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お食い初め膳

お食い初めに用いられる「祝い鯛」が切り身じゃない理由って知ってる?意外と知らない驚愕の理由とは

投稿者:ライター 上野祥子(うえのしょうこ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2022年10月 3日

食べ物に困ることなく健康に成長し、長生きすることを願って行われるお食い初め。お食い初めに欠かせない食材の一つに「鯛」がある。ここでは、お食い初めの準備をするにあたって必要な鯛について、その基礎知識や市販品の紹介、残った鯛の使い道を見ていきたい。

  

1. お食い初めに鯛を用意する理由

お食い初め
乳歯が生えはじめる子どもの生後100日頃に行うお食い初め。お食い初めの祝い膳に用いられる鯛は「祝い鯛」と呼ばれ、切り身ではなく尾頭付きのものを準備する。日本では、古来より縁起のよい魚として扱われてきた鯛。味や紅白の見た目、めで「たい」の語呂合わせから、祝事には欠かせない魚である。また、頭から尾まである鯛は「首尾一貫」、初めから終わりまで全うする姿を連想させ、長寿の願いも込められている。これらの理由から、お食い初めに鯛が用いられている。

2. お食い初めの鯛の塩焼きの焼き方

真鯛をさばく
尾頭付きの鯛を用意して自宅で塩焼きを作ってみよう。鯛の塩焼きは、お食い初め以外の祝宴も華やかに彩る料理であるため、上手に焼けるようにしておくと何かと役立つだろう。

STEP1:鯛の購入

お食い初めには、尾頭付きの鯛を購入する。自宅近くのスーパーや鮮魚店、百貨店などを確認しておこう。天然物・国産物は常時手に入るものではないため、必要な日時や大きさ、金額を含めて予約するか事前に相談するのが無難だ。

STEP2:下処理をする

まずはウロコを取り除く。次に内臓・血合いを取り除くが、切り込みを入れる際は頭を左側、尾を右側にして置いたときに裏側になる方へ刃を入れること。お食い初めなど、お祝いでふる舞うものに切れ込みを入れるのは縁起が悪いとされるからだ。購入店で下処理までしてもらえるケースもあるため、お願いできるか確認してみよう。

STEP3:鯛を焼く

全体に塩をふりかける。焦げやすいヒレ・尾には塩をたっぷりとすり込んでおこう。鯛が踊っているような姿に焼き上げるため、尾の付け根から串を指してS字型に整える。フライパン・魚焼きグリルはあらかじめ温めておき、表側から中火で焼く。焼き加減は表側が4割、裏側が6割を目安に焦げないよう注意してほしい。オーブンで焼く場合は200度で30分ほど、様子を見ながら焼いていこう。

3. お食い初めの鯛の飾り方

祝賀イメージ
お食い初めの祝い膳のなかでも存在感のある尾頭付きの鯛は、あるだけで縁起がよく華やかな席になる。そのため、お食い初めの鯛には必ずしも装飾がいる訳ではない。しかし、少しでも装飾を施せば「特別な日」を演出することができ、より格式高い祝い膳になるだろう。ここでは、お食い初めの鯛の飾り付けについて紹介する。

鯛を盛り付ける器

鯛は祝い膳の主役である。鯛のサイズより少し大きめの上質な器を選ぶとよいだろう。大皿や漆塗りのお盆、竹製のザルやカゴが最適だ。鯛を置くときは頭が左側、尾が右側になるよう向きに注意すること。

敷き紙や敷き葉

祝い鯛に敷き紙や敷き葉を添えると見栄えがよくなり、特別感が一段と増す。敷き紙には紅白紙を用いるが、千代紙や天ぷら紙で代用してもよい。敷き紙は、裏面が見える状態で左下を右上に向かって折る。敷き葉には長寿の象徴である松や裏白(うらじろ)、難を転じる南天といった植物が用いられる。季節に合わせたものを取り入れてみよう。

水引やそのほかの飾り

飾りのなかでも華やかなのが水引などの和小物だ。専用のものを買わなくても、祝儀袋の水引を活用したり、折り紙で鶴を折ったりして飾り付けられる。水引は、蝶結びやあわじ結びをアレンジした結び方があり、鯛の尾や中央部分に飾り付ける。オリジナルの装飾品を手作りしてみてはいかがだろうか。

4. お食い初めの鯛は注文も可能

鯛の塩焼き
子どもの大事なお祝いに用意する尾頭付きの鯛。「自分で焼いて失敗したらどうしよう」と不安を感じる方もいるだろう。そんなときは、プロがキレイに焼き上げた市販品の鯛を購入しよう。スーパーや鮮魚店、仕出し店などでは、注文すればお食い初め用の祝い鯛を焼いてくれるところがある。また、ネット通販も可能だ。祝い鯛以外に、お食い初め用の料理や敷き紙・敷き葉といった飾り付けがセットになったものも販売されている。お食い初めは、鯛以外にも準備するものがある。そのため、祝い鯛だけでもできあがったものがあれば準備がはかどるだろう。

5. お食い初めの鯛の残りは鯛めしにリメイク!

鯛めし
お食い初めに用意した鯛が残ってしまっても大丈夫。頭も尾も捨てず、鯛を余すことなく使って2品目を堪能できるアレンジレシピを紹介しよう。
・鯛めし
まずは米2合を研いでザルにあげておく。鍋に水400ml・昆布2~3cm・残った鯛を入れ、アクを取りながら軽く沸騰させて弱火で3分煮る。身は取り分け、残りを濾せば鯛出汁が完成だ。出汁に醤油大さじ2・酒大さじ1・みりん大さじ1を加え、身と米と通常炊飯すればできあがり。
鯛めしのほかにも味噌汁や雑炊、ほぐした身と豆腐を使った鯛のハンバーグなど、いろいろなアレンジレシピが楽しめる。

結論

お食い初めの鯛について紹介した。自宅で鯛を焼くことも可能だが、上手く焼けるか不安な場合は既製品を購入するという手もある。飾り付けを手作りすれば、より華やかで思い出深いお食い初めになるだろう。祝い鯛が残ってもアレンジレシピがあるため、これからお食い初めを迎える方は参考にしてほしい。
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  • 更新日:

    2022年10月 3日

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