目次
1. さつまいもの食べ合わせと栄養成分

さつまいもはほくほくと甘みがあり、昨今はまるでスイーツのような品種も登場している。ここではまず、さつまいもに含まれる栄養素を紐解きながら、どんな栄養成分と食べ合わせが良いのかを導き出していこう。
主な栄養成分と効能
さつまいもは炭水化物を多く含む食材である。またビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、カリウムを含む。(※1、2)さつまいもを切ったときに出てくる白い液体はヤラピンと呼ばれる成分で、整腸作用があるとされている。食物繊維も多く、相乗効果で便通改善にいいとされているのだ。(※3)
不足気味な栄養素
栄養豊富なさつまいもだが、タンパク質の含有量は0.9gと少なめである。(※1)栄養の観点からはタンパク質を同時に摂取すると良さそうである。
2. さつまいもの食べ合わせが良い食材

さつまいもと食べ合わせがいい食材として挙げられるヨーグルトやりんごだけでなく、実際にさつまいもはどんな食材と相性がいいのだろうか。
おすすめの食材
栄養豊富で味わいも老若男女に食べやすいさつまいも。具体的にどんな食材と合わせるといいのか解説をしていこう。
ヨーグルト
さつまいもとヨーグルトは相性がいいといわれることのある組み合わせだ。ヨーグルトは乳製品なので、タンパク質を含んでいる。この点でひとつ相性がいいといえそうだ。さらにヨーグルトに含まれる生きた善玉菌にも整腸作用がある。(※4)ヨーグルトと合わせることで、そもそも整腸作用があるさつまいもにさらなるパワーが加わるといえそうだ。
りんご
りんごには、水溶性食物繊維のペクチンが含まれている。ペクチンが糖などによってゲル化したものは、我々がよく知るジャムである。ペクチンをはじめとする水溶性食物繊維には、糖質の吸収を遅らせたり、コレステロールの吸収を抑える効果もあるとされている。さつまいもとの相乗効果で心疾患の予防が期待できそうだ。(※5)
タンパク質豊富な食材
前述の通り、タンパク質豊富な食材との食べ合わせもいい。豚肉や鶏肉との炒め物や味噌汁などは、とくに食べやすく、調理もしやすいのでおすすめだ。
3. さつまいもの食べ合わせと旬の食材

旬とは、出盛りの時期のことである。多くの野菜は技術発展により、多くの野菜はまるで旬がなくなったように年中出回っている。しかしそれらと旬のものは、別物とも呼べるほど、栄養価に違いがあるらしい。(※6)さつまいもも然りだ。ここではそんなさつまいもと旬の食材との食べ合わせについてみていこう。
栄養豊富な旬の食材
旬のものは、美味しいだけでなく栄養も豊富。さらに市場に出回る数がぐっと増えるため、リーズナブルな価格で手に入れられることも多い。旬の時期に旬のものを食べることは、総じて非常に理にかなっているのだ。
秋が旬の食材
さつまいもは秋に旬を迎える。同じく秋に旬を迎えるのは、ごぼうや里芋、キノコ類、くり、秋刀魚などがある。例えば、さつまいもときのことベーコンのホットサラダや筑前煮など、さつまいもと同じく秋が旬の食材を組み合わせて食べることで、栄養価も相乗効果でアップする。
結論
さつまいもは古くから日本で重宝されてきた野菜のひとつである。りんごやヨーグルトとの食べ合わせは、現代人に多い便秘や心疾患に対する効果が期待できる。さらにタンパク質と組み合わせるとバランスの良い主菜になりそうだ。これから旬を迎えるさつまいも。ぜひ、旬の食材との組み合わせも考えながら美味しくいただきたい。
(参考文献)
※1出典:日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)
※2※6出典:独立行政法人農畜産業振興機構
※3出典:農林水産省「さつまいもの切り口から出る白い液体はどんな働きがあるのですか?」
※4※5出典:厚生労働省