1. 里芋をレンジで下ごしらえ!簡単な皮むき方法
レンジを使う里芋の下ごしらえの方法は、とてもシンプルである。料理初心者でも問題なく挑戦できる作業となる。その手順を紹介する。
手順1:包丁で切れ目を入れる
泥付きの里芋を買った場合は、たわしなどを使ってキレイに汚れを落とすことから始めよう。キレイに洗った里芋を手に取り、包丁で里芋を1周するように切れ目を入れる。皮をむく必要はない。
手順2:レンジで加熱
皮に切れ目を入れた里芋は、耐熱容器に入れる。蒸気で火がよく通るように里芋全体に軽く水をかけ、容器にラップをかける。600wのレンジならば、里芋5個で5分ほど加熱する。加熱する時間については、里芋の量や質、固さなどによって多少変化する。竹串を使って、中まで柔らかくなっているか確認するとよい。固い場合はさらに1分ほどレンジで加熱する。
手順3:里芋の皮をむく
最後は、柔らかくなった里芋の皮をむく作業である。里芋が熱いうちのほうが皮はキレイにむけるので、やけどに気をつけながら作業してほしい。熱すぎて皮がむけない場合は、清潔な布巾にくるむようにして手に取り、包丁で入れた切り目に向かって実を押し出すようにするのがコツである。
2. 里芋をレンジで下ごしらえ!簡単な下茹で方法
里芋の皮をむくことが苦ではない人は、皮をむいた後の里芋をレンジで茹でてみてはどうだろう。鍋を使わずに茹でることができ、時短にもなる便利な方法である。その手順はこちらである。
手順1:里芋の皮をむく
里芋の下ごしらえにおいてもっとも忌避される工程、それが皮をむくことである。ぬめりがあるため、皮はむきやすいとはいえない。上手に皮をむくコツとしては、里芋を洗った後にしっかりと水気を取り、できれば皮を乾燥させておくと手が滑りにくくなる。パーティーなどで見栄えのよい里芋料理を作る場合は、六方むきという切り方がある。里芋の上部と下部を切り落とし、断面が六角形になるように皮をむくのである。
手順2:里芋を切る
皮をむいたサトイモは、調理法に合わせてサイズを調整する。茹でてそのまま食べたり煮物にする子芋であればカットする必要はないが、親芋である海老芋などは食べやすい大きさに切る。
手順3:レンジで加熱
料理に合ったサイズとなった里芋は耐熱容器に入れ、ラップをしてレンジで加熱する。基本は100gあたり2分の加熱時間となるが、竹串などで火の通り具合を確かめながら、追加で加熱してみてほしい。皮をむいてレンジで加熱する方法は、むらなく火が通るというメリットもあるのでおすすめである。
3. 冷凍里芋をレンジ加熱するコツ
自宅で冷凍した里芋や、市販の冷凍里芋は、調理前に解凍する必要があるのか。答えはノーである。日本冷凍食品協会によれば、冷凍里芋を解凍するとその過程で水分とともに旨みも流出してしまうという。(※1)そのため、里芋は解凍せず、凍ったまま調理に使うほうが理に適っているのである。
4. レンジでチンした里芋の簡単な食べ方アレンジ
レンチンした里芋を美味しく食べるためには、手の込んだ料理をする必要はない。ちょっとした工夫で、簡単に美味しく里芋を食べることができる。その方法を2つほど紹介する。
レンジでチンしてそのまま食べる
レンジでチンした里芋は、皮がむかれていて、かつ中まで火が通っていれば、なにもしないでそのまま食べることができる。いわゆるきぬかつぎという料理で、皮を除去した里芋に醤油や塩をつけてシンプルに食べる方法である。伝統的に月見の宴には用いられてきたというきぬかつぎ、レンジで気軽に料理して楽しんでほしい。
めんつゆで簡単な里芋の煮物
めんつゆはもはや、さまざまなおかずを作る際に必須の調味料となった。そのめんつゆを使って、レンチンした里芋で煮物を作ってみよう。里芋の煮物は煮っころがしという愛嬌ある名で呼ばれ、おふくろの味の代表格として愛され続けているものである。茹でて冷凍してあった里芋を、解凍しないでめんつゆを使って好みの味にした調味液に入れる。そのまま冷蔵庫に入れておくと、里芋は一晩ほどで解凍される。食事の前にこの里芋をレンジで温めれば、美味しい煮っころがしとなる。
結論
和食のメニューの中によく登場する里芋は、下ごしらえや料理が面倒な食材である。しかしレンジを使えば、皮むきから調理にいたるまで簡単に作ることができる。時短にもつながるこれらの方法を活用すれば、どこか懐かしさを感じる里芋料理が簡単に完成する。ぜひ今夜にでもトライして、里芋料理に舌鼓をうってほしい。
(参考文献)
※出典1:一般社団法人日本冷凍食品協会「冷凍里芋はしっかり解凍してから煮る?それとも凍ったまま煮たほうがよい?」