目次
- 玉ねぎは縦半分に切ってから、縦に薄切りにする。
- フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎを加えて5~6分ほど炒める。
- 玉ねぎがしんなりとしたらカレー粉をふり入れて炒める。
- カレー粉がなじんだら火を止める。
- 鯖缶を汁ごと加えて木べらで一口大に割く。
- 中火にかけて煮立ったら、ざっくりと混ぜて2分ほど煮る。
- 粉チーズと塩を加えて混ぜれば、鯖缶カレーの完成だ。
1. 鯖缶カレーの基本的な作り方

牛肉や豚肉、ひき肉のように肉を使用して作ることの多いカレーだが、鯖缶を使用して作るのもありだ。ここでは鯖缶を使用する鯖缶カレーの基本的な作り方を紹介しよう。
手順とポイント
缶汁も残さず利用できる鯖缶カレーを紹介しよう。
粉チーズを加えることでコクが出るうえに、味に深みが増す。
2. 鯖缶カレーの生臭さを消すには

カレー粉やカレールウには香り豊かなスパイスが入っているので、鯖缶カレーはにおいをあまり気にせず食べることができる。しかし、どうしても鯖のにおいが気になるという人もいるだろう。ここでは鯖缶カレーの生臭さを消す方法を紹介しよう。
食材を追加する
鯖缶カレーのにおいを消すポイントは食材を追加することだ。では、追加すべき食材とは何だろうか?
しょうが
におい対策として、小さじ1/4?1/2ほどのしょうがを鯖と一緒に入れるのもおすすめだ。加熱によってしょうがの辛味成分であるショウガオールやジンゲロンが、鯖のくさみを包むのでにおいを感じにくくなる。生のしょうがでなくても、チューブタイプで代用してもOKだ。しょうがのほかに、にんにくやローリエ、クローブも消臭効果が期待できる。?
味噌
味噌と鯖を合わせて、じっくりと煮込むのも、におい対策に効果的。味噌が発酵する段階で生成される香りと旨みが、鯖のにおいを抑えて風味豊かな味にまとめる。また、鯖の味噌煮缶を使って鯖缶カレーを作るのもありだ。
3. 鯖缶カレーのアレンジレシピ

次に鯖缶カレーのアレンジレシピを紹介しよう。
簡単美味しい料理
簡単で美味しい鯖缶カレーのアレンジ料理のひとつが、トマト缶を加える方法である。かなりサッパリとした味に仕上がるので、バターを加えてコクを増すのもありだ。鯖缶は味噌煮缶を使用すると甘みが増して美味しい。
また、とろみのある鯖缶カレーも美味しいが、水を加えずに炒めてドライカレー風にアレンジするのもおすすめ。15分ほどでできるので、時間のない日の食事にぴったりだ。
さらに、鯖缶カレーに長ねぎを加えると、和風の香りがプラスされるうえ、さっぱりとした味わいになる。ほかにも簡単にアレンジしたいときは、ココナッツミルクをかけるだけで味変できる。
4. 鯖缶カレーはヘルシー

鯖缶カレーには鯖を使用するが、一般的なカレーには牛肉や豚肉などの肉が入っている。最後に、鯖と肉の栄養素の違いについて紹介しよう。
栄養が魅力的
皆さんは普段、肉と魚のどちらを多く食べているだろうか。私たち日本人にとって、肉も魚も重要なたんぱく質の供給源だ。
肉の栄養
肉は種類によって異なるが、エネルギー代謝に必要な鉄分やビタミンB群、コラーゲンが多く含まれている。一方で飽和脂肪酸も多く含まれているため、過剰摂取は脂質異常症や動脈硬化のリスクを高めるが、栄養価の高い動物性たんぱく源だ(※1)。
魚の栄養
鯖缶カレーに使う鯖のような魚には、ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸といった不飽和脂肪酸が豊富に含まれている。これらは、血中脂質低下作用や抗血栓作用をもつと考えられており、とくに動脈硬化性疾患の予防に有用と考えられている(※1)。
また、魚はたんぱく質を多く含む割にカロリーが低く、ビタミンD・E・B12や必須ミネラルのカリウム・カルシウム・マグネシウムといった栄養素を含んでいる。さらに、魚を多く食べている人ほど心筋梗塞になりにくいという研究結果もある。鯖缶をはじめとした魚を食べることが、人の健康維持に役立つことが明らかになっている(※2)。
結論
鯖缶を使用して作る鯖缶カレーの特徴や生臭さを消すポイント、アレンジレシピを紹介した。先述したように、魚を多く食べている人ほど心筋梗塞になりにくいともいわれている。これまで、食べるべきだと思いながらもくさみが気になっていた魚。生臭さを消す方法を参考に鯖缶カレーを作ってみてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1出典:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター「No.6 お魚とお肉、よく食べるのはどちら?」
※2出典:農林水産省「特集1 だから、お魚を食べよう!(1)」