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木の表面に新鮮なルバーブ

体の中の有害物質を排出し健康維持に大活躍!?優れた栄養素をもつ知る人ぞ知る優秀すぎる『この野菜』の正体とは

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年9月 5日

ルバーブは野菜の一種だが、一般的にはあまり知られていない。ルバーブとはどのような野菜なのだろうか。本記事では、ルバーブの特徴や食べ方、栄養素を中心に紹介していく。上手な使い方や食べ方を知って、ぜひ取り入れてみてほしい。

  

1. ルバーブとは

庭の天然有機ルバーブ
ルバーブは、英語でrhubarb、和名で食用大黄(ショクヨウダイオウ)という。どのような野菜なのか、詳しく見ていこう。

シベリア原産の植物

ルバーブとはタデ科の植物で、原産地はシベリアである。寒い地域を好み、日本でも北海道や長野県などで栽培されている。多年草で生命力が強く、株分けして栽培されることも多い。長さ30~40cm、幅2~3cmほどに育つ葉柄を食用とし、漢方にも用いられる。葉柄の色は赤のほか、緑色のものもある。葉も大きく育つが、えぐみが強いため食べられない。

味の特徴と旬の時期

ルバーブは繊維が多い野菜で、独特の香りがあり酸味が強い。とくに生で食べると酸味だけでなく渋みもあるため、加工して食べるのが一般的である。旬は主に4~6月頃の初夏の時期だが、秋にも収穫される。秋のルバーブは、初夏のものより酸味が控えめといわれる。

2. ルバーブのおすすめの食べ方

ルバーブジャムとパン
強い酸味が特徴のルバーブは、ジャムやコンポートに加工して食べられることが多い。そのためスイーツ向きの野菜として知られるが、料理に使うこともできる。

美味しい食べ方

ルバーブはジャムやコンポートにするとフルーティな味わいに変化する。ほかのおすすめの料理とともに、代表的な食べ方を紹介しよう。

ルバーブジャム

市販のルバーブジャムもよく見かけるが、砂糖を加えて煮詰めるだけで、簡単に手作りもできる。パンに塗ったりヨーグルトにトッピングしたりするほか、砂糖控えめで作り料理に添えるのもおすすめだ。

ルバーブコンポート

ルバーブの形を残したい場合は、コンポート(シロップ煮)にするとよい。そのまま食べてもよいし、ケーキやパイにも使用できる。また、凍らせればルバーブアイスとしても楽しめる。残ったシロップは水やソーダで割って飲むと美味しい。

ルバーブサラダ

ルバーブは、薄くスライスすれば生食もできる。ルバーブを薄切りにして、ほかの生野菜と組み合わせてサラダにして、独特の食感を楽しもう。

ルバーブの浅漬け

ルバーブに塩をまぶして2時間ほど漬けておくと、さわやかな風味の浅漬けができる。おにぎりの具材にも最適だ。

ルバーブスープ

コンソメスープやミネストローネなど、洋風のスープの具材にも使える。火が通りやすいため、加熱すると軟らかくなり食べやすい。

ルバーブの酢豚

酸味のあるルバーブを酢豚の具材にすることで、酢を使わずとも美味しく仕上がる。5mmほどの厚さに斜め切りし、ほかの野菜とともに炒めよう。

3. ルバーブの栄養素

ルバーブの束
ルバーブにはどのような栄養が含まれているのだろうか。「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1)より、ルバーブの可食部100gあたりに含まれる主な栄養素を紹介する。

主な栄養素

・たんぱく質:0.7g
・脂質:0.1g
・炭水化物:6.0g(食物繊維:2.5g)
・主なミネラル類
 ・カリウム:400mg
 ・カルシウム:74mg
 ・マグネシウム:19mg
 ・リン:37mg
・主なビタミン類
 ・β‐カロテン:40μg
 ・ビタミンB1:0.04mg
 ・ビタミンB2:0.05mg
 ・ナイアシン:0.2mg
 ・ビタミンB6:0.02mg
 ・葉酸:31μg
 ・パントテン酸:0.10mg
 ・ビタミンC:5mg
・カロリー:23kcal
ルバーブには食物繊維やカリウムが多い。また、ビタミンB群、ビタミンCなどさまざまな種類の栄養素が含まれている。たんぱく質や脂質がほとんど含まれず低カロリーである。ダイエット中でも食べやすい野菜といえるだろう。(※1)

食物繊維とカリウムの効果効能

食物繊維は便通の促進や有害物質の排出に役立ち、便秘予防や腸内環境の改善に効果的な栄養素である(※2)。また、カリウムは余剰なナトリウムを排出する作用をもつことから、高血圧の予防効果が期待できる(※3)。ルバーブを上手に食生活に取り入れることは、健康維持にも役立ちそうだ。

結論

ルバーブとは、シベリア原産のタデ科の植物である。葉柄の部分を食用とする野菜で、独特の風味と酸味が特徴だ。ジャムやコンポートに加工されることが多いが、サラダやスープ、炒め物などの料理にも使える。食物繊維やカリウムなどの栄養素を含み、彩りだけでなく栄養面でも優れている。ルバーブをさまざまな食べ方で味わってみよう。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2022年9月 5日

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