目次
- 1. さつまいもの下ごしらえのアク抜きは必要?
- 2. さつまいもの下ごしらえ:アク抜き方法
- 3. さつまいもの下ごしらえ:レンジで加熱する方法
- 4. 調理法別のさつまいもの下ごしらえ
- 5. 前日に下ごしらえしたさつまいもの保存方法
- 6. さつまいもはつるも食べられる!下ごしらえ方法
1. さつまいもの下ごしらえのアク抜きは必要?

料理をする上でアク抜きは面倒な手間である。さつまいものアク抜きは果たして必要なものだろうか。そもそもアクとは、調理においてえぐみや渋みなど好ましくないものを総称するものである。(※1)アク抜きをしないと食べられないわけではない。しかしさつまいもはとくにアクが強いため、アク抜きをすることで味がしみやすくなるなど、調理の仕上がりがよくなるのである。ぜひ面倒がらずにアク抜きはしてほしい。
2. さつまいもの下ごしらえ:アク抜き方法

味や見栄えをよくするために、さつまいもにはアク抜きが必要であることがわかっていただけたと思う。アク抜きはどんな手順で行うのかを説明する
その1:分厚く皮をむく
さつまいもの種類や料理によっては、皮はそのままにしておく場合もある。一般的にさつまいもの皮の近くは繊維質が多く固いため、皮は厚くむくとよいだろう。皮を厚くむくことで、酸化による変色を防ぐこともできる。
その2:水にさらす
料理に応じたさつまいもをカットし、ボウルなどの容器に入れて水にさらす。アク抜き時間は一晩も置く必要はない。さつまいもの量や種類、厚みにもよるが、10分ほど水にさらせばアク抜きができる。水の濁りが気になる場合は、数回水を入れ替えるとよい。
3. さつまいもの下ごしらえ:レンジで加熱する方法

アク抜きしたさつまいもは、煮たり焼いたりして料理することになる。鍋を使うのが面倒な場合、レンジを使った加熱法があるので活用してみてほしい。方法は簡単である。料理に必要なサイズにカットしたさつまいもを耐熱容器に入れ、さつまいも1本につき大さじ1杯の水をふりかけておく。ラップをした耐熱容器をレンジに入れて、4分ほど加熱する。竹串を刺して中まで柔らかくなっているか確認しながら、作業するとよいだろう。
4. 調理法別のさつまいもの下ごしらえ

さつまいもを使った料理をさらに美味しくするために、それに見合った切り方や下ごしらえの方法をまとめる。料理する際には参考にしてほしい。
天ぷらのさつまいもの下ごしらえ
さつまいもの料理のなかでも人気の高いのが天ぷらである。厚く切り過ぎると火が通りにくくなるため、注意が必要である。さつまいもの品種によっては皮は残しておいてもよいが、面取りをしておくとキレイに仕上がる。アク抜きをし、薄力粉は全体に均等にまぶすようにしよう。
バーベキューや焼肉のさつまいもの下ごしらえ
近年人気が高まっているBBQ。バーベキューでさつまいもを焼いても、その甘みが楽しめる。バーベキューのためのさつまいもは厚さ1cmほどに切り、アク抜きをしておく。バーベキューで火がじゅうぶんに通らないことも考慮し、レンジで4分ほどチンしておくと美味しく食べることができる。
チーズフォンデュのさつまいもの下ごしらえ
意外なことに、さつまいもはチーズフォンデュにして楽しめるのである。チーズフォンデュ用の道具がなくてもホットプレートなどを使って、家族でトライしてみよう。チーズフォンデュのためのさつまいもは、皮はむかずに乱切りにする。アク抜きをしたさつまいもは、水気を切っておくとよい。
おでんのさつまいもの下ごしらえ
ホクホクと甘いさつまいもは、おでんに入れることもできる。輪切りにしたおでんを水に晒してアク抜きし、鍋やレンジで火を通す。これをおでんに加えれば、煮崩れ等を心配しないでおでんの具となる。
離乳食のさつまいもの下ごしらえ
ペースト状にしたさつまいもは、離乳食としても活用できる。乳幼児の繊細な口に合うよう、離乳食にする場合はさつまいものアク抜きもしっかりとしておこう。
5. 前日に下ごしらえしたさつまいもの保存方法

下ごしらえしたさつまいもは、なるべく早く消費するのが望ましい。最もよい方法は冷凍保存であるが、翌日に食べたい場合には水分をしっかり除けて保存用の袋に入れて冷蔵しておく。調理に使う際には、においや感触などにも注意し、前日に下ごしらえしたさつまいもを使うようにしてほしい。
6. さつまいもはつるも食べられる!下ごしらえ方法

さつまいものつるは食用可能である。芋づると呼ばれるこの部位は、インゲンマメのように筋をとり、水にさらす。筋の部分は繊維質であるため、残っていると食感が悪くなるのでしっかりと取っておく。食べやすい大きさに切ったつるは炒めものにしたり茹でたりして、美味しく食べることができる。
結論
甘さが魅力のさつまいもは、老若男女が好む食材である。さつまいも料理を美味しく食べるためには、アク抜きなどの下ごしらえが必要である。手間はかかるが、これによって料理の出来が格段によくなる。さつまいもを使った料理にふさわしい下ごしらえをして、より美味しく食べてほしい。
(参考文献)
※出典1:小学館日本大百科全書(灰汁)
https://japanknowledge.com/contents/nipponica/