目次
- ※1出典: 文部科学省 食品成分データベース 果物類_ぶどう_皮なし_生-01.一般成分表-無機質-ビタミン類 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07116_7
- ※2出典:グラムのわかる写真館 簡単!栄養andカロリー計算 | ぶどうのカロリー https://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/kudamono/budou.html
- ※3出典:ライフログテクノロジー株式会社 グリコ_アイスの実 ぶどう (1袋あたり)のカロリーや栄養素情報 https://www.calomeal.com/menu_list/detail/0002399
- ※4〜※6出典:厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
- ※7出典:毎日くだもの200グラム推進全国協議会 https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/attach/pdf/iyfv-53.pdf
1. 巨峰のカロリー量

まず、巨峰を含めたぶどうのカロリーを100gあたり、一粒、一房ごとに見ていこう。ぶどうのカロリーはやや低め、糖質は高めといえる。
低めのカロリー
・ぶどう100gあたりのカロリーと糖質
ぶどう(=デラウェアなど小粒のもの)100g当たりでは、皮なしのカロリーは58kcal、糖質は14.4g。皮つきのものは、カロリーが69kcal、糖質が17.0gになる。(※1)
・ぶどう1粒のカロリーと糖質
小粒のぶどう1粒(約2g)におけるカロリーは1kcal未満、糖質は約0.2gと、非常に低い。(※1)
・巨峰1粒のカロリーと糖質
巨峰1粒(約15g)のカロリーは約8kcal、糖質は2gになる。
なお、ほかにもさまざまな種類のぶどうがあるが、基本的には小粒の物は「ぶどう1粒あたりのカロリー」を、大粒の物は「巨峰1粒あたりのカロリー」を参考にしてほしい。(※1)
・ぶどう一房のカロリーと糖質
小粒のぶどう中一房(約140g)のカロリーは70Kcal、糖質は17.1gになる。また巨峰一房(約300g)のカロリーは177kcal、糖質は43.2gになる。(※1)(※2)
・アイスの実ぶどうのカロリーと糖質
アイスの実ぶどう(1袋あたり)のカロリーは111Kcal、糖質は24g。ダントツのカロリー、糖質なので、気をつけたい。(※3)
2. 巨峰のカロリー以外の栄養成分

巨峰を含むぶどうの、カロリー以外の主要な栄養成分3つと、その効能について詳しく解説しよう。
主な栄養成分と効能
・アントシアニン
アントシアニンは、巨峰に含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化物質と呼ばれている。なぜなら、活性酸素の発生やその働きを抑制、活性酸素そのものを取り除く作用があるからだ。
酸化の働きを抑える抗酸化により、動脈硬化・がん・老化・免疫機能の低下などを防げる。(※4)
・カリウム
カリウムは、人体に必要なミネラルの一種で、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがある。また、神経の興奮性や筋肉収縮にも関わり、体液のpHバランスを保つ役割も果たす。ナトリウムを身体の外に排出しやすくする作用があるので、塩分の過剰摂取を調節するのに役立つ。 (※5)
・糖質
糖質は、たんぱく質、脂質と並ぶエネルギー源で、カロリーのひとつだ。食物として体内に取り入れられ、エネルギー源(=カロリー)となる。巨峰を含むぶどうは、果糖やブドウ糖などの糖質を含む。糖質が不足すると、エネルギー不足になり疲労感や集中力の減少が見られる。また過剰な場合は、カロリー消費されなかった糖質は中性脂肪になり、蓄積される。(※6)
3. 巨峰の食べ過ぎは肥満に繋がるのか

ここでは、巨峰に含まれる果糖と肥満の関係について紹介しよう。
果糖と肥満について
食事全体の総カロリー摂取量を計算して変化がないのであれば、巨峰の摂取量を増やしたとしても肥満につながることはない。
果物の糖度が1度上がるとかなりの甘みを感じるが、1度の糖度上昇に対してカロリー増加量は100g当たり、わずかに4kcal程度だ。(※7)しかし、過剰な糖質は肝臓で中性脂肪に合成されるため、肥満につながるおそれがある。
そこで一日の摂取目安は、ぶどう(小粒)で1房、巨峰だと10~15粒程度にするとよいだろう。血糖値や体重が気になるなど健康に気をつけている場合は、さらに少なめにするとよい。なお、干しぶどうやジャムなどのドライフルーツや果物の加工品は濃縮または乾燥、糖分が添加されており、カロリーや糖質が多くなっている。
結論
巨峰は、水分や栄養補給に役立つ。しかし、カロリーはやや低め、糖質は高めなので、食べ過ぎると果糖の過剰摂取により中性脂肪の増加や肥満につながるおそれがある。適切な一日の摂取目安を意識して、食べすぎに注意しよう。また、より栄養を取り入れたい場合は、巨峰を皮ごと食べるとよいだろう。
(参考文献)