『ホワイトチョコ』が何からできているのか知ってる？意外と知らないホワイトチョコの秘密とは

1. ホワイトチョコの色や味の理由

ホワイトチョコに「チョコレートなのになぜ白いのか？」「そもそもチョコレートではないのか？」などといった疑問を持っている人も多いだろう。ここではホワイトチョコの原料と白い理由、チョコレートとの違いについて解説する。

原料の特性

ホワイトチョコの主な原料は、ココアバター、砂糖、乳製品などだ。一般的なチョコレートの原料である、ココアパウダーやカカオマスは含まれない。カカオ豆から抽出される油脂分であるココアバターに、残りの材料を加えて作られるホワイトチョコは、カカオマスが含まれないため、クリーミーな甘さと白色が特徴になっている。

ちなみにココアバターは常温では固まっているが、体温近くの温度でとけるという独特な性質を持っており、チョコレートのなめらかなくちどけのよさには必要不可欠な材料だ。

チョコレートとの違い

日本のチョコレートには公正取引委員会による「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」という決まりがあり、チョコレート生地の定義として「カカオ成分が35％以上で、水分が3％以下、カカオ成分と乳成分の合計が35％を下らないもの」とされている。カカオ成分とは、カカオマスとココアバター、ココアパウダーなどを指す。配分に関わらず合計が35％を超えていればチョコレートということなので、ココアバターを主な原料としているホワイトチョコは、れっきとしたチョコレートといえるだろう。

2. ホワイトチョコの製造の流れ

では、ホワイトチョコはどうやって作られているのだろうか。ホワイトチョコの製造方法について解説していこう。

製造方法について

まず、カカオマスを圧搾して抽出したココアバターに、砂糖や乳製品などの原料を混ぜ合わせる。次に、レファイナーという機械を使用してペースト状の生地をさらにすりつぶして微細化し、粉状にする。そこから、時間をかけてチョコレート生地を練り上げる精練（コンチング）というチョコレート製造だけの独特の工程では、コンチェという機械を使用して生地をやわらかくしていく。この工程により、口どけのよいチョコレート生地に仕上がる。チョコレートの温度調節をしてココアバターの結晶を安定した状態にするテンパリングという作業は、温度調節がカギだ。冷却温度や加熱温度などの温度管理の徹底と、均一な撹拌で結晶を安定させることで、ツヤがあり口どけのよさが特徴のチョコレートになる。最後に、テンパリングしたチョコレート生地を型に流し込み、気泡を取り除いて冷却する。しっかりチョコレートが固まり、生地を型抜きしたらホワイトチョコの完成だ。

3. ホワイトチョコを使ったスイーツ

ケーキやムース、お菓子などのスイーツにもホワイトチョコはピッタリだ。それではホワイトチョコを使ったおすすめのレシピやお菓子を紹介しよう。

主なスイーツ

クリームチーズとホワイトチョコを使った、ホワイトスフレチーズケーキはふわふわで軽い口どけのケーキ。ひと味違ったケーキとして、ホワイトチョコを使ったホワイトガトーショコラもおすすめだ。ホットケーキミックスとホワイトチョコ、マシュマロを使ったお手軽クッキーはおもてなしやホワイトデーにもぴったり。

また、ホワイトチョコをラングドシャでサンドした「白い恋人」や、ガトーフェスタハラダのホワイトチョコレートラスクである「グーテ・デ・ロワホワイトチョコレート」も人気のお菓子の一つ。濃厚でクリーミーなホワイトチョコのケーキやお菓子は、プレゼントやお土産でも喜ばれること間違いなしだ。

結論

ホワイトチョコの原料や白さの理由、チョコレートとの違いなどについて解説した。普段知られざるホワイトチョコの製造方法は興味深い。チョコレート特有の苦みが入っていないホワイトチョコは、ケーキやスイーツにももってこいなのでこの記事を参考にぜひ挑戦してみてほしい。