1. コーヒーでダイエットできる理由
まずは、コーヒーでダイエットができる理由や効果について見ていこう。
カフェインの脂肪分解促進作用
コーヒーに含まれるカフェインには、脂肪の分解促進作用が期待できる。カフェインには脂肪分解促進ホルモンである「ノルエピネフリン」の働きを増強させる働きがあるとされているのだ。(※1)そのため、ダイエットにも効果的だと考えられている。また、コーヒーに含まれているポリフェノールにもダイエットの効果が期待できる。コーヒーに含まれるポリフェノールはクロロゲン酸と呼ばれるもので、体重増加抑制や内臓脂肪重量の低下などの効果があるとされている。エネルギー消費量や脂肪燃焼量が増えたとの研究結果もあるので、総合的に見てもコーヒーはダイエットに効果的だと考えられている。(※2)
2. コーヒーダイエットのやり方
次に、コーヒーダイエットのやり方について見ていこう。コーヒーをダイエットに取り入れる際の飲み方や、ポイントなども解説しているので参考にしてほしい。
飲み方とポイント
コーヒーダイエットをする際は、食後などにブラックコーヒーを飲むのがおすすめだ。砂糖やミルクの入ったものや、カフェオレなどの甘いコーヒーはカロリーが高いので避けるようにしよう。ごはんを食べた後にコーヒーを飲むとホッと一息つけるため、食べすぎを防止できる。もう少し食べたいと思ったときは、お菓子やデザートではなくブラックコーヒーを選ぶようにしよう。また、ブラックコーヒーが苦手な場合には、ココナッツオイルやグラスフェッドバターなどをプラスするのもおすすめだ。どうしてもミルクを入れたいときは、無脂肪乳や低脂肪乳などカロリーの低いものを少量入れるようにしてみよう。
3. コーヒーダイエットの注意点
コーヒーダイエットのやり方が分かったところで、次は注意点を見てみよう。1日の摂取量の目安も紹介するので、コーヒーダイエットをしたい方はぜひチェックしてみてほしい。
飲みすぎに注意
コーヒーには多くのカフェインが含まれているため、飲みすぎには注意が必要だ。カフェインの過剰摂取はめまい・心拍数の増加・興奮・不安・震え・不眠・下痢・吐き気などの症状が出る場合があるため、適量を守って飲むとよい。米国食品医薬品局(FDA)によると、健康な大人の場合では1日あたり400mgまでのカフェインなら問題ないとしている。コーヒーではカップ4~5杯ほどの量なので、毎食後に飲む程度にするとよいだろう。ただし、妊娠の可能性があったり授乳中だったりする場合には、かかりつけ医などに相談した方がよい。健康な大人よりも摂取するカフェインの量を減らした方がよいとされているため、コーヒーダイエットは避けるのがおすすめだ。(※3)
結論
(参考文献)
※1参照:熊本県立大学「卵巣摘出ラットの脂肪蓄積に及ぼすカフェインの長期摂取の影響」
※2参照:国立研究開発法人「ヘルシアコーヒー無糖ブラックa」
※3参照:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」