため、採取口を設ければその糖分を含んだ樹液が流れ出す。その期間、2月末~3月初旬のわずか10日~20日程。メープルシロップは、採取した樹液の糖度が66%になるまで煮詰めて、不純物を除去しただけの天然の甘味料だ。

赤ちゃんも食べられる

メープルシロップは赤ちゃんも食べられる。また、妊婦が摂取しても問題ない甘味料だ。ただし、赤ちゃんは胃腸や消化機能が未発達であるため、メープルシロップを与える場合は月齢に合わせて少しずつ与えるようにしよう。メープルシロップの比較対象として挙げられるはちみつは、赤ちゃんが摂取すると「乳児ボツリヌス症」になる恐れがある。1歳未満の赤ちゃんには与えないよう呼びかけられているため注意してほしい。

2. メープルシロップの効能と栄養

スプーンにメープルシロップを注ぐ
カエデの樹液から精製されるメープルシロップ。やさしい甘みや独特な風味・香りが好きな方もいるだろうが、その栄養価や効能は意外と知られていない。ホットケーキにかけるものといえば、「はちみつ」も思い浮かぶだろう。ここでは、メープルシロップの栄養・効能をはちみつと比較しながら見てみよう。

主な栄養素

メープルシロップにはほかの甘味料よりもビタミンやミネラルが豊富に含まれており、はちみつと比べてもそれらが劣ることはない。それぞれの数値を見てみると、メープルシロップのほうがカロリーや炭水化物は少なく、日本人に不足しているといわれるカルシウムやマグネシウムは多く含まれている。これらは歯や骨に必要な栄養素であり、血圧の上昇を防ぐ効果もある(※1)。また、必須栄養素のカリウムにはナトリウム(塩分)の排出を促す働きがある(※2)
このほか、代謝に必要不可欠な亜鉛には、アルコールの分解や動脈硬化の予防、味覚を正常に保つ働きがあるのだ(※3)。現代日本人に求められる栄養が詰まったメープルシロップ。次はそのほかの効能を紹介しよう。

報告されている効能

メープルシロップには、その豊富なビタミン・ミネラルがもたらす働きはもとより、最新の研究によって明らかになったさまざまな効能がある。ここではそれらを3つ紹介する。
1.血糖値が急上昇しない
しょ糖と比べ、摂取時の血糖値急上昇が見られない。また、植物ホルモンの一種「アブシシン酸」による筋肉への糖の取り込み・インスリン放出の促進・脂肪細胞のインスリン感度向上作用が期待されており、糖尿病などの生活習慣病に対して有効な武器になると考えられている(※4)。
2.抗酸化作用
メープルシロップに含まれる67種類のポリフェノールのうち、9種類がメープルシロップ特有の成分であることが判明した。これらには抗酸化作用があり、運動後の炎症軽減・早期回復効果のほか、肌のシミ・シワといった老化現象や生活習慣病の原因とされる活性酸素に有用な効果の可能性があると明らかになっている(※4)。
3.肝臓を保護する
メープルシロップには、脂肪分の多い食事による肝臓の炎症やそれに起因する代謝の悪化を緩和する可能性がある。また、免疫機能の面からアプローチする研究も進められており、病気になる前の未病を改善する働きが注目されている(※4)。

3. メープルシロップの効能を得る料理

家庭の台所で料理
最後に紹介するのは、メープルシロップの効能を得られる料理だ。メープルシロップは意外にも日本の調味料と相性がよい。まろやかなコクや旨みを添えるほか、肉や魚の臭み消しにもなる。また、製造過程で加熱されているため、調理の際に加熱しても栄養が損なわれることなくビタミンやミネラルを摂取できるのもポイントだ。

おすすめの料理

・チキンのメープルシロップロースト
醤油・酒・メープルシロップを混ぜた調味液に、鶏もも肉を漬け込んでローストする一品。メープルシロップを使うことで、やさしい甘みとコク・照りを出せる。砂糖よりも血糖値が上がりにくい効能(※4)は、健康的な食事に一役買いそうだ。
・トマトのメープル卵炒め
炒めたトマトにメープルシロップと塩で溶いた卵を加え、とろみをつけた中華スープで味を調えるトマトの卵炒め。具材それぞれの栄養と、加熱しても損なわれないメープルシロップのビタミンやミネラルが同時に摂取できる一品だ。
・マグロのたたきメープル添え
ごまでコーティングしたマグロを強火で焼き、醤油・メープルシロップ・生姜・タバスコで作ったソースをかけていただくマグロのたたき。マグロにはメープルシロップの効能と同様に抗酸化作用があり(※4)、生活習慣病などに効果が期待される。

結論

メープルシロップの栄養とその効能、おすすめの料理を紹介した。はちみつよりも低カロリー・低糖質なうえに栄養は豊富で、赤ちゃんから大人まで食べられる優秀な甘味料。スイーツだけでなく料理の調味料としても使えるため、普段の食事に取り入れてみてほしい。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2022年8月25日

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