目次
- 食事前にところてんを食べる
- 副菜や汁物にところてんを使う
- 間食やデザートにところてんを食べる
- 黒蜜:約20kcal(※3)
- 酢(穀物酢):約3kcal(※4)
1. ところてんダイエットの簡単なやり方

ところてんダイエットは、どのようなやり方で行うのだろうか。無理なく続けられるおすすめの方法を紹介する。
やり方とポイント
ところてんダイエットの基本的なやり方は、下記の3通りである。
食事前にところてんを食べることにより、食事の摂り過ぎを防ぐことができる。ところてんは100g当たり2kcalと非常に低カロリーだ(※1)。副菜や汁物にところてんを使用する方法でも、食事全体のカロリーをおさえられる。
また、間食やデザートにところてんを食べれば、間食のカロリーをおさえられるだけでなく、空腹が満たされることにより次の食事を摂り過ぎずに済むだろう。
ところてんを食べるタイミングと目安量
低カロリーなところてんはダイエット向きの食品といえるが、食べ過ぎると身体に負担がかかる可能性もある。無理のないおすすめの食べ方は、1日1回100~150g程度を夕食前に取り入れる方法だ。夕食は食事の量も多くなりがちなため、ところてんを最初に食べて、ある程度お腹を満たしておくとよい。そうすることで、食事の量が少なくても満足感を得られるだろう。
慣れてきたら食事や間食に取り入れる方法を併用しつつ、体調をみながら1日2回程度に増やしていくとよい。
栄養バランスを意識して
ほとんどが水分でできているところてん(※1)を主食や主菜などと置き換えると、栄養不足を招いてしまう。また、ところてんのみを食事とする単品摂取もNGだ。栄養バランスが偏らないよう注意しながら、食事の食べ過ぎを防ぐ目的でところてんを取り入れよう。
2. ところてんダイエットで得られる効果

低カロリーなところてん(※1)を食べて食事量を減らすことができたら、1日当たりの摂取カロリーをおさえることにつながる。毎日ところてんを食べ続ければ、摂取カロリーの少ない状態が維持され、少しずつ痩せることができる可能性があるだろう。また、ところてんにわずかながら含まれる栄養素による効果も期待できる。
主な栄養と効果
ところてんは100gのうち99.1gが水分でできているが、海藻由来の食品のため食物繊維も0.6g含まれている(※1)。食物繊維には排便をスムーズにする作用があるため、便秘の予防や改善に役立つ。また、水溶性食物繊維には食後血糖値の上昇を抑制したり、コレステロールを排出したりする働きもある。(※2)これらの作用により、ダイエット効果が期待できると考えられる。
ただし、ところてんの食物繊維含有量はそれほど多くないため、食物繊維はほかの食品からも適量を摂取する必要があるだろう。
3. ところてんダイエットの効果を上げる方法

ところてんを食べ続けることで摂取カロリーがおさえられ食物繊維も摂れるため、ダイエットに効果が期待できる(※1、2)。ただし、ところてんによるダイエット効果を得るには、注意すべきポイントもある。
選び方と食べ方
ところてんダイエットを成功させるためにも、下記のようなところてんの上手な選び方と食べ方を心がけよう。
シンプル(味付けなし)な商品を選ぶ
市販のところてんには、味付けがされているものもある。砂糖などが添加されているタイプのところてんは、カロリーも上がってしまう。シンプルな無味のところてんを選ぼう。
味付けは酢がおすすめ
自分でところてんに味付けする場合、黒蜜や酢をかける食べ方が定番である。それぞれ10g当たりのカロリーは下記の通りだ。
ところてんが低カロリーでも、黒蜜をかけるとカロリーが上がってしまう。ダイエット中は低カロリーな酢を選んだほうがよいだろう。また、酢の主成分は酢酸だが、酢酸には脂肪合成の抑制効果や内臓脂肪蓄積の低下効果、抗肥満効果があることが示唆される研究結果も報告されている(※5)。
飽きずに続けるコツ
毎日酢をかけたところてんを食べ続けていると、飽きてしまい挫折する可能性がある。サラダやスープの具材として食べるなど、味付けを変えながらさまざまな食べ方で取り入れるのがおすすめだ。
結論
カロリーの低いところてんを食事前や間食に食べることで、1日当たりの摂取カロリーをおさえられる。その結果、ダイエットにつながると考えられるだろう。栄養バランスに気を付けながら、毎日の食事に上手に取り入れるのがおすすめだ。また、ところてんダイエットは継続することが重要なため、味付けや食べ方を工夫して楽しみながら取り組もう。
(参考文献)
※1、3、4出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※2出典:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「食物繊維の働きと1日の摂取量」
※5出典:山下広美「酢酸の生理機能性」(日本栄養・食糧学会誌 第67巻第4号)p174