目次
- ※1株式会社ニッポン放送
- にんにくは食べ過ぎると体に悪いの? 医師が回答 - ニッポン放送 NEWS ONLINE https://news.1242.com/article/212965
- ※2医療社団法人池田会 イースト21デンタルオフィス
- 夏に食べたくなる「うどん」や「そば」が口臭の原因になるってホント? | イースト21デンタルオフィス https://www.east21-dc.com/column/198/
- ※3医療社団法人 それいゆ会 こだま病院
- ニンニクで寒い季節を乗り越えよう! | それいゆ会 こだま病院 https://www.soreiyu.net/hospital_blog/%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%81%A7%E5%AF%92%E3%81%84%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%82%92%E4%B9%97%E3%82%8A%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%82%88%E3%81%86%EF%BC%81/
- ※4国立研究開発法人科学技術振興機構 https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikatsueisei1957/28/1/28_1_51/_pdf
- ※5医療法人社団オーラルプロデュース NOBLE DENTAL OFFICE
- すぐに口臭を抑えたい - 上北沢(世田谷区)の歯医者なら、ノーブルデンタルオフィス https://noble-dental.jp/diary-blog/7151
- ※6独立行政法人農畜産業振興機構 https://www.alic.go.jp/content/001202624.pdf
- ※7株式会社わかさ生活
- アリシン | 成分情報 | わかさの秘密 https://himitsu.wakasa.jp/contents/allicin/
- ※8一般財団法人 脳神経疾患研究所 総合南東北病院
- 一般財団法人 脳神経疾患研究所 総合南東北病院【地域がん診療連携拠点病院・地域医療支援病院】 https://www.minamitohoku.or.jp/information/minamitouhoku/201701/memo.html
1. ネギの食べ過ぎによる影響

ネギを食べ過ぎると、身体にどのような影響があるのだろうか。まずは、ネギの食べ過ぎによる影響について見ていこう。
身体への影響
ネギの独特なにおいはアリシンという成分が原因だ。このアリシンは殺菌作用が強いため、ネギを食べ過ぎると胃粘膜や胃壁が荒れる恐れがある。また、アリシンは腸の善玉菌まで殺してしまうので、腸内環境が悪化して下痢や腹痛などを起こすこともあるのだ。さらに、ネギを食べ過ぎると、血液中のヘモグロビンの数が減少し、赤血球が破壊されて貧血になる恐れもある。(※1)
加えて、アリシンはニンニクにも含まれているように、口臭や体臭を悪化させることがあるため、人と会う前に大量にネギを食べるようなことは避けよう。(※2)(※3)
2. ネギの食べ過ぎにならない量

ネギを食べ過ぎると身体にさまざまな影響があることがわかった。では、どのくらいの量であれば、食べ過ぎにならず安全に食べられるのだろうか。以下では、食べ過ぎにならないネギの量を紹介していこう。
身体の耐性による
健康のためにネギを食べるのなら、1日約70g、小鉢1杯分が目安だ。薬味程度の量であれば食べ過ぎにならないとされているが、人それぞれ胃腸の強さが違うのでネギを食べるときは様子を見ながら食べるようにしよう。
3. ネギの食べ過ぎへの対処法

ここでは、ネギの食べ過ぎに対する対処法を解説していく。生のネギが大好きで、つい食べ過ぎてしまいがちな方はぜひ参考にしてほしい。
アリシンの対処法
そもそもアリシンは、アリインという成分が分解してできる成分だ。ネギを加熱することで酵素アリナーゼがなくなると、アリインがアリシンに変化しないため、胃腸への負担が軽減できる。(※4)また、水溶性であるネギの特性を活かし、しばらく水にさらしておくことでアリシンを水に溶かして減らせる。生のネギを食べ過ぎてしまう方や胃腸が弱い方は、ネギを加熱したり水にさらしたりしてから食べるのがおすすめだ。
さらに、ネギの食べ過ぎによって口臭や体臭が気になる方は、ネギを食べてから牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取することで、においを防げるとされている。加えて、コーヒーに含まれるクロロゲン酸や、緑茶に含まれるカテキンは、アリシンと反応することで無臭化するとされているため、ネギを食べ過ぎた時は、コーヒーや緑茶を飲むのもおすすめだ。(※5)
4. ネギを食べ過ぎずに適量をとるメリット

ネギは、食べ過ぎると身体にさまざまな悪影響を与える場合もあるが、適量とることであらゆるメリットを得られるのだ。以下では、ネギを食べ過ぎず、適量とるメリットを紹介していこう。
栄養と機能性
ネギにはビタミンC・カルシウム・β-カロテンなどの栄養素やアリシンなどの成分が含まれているので、食べ過ぎず適量とることであらゆる効果を得ることができる。ネギの白い根の部分には多くのビタミンCが含まれており、風邪予防や疲労回復に期待できるのだ。緑色の葉の部分にはカルシウムやβ-カロテンが豊富に含まれており、骨や歯の組織の形成に役立ったり、皮膚や粘膜の健康を保ったりする効果がある。(※6)
さらに、香気成分であるアリシンにも、疲労回復や生活習慣病の予防、血糖値の上昇を抑える効果などが期待できるのだ。(※7)加えて、アリシンはビタミンB1の吸収を助ける働きがあるため、ビタミンB1が豊富な豚肉やレバーと一緒に食べると効率よく栄養素を吸収できるだろう。(※6)(※8)このようにさまざまな栄養が含まれているネギだが、肉や魚の臭みを消す機能もあるため、鍋や麺類の薬味としても活躍している。(※6)
結論
ネギはどんな料理にも合う、万能な野菜だ。しかもビタミンCやカルシウム、β-カロテンなどのさまざまな栄養素を含んでいる。しかし、体調や胃腸の弱さによって、食べ過ぎによる弊害が生じる可能性もあるのだ。ネギを食べる際は食べ過ぎないように注意をしつつ、適量をいただこう。
(参考文献)