目次
- モロヘイヤの葉と茎を分け、手で葉をちぎって茎から切り離す。
- 茎は上から半分くらいまでが美味しく味わえる部分だ。丈が長いモロヘイヤは茎が太くてかたいことが多いため、包丁を入れたときにやわらかい部分で切ること。
- 鍋に水を入れて1%の塩を加えて沸かし、モロヘイヤを茹でる。
- 茹で上がったらざるに上げ、冷水でしめる。
- 手で絞るように水気を切ればOK。
- ※1出典:農林水産省「家庭菜園でモロヘイヤを栽培していますが、モロヘイヤの種に毒があると知りました。詳しい内容を教えてください。」 https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2004/01.html
1. モロヘイヤの冷蔵保存方法

モロヘイヤはアラビア語で「王家のもの」という意味がある。これは古代エジプト王がモロヘイヤのスープを飲み、病気を治したのが由来だという。ちなみにクレオパトラもモロヘイヤを好んで食べていたそうだ。
モロヘイヤは、茎がやわらかなものが新鮮で美味しい。葉はあざやかな緑色でハリのあるものを選ぶこと。鮮度が落ちるとかたくなって味が落ちる。日持ちしないため、1~2日ほどで使い切ることが美味しく味わえるポイントだ。では調理で使い切れず、余らせてしまったときは、どのように保存すればいいのだろうか。
冷蔵保存の仕方
モロヘイヤを冷蔵保存するときは、まず水で湿らせたキッチンペーパーを茎に巻く。全体を新聞紙で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ入れよう。葉に余分な水分が付くと傷みが早まるので、キッチンペーパーを巻くときはなるべく葉にふれないよう注意すること。また、水滴が付いたら拭き取っておくのもポイントである。保存期間の目安は2日ほどだ。
常温保存はNG
モロヘイヤには常温保存は適していない。葉物野菜のなかでも日持ちしにくいといわれているモロヘイヤは温度と湿度の変化に弱いので、調理する日に食べきれる量でも冷蔵保存するのがおすすめだ。やむをえず常温で保存するときは、ざるにのせて新聞紙やふきんをかけ、風通しのよい涼しい場所におくこと。
2. モロヘイヤの冷凍保存方法

次にモロヘイヤを冷凍保存して長持ちさせるコツを紹介しよう。
冷凍保存の仕方
モロヘイヤをすべて食べきれないときは冷凍保存がおすすめだ。美味しさをキープしながら冷凍保存するポイントを解説しよう。とくに美味しさをキープできる方法は、茹でた後にカットしてから冷凍保存する方法だ。茹でることでアク抜きもできるため、調理するときは凍ったまま料理に使えて便利である。
モロヘイヤを茹でてから冷凍保存する方法
モロヘイヤは葉と茎を分けてから茹でると美味しく味わえる。
モロヘイヤの茹で時間の目安は葉が約30秒、茎が約1分だ。歯ごたえを残す程度に茹でるのがポイント。あとは冷凍用の保存袋に葉と茎を別々に入れる。このときに平たくしておくと均等に凍るうえ、使いたいときに必要な分だけパキっと折って取り出せて便利だ。
モロヘイヤを茹でずに冷凍保存する方法
基本的にモロヘイヤは茹でてから保存するのがおすすめだが、時間がないときは茹でずに保存してもOKだ。そのときは葉と茎を切り分けて冷凍用の保存袋に別々に入れる。生の状態で冷凍するとアクが残っているので、調理するときは茹でること。冷凍保存期間の目安は1週間ほどだ。
解凍の仕方
冷凍保存したモロヘイヤは凍ったまま、汁物や炒め物などに使ってOK。ただし先述したように、茹でずに保存したものは茹でてアク抜きしてから使うようにしよう。
3. モロヘイヤの保存前に注意すべきこと

最後にモロヘイヤを保存する前に注意すべきことを紹介しよう。
家庭菜園の栽培では注意
モロヘイヤの種子には、強心配糖体という強心作用をもつ成分の「ストロファンチジン」が含まれている。この成分は身体に有害であり、家庭菜園で栽培し老化した枝葉と種子を誤って摂取すると、少量でも嘔吐やめまいのような中毒を起こす可能性がある。
スーパーなどで販売されているモロヘイヤは毒性を持っていないので安心して味わえるが、家庭菜園の場合、老化した枝葉や種子があるものは絶対に食べてはいけない。実際に長崎県では実の付いたモロヘイヤを食べた牛が死亡した事例が報告されている(※1)。
結論
今回は、モロヘイヤを冷蔵保存や冷凍保存する方法を紹介した。ポイントは手で葉をちぎって茎から切り離したり、歯ごたえを残す程度に茹でたり、葉と茎を別々の保存袋に入れて冷凍したりすることだ。これまでモロヘイヤを冷凍保存したことがなかった人も、この記事を参考に取り入れてみてはいかがだろうか。
(参考文献)