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食べ合わせ

長く伝承されてる『合食の禁』は本当に「食べ合わせが悪い」?意外と知らないその衝撃の結果とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年9月15日

「うなぎと梅干し」や「天ぷらとスイカ」に代表されるように、世の中には食べ合わせが悪いとされる食材が存在する。この食べ合わせの良し悪し、一体どこで誰が決めたものなのだろうか?今回はそんな食べ合わせについて徹底調査。食べ合わせの良し悪しが生まれた背景、そして食べ合わせが悪いといわれる組み合わせの真偽について深堀りしていこう。

  

1. 食べ合わせが悪いということ

食べ合わせ
科学が発達していなかった頃、人々は暮らしの中で積み重ねてきた経験をひとつの教えとして受け継ぎ、健康維持に役立てていた。食べ合わせが悪いというのもそのひとつだ。ともに食べると吐く、腹痛などの症状を引き起こしかねない食材の組み合わせを合食の禁と呼び、長く伝承してきた。ここではその合食の禁について、詳しく見ていこう。

合食の禁

合食の禁とはまさに食べ合わせの悪い食材、そしてそれらを食べないようにする教えである。『養生訓』や『食物草本』など、古い書物にも掲載されていることからも、これがどれだけ人々に影響を与えていたかうかがえる。これらは古くから人々の間で言い伝えられてきたもので、科学的根拠に基づいて述べられたものではない。このため、科学が発展した現代においては必ずしもNGではない組み合わせもあるようだ。

2. 食べ合わせが悪いといわれる理由

食べ合わせ
合食の禁とされ、さまざまな書物に掲載されている組み合わせにはいくつかの共通項があるらしい。この共通項を紐解きながら、食べ合わせが悪いといわれてきたゆえんについて解説をしていこう。

禁忌の理由

合食の禁とされる食材で目につくのは、魚介類である。脂肪分の多い魚介類が多く、これらは元々鮮度が落ちやすい魚介類の中でも群を抜いて傷みが早い。いまよりも配送技術や冷蔵技術の進んでいない時代であれば、なおさらである。
組み合わせという視点で見てみると「うなぎと梅干し」「鯉と胡椒」など、先に述べたような魚介類と果物や刺激のある食材という組み合わせが多い。果物は水分や有機酸を含み、身体を冷やす可能性がある。にんにくや黒胡椒などは刺激性があるので、大量摂取には不向きである。
このように食べる上で、ほかの食材よりも細心の注意を払うべき食材、そしてその食材同士の組み合わせが、合食の禁に至った理由であろう。(※1)

3. 食べ合わせが悪い食材

うなぎ
ここからは古くから伝承されてきた「うなぎと梅干し」や「スイカと天ぷら」など、代表的な組み合わせが実際に食べ合わせが悪いのかについて解説をしていこう。

組み合わせの例

伝承されてきた食べ合わせの悪い食材は、前述の通り科学的根拠に基づいたものではない。あくまでも教えである。このため、素材の状態はもちろん、食べる人の体調や環境、調理法によるところも大きい。この点を踏まえて、食べ合わせの悪い組み合わせを確認していこう。

うなぎと梅干し

食べ合わせが悪い食材の代名詞ともいえる両者だが、根拠はない。むしろ梅干しには胃酸分泌の効果があり、脂っこい食べ物の消化を助ける可能性すらある。(※2)
ではなぜ、食べ合わせが悪いとされてきたのか。梅干しを食べると食欲が増進し、高級なうなぎを食べすぎてしまうからという説など、諸説ある。

スイカと天ぷら

スイカと天ぷらもよくいわれる食べ合わせの悪い食材である。これは科学的にも根拠がある。天ぷらは油、スイカは水分が多い。一緒に食べると胃酸が弱まり、消化不良を起こしかねないのだ。スイカと天ぷらをたらふく食べるシチュエーションは多くあるものではないが、もしもの時は気をつけたい。(※3)

カニと柿

カニと柿は東洋医学的には身体を冷やす食材であり、食べ合わせが悪いとされる。大量摂取は不安だが、適量であればさほど問題はなさそう。長く食べ合わせが悪いとされてきたのは流通が発展しておらず、傷みやすいカニに対する注意喚起だった可能性も高い。

4. 食べ合わせが悪いのは食材同士だけじゃない

薬
食べ合わせが悪いと聞くとどうしても食材同士を思い浮かべてしまうが、実はより気をつけなければならないものがある。それが薬である。薬と食べ合わせの悪い食材を同時摂取すると薬の効き目が悪くなったり、逆によくなりすぎてしまうといった危険性が!回避するために注意すべき食材を解説していこう。

薬を服用中に注意したい食材

薬によって、相性の悪い食材がある。薬剤師からいわれたことがあるという人もいるかもしれない。例えばグレープフルーツジュースと降圧剤、ビタミンKを含む食材と抗血栓薬、アルコールと睡眠薬などがその例である。(※4、5)
また昨今では、サプリメントや健康食品が薬に与える影響についても懸念されている。例えば、血液をサラサラにするといわれる玉ねぎやイチョウ葉エキスなどと抗血栓薬、カモミールと経口避妊薬などがある。(※6)
薬は、医師や薬剤師の指示に従って正しく服用することを心がけたい。

結論

食べ合わせの悪い食材のなかには、さほど心配する必要のないようなものも含まれている。これは技術発展がまだまだ未成熟な時代から伝承してきたものも多いからだ。科学技術や医学技術の発展とともに食べ合わせの悪い食材の真偽、さらには薬と食べ合わせの悪い食材が解明されつつある。すべてを真に受けるのではなく、しっかり情報を選びとって、美味しくいただきたい。

(参考文献)

※1:農林水産書『食慣行と「合食の禁」(その1)』
※2:農林水産省「うなぎに関する疑問」
※3:一般社団法人農協協会「【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】(157)「食べ合わせ」の悪さ」
※4〜※6:厚生労働省
  • 更新日:

    2022年9月15日

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