目次
- ※1 独立行政法人 地域医療機能推進機構 給食だより 大豆 https://yamate.jcho.go.jp/wp-content/uploads/2018/02/kyusyokuH30.2_2.pdf
- ※2 文部科学省 豆類/だいず/[全粒・全粒製品]/きな粉/黄大豆/全粒大豆 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04029_7
- ※3 国立健康 ・栄養研究所応用食品部 食物繊維の保健効果 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1987/8/2/8_2_125/_pdf
- ※4 日本調理科学会誌 大豆たんぱく質の機能性を探る https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1995/38/2/38_204/_pdf
- ※5 国立研究開発法人 国立がん研究センター 大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/258.html
1. きな粉の食べ過ぎにならない量

きな粉は大豆からできているので、大豆イソフラボンを豊富に含んでいる。しかしこの大豆イソフラボンは食べ過ぎには注意が必要だ。きな粉の食べ過ぎにならない一日の摂取量の目安を見てみよう。
一日の摂取量
きな粉に含まれている大豆イソフラボンの一日の摂取量の目安は40~50mgである。これは食品からの摂取量の上限で、大豆イソフラボンを使用したサプリメントからは一日30mgほど摂取が可能とされている。つまり合わせて一日に70mgほどの大豆イソフラボンの摂取が可能な計算だ。(※1)
2. きな粉の食べ過ぎによる影響

きな粉は食物繊維を豊富に含んでいる。(※2)しかし食べ過ぎてしまうと、身体へ悪影響を及ぼすことがある。では、どのような影響があるのだろうか?具体的に紹介しよう。
腹痛や便通の異常
きな粉に含まれている食物繊維は、食べ過ぎてしまうと腹痛や下痢などの症状を引き起こすことがある。これは、体内の食物繊維が消化不良を起こし便通の異常を引き起こすのが原因だ。きな粉を食べる際は、適量を守り食物繊維の過剰摂取に注意したい。(※3)
3. きな粉を食べ過ぎずに効能を得る方法

きな粉は食べ過ぎず適量を摂ることで、さまざまな栄養効果や機能性が期待できる。きな粉の持つ効果効能について紹介しよう。
栄養と機能性
きな粉の元となる大豆は、大豆イソフラボンのほかにもさまざまな栄養素を含んでいる。タンパク質や食物繊維、レシチン、カルシウム、鉄なども豊富だ。(※2)そんな中でもきな粉に含まれているタンパク質は、肥満防止効果や血中コレステロールの低下、血圧上昇抑制などの効果が期待できるといわれている。きな粉は食べ過ぎずに適量を摂ることで、さまざまな栄養効果を効率よく得ることが可能になるのだ。(※4)
バランスよく食べる
きな粉以外にも豆腐や味噌、納豆などさまざまな大豆製品がある。大豆の持つ効能を効率よく得るには、バランスのよい大豆製品の摂取がおすすめだ。いろいろな大豆製品を食べることで、飽きることなく大豆の持つ健康効果が期待できるようになる。(※5)また、大豆製品だけに偏ることなく、いろいろな食事をバランスよく摂ることが健康への近道でもある。
結論
きな粉は、餅にかけたり、ヨーグルトにかけたりといろいろな食べ方が楽しめる。その一方で、食べ過ぎてしまうと腹痛や下痢などの思わぬ症状を引き起こすことがあるので、注意が必要だ。しかし、きな粉の元となる大豆はさまざまな栄養効果が期待できる食品なので、適量を上手に食生活に取り入れてみてもらいたい。
(参考文献)