目次
- 成人男性 800~900μgRAE/日
- 成人女性 650~700μgRAE/日
- 豚スモークレバー 17,000μg
- 鶏レバー 14,000μg
- 焼きのり 2,300μg
- ほたるいか 1,500μg
- プロセスチーズ 260μg
- しそ 880μg
1. ビタミンAの摂りすぎによる影響

ビタミンAは食品から摂取するだけではなく、サプリなどによって摂取することもできる。そんなビタミンAを過剰摂取するとどのような影響を及ぼしてしまうのだろうか。
過剰摂取による影響
ビタミンAの過剰摂取の多くは、サプリや大量のレバーを摂取した際に起こる。ビタミンAを摂りすぎると、頭痛や脱毛、皮膚荒れなどの症状を引き起こすことがある。さらに妊娠初期にビタミンAを過剰摂取すると、胎児奇形発生の危険度が上がったり、水頭症や口蓋裂などの症状が胎児に現れたりするので、注意が必要だ。(※1)
2. ビタミンAの摂取基準量

ビタミンAは1日あたりどのくらいの摂取量を目安にしたらいいのだろうか。(※2)
1日の摂取量(推奨量)
3. ビタミンAの機能と特徴

ビタミンAはどのような機能と特徴を持っているのだろうか。ビタミンAの働きと不足してしまった場合の影響についても紹介する。
働きと特徴
ビタミンAは目や皮膚の粘膜の健康を保ったり、抵抗力を高めたりする働きがある。とくに、ビタミンAの主要成分であるレチノールには、薄暗いところで視力を保つ働きが期待できる。(※3)
不足による影響
ビタミンAが不足してしまうと、薄暗いところで物が見えにくくなる暗順応障害が起こる。さらに目の角膜や結膜上皮が乾燥したり、角質化したりすることがある。とくに子どもの場合は、成長が停止してしまうことがあるので、気をつけたい。(※3)
4. ビタミンAを多く含む食材

ビタミンAを多く含む食材にはどのようなものがあるのだろうか?主な食材と量について100gあたりのビタミンA含有量を紹介する。(※3)
主な食材と量
結論
ビタミンAは脂質性ビタミンの1つで、過剰に摂取してしまうと頭痛や肌荒れなどの症状を引き起こすことがあるので、注意が必要だ。とくに妊娠中は胎児に影響を及ぼす危険があるので、過剰摂取には気をつけたい。しかしビタミンAは適量を守ることで、目や皮膚の健康維持に効果が期待できるので、適量を守って上手に食生活に取り入れるようにしたい。
(参考文献)
※1 ビタミンの過剰症
藤田浩二 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科整形外科学分野
竹田 秀 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科細胞生理
※2 厚生労働省
1-6ビタミン
※3 公益社団法人長寿科学振興財団
ビタミンAの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット