1. 朝ごはんがダイエットに必要な理由

ダイエットを行う際に朝ごはんを抜くのは逆効果だ。朝ごはんがダイエットに必要な理由をチェックしてみよう。
体脂肪の分解を高める
朝ごはんを食べることで、体脂肪の分解を高める働きがある。朝ごはんを抜くと一日の食事回数が減少し、体脂肪の合成が増加したり、コレステロールや中性脂肪が高くなったりしてしまうのだ。(※1)
過食を防ぐ
朝ごはんを食べることで、過食を防ぐ働きがある。朝ごはんを食べずに食事回数が減ってしまうと、1回の食事の摂取量が増えてしまい過食に繋がってしまうのだ。(※1)
体温を上昇させる
朝ごはんを食べることで、体温を上昇させることができる。朝食をとることで消化管が筋肉運動を始め、寝ている間に低下した体温を上昇させてくれるのだ。(※2)
便秘の予防
朝ごはんを食べると胃の中に食べ物が入る刺激で大腸が動き始め、便通のリズムが作られやすくなる。朝ごはんを食べないと、生活リズムが崩れて便秘の原因になることもあるのだ。(※2)
2. 朝ごはんを食べてダイエットするポイント

朝ごはんを食べてダイエットするなら、ポイントを押さえておく必要がある。朝ごはんダイエットを行う際に知っておきたいポイントを紹介する。
一日の摂取カロリー
朝ごはんダイエットを行うなら、一日の摂取カロリーを知っておく必要がある。一日の基礎代謝量は成人男性で約1,500kcal、成人女性で約1,150kcalだ。基礎代謝を高めることで、カロリーを消費しやすくなり、ダイエット効果が期待できるようになる。しかし極端に摂取カロリーを制限してしまうと、一時的に体重が減少しても必須栄養素の摂取量が不足し、食物繊維不足による便秘やカルシウムやビタミンD不足による骨粗鬆症、鉄分不足による貧血、月経異常など健康を損なう恐れがあるので、注意が必要だ。(※3)
朝食を多く夕食は少なく
ダイエット効果を期待するなら、朝食を多く摂り、夕食を少なくすると体重減少効果が期待できる。これは、同じ量の食事でも摂取時刻によってエネルギー代謝が異なるからだ。(※4)夕食のウエイトが多くなるとBMIが上昇しやすくなってしまうので、朝食を多く食べ、夕食を少なく食べるようにするのがいいだろう。(※5)
食べる時間を意識する
ダイエットを行う際は、食べる時間(タイミング)を意識することが大切だ。食事時間を守って食事することで、エネルギー摂取量やコレステロール値が低下するという報告もある。
しっかり咀嚼する
ダイエット中は、とくに食事の咀嚼回数に注意するのがいいだろう。しっかりと咀嚼すると食事が少量でも脳に満腹だと伝わりやすく、食欲を抑えることができる。(※6)
3. 朝ごはんのダイエットメニュー

ダイエットを行う際は、朝ごはんは欠かさず食べたい。朝ごはんダイエットにおすすめの朝ごはんメニューを見てみよう。
おすすめの朝食
朝ごはんが苦手な人は、まず水や牛乳、野菜ジュースを飲むのがおすすめだ。胃を目覚めさせることが大切なので、飲み物から始めて、乳製品や果物など食べやすいものから朝ごはんを食べる習慣をつけるようにしたい。さらにごはんや目玉焼き、サラダなどを食べるようにし、しっかり朝ごはんが食べられるようになったら、ごはんに納豆や味噌汁、おひたしなどをプラスしてバランスよく摂取するようにしたい。
結論
ダイエットを行う場合は、朝ごはんは必ず食べるようにしたい。朝ごはんを食べることで、体脂肪の分解を高めたり、過食を防いだりすることができる。ダイエット中は食事をとるタイミングや咀嚼回数などを意識するとより効果が期待できるだろう。
(参考文献)
※1※2 文部科学省
https://fooddb.mext.go.jp/
※3 厚生労働省
ダイエット | e-ヘルスネット(厚生労働省)
※4 農研機構
食品研究部門:時間栄養学 | 農研機構
※5 早稲田大学先進理工学部 柴田重信
摂取のタイミング(時間栄養学)
※6 農林水産省
ゆっくり食べる:農林水産省