目次
1. わたあめの作り方と原理

縁日には必ず登場するわたあめ、よくよく考えると不思議な食べ物である。わたあめはどんな原理であの形状になるのか、まずは一般的な作り方を見てみよう。
わたあめの作り方と原理
日本におけるわたあめは、大正時代から祭礼の風物詩として定着したといわれている。わたあめの原料となるのはザラメである。加熱した回転窯にザラメを投入すると、その熱でザラメは瞬時にして溶けてしまう。これをスプリンクラーで冷却し、遠心力を活用して霧状にまき散らすのである。冷却されると繊維のように糸状となるため、これを割りばしで絡めとるとわたあめが完成する。わずかな材料で数人分が作れるため、コスパが高いお菓子としても知られている。
2. わたあめの機械をDIYする方法

最近は自宅でわたあめを作るのがちょっとしたブームになっており、わたあめを作ることに特化した機械が販売されたりレンタルされたりしている。わたあめを作る機械がない場合は、機械そのものを自宅で組み立てることも可能である。その作り方を説明する。
材料と作り方
わたあめを作りたいけれど機械なしという場合、空き缶などを活用して自家製の機械を作ることもできる。ふた付きの空き缶、千枚通し、ルーター、段ボール、アルミホイルなどが主な材料となる。いずれも100均などで用意できるありふれた素材である。ルーターと空き缶のふた部分を合体させてモーターを作る。空き缶の下部に千枚通しなどでたくさん穴を開ける。空き缶にザラメを投入し、ふたを閉め、アルミ製のバケツかアルミホイルを貼った段ボールの中央におく。アルコールランプに火を付け、その上に空き缶をつるし、モーターのスイッチを入れる。回しながら加熱していくと、ザラメが溶けてバケツの周りに糸状のものがたまってくる。できあがったわたあめは、割りばしなどで絡め取ればOKだ。自家製の機械は作る楽しみはあるものの、安全性にはとくに留意して使用することが大前提である。
3. わたあめの作り方と注意点

わたあめができる自家製の機械。これを使ってわたあめを作るのはテンションも上がる。しかし自家製ゆえの注意点もある。自宅でわたあめの機械を作った場合には、どんな点に気を付ければよいのだろうか。
自作の綿菓子機を使う注意点
自家製のわたあめ製造機を使う場合、注意すべきはモーターの扱いである。モーターがきちんと作動するか、事前に確認しておこう。また、モーターが空き缶のキャップ部分に固定されていることも重要である。空き缶が吹き飛んでしまわないよう、しっかりと据え付けておいてほしい。また、段ボールにアルミホイルを貼って受け皿にする場合には、火が紙の部分に燃え移らないよう注意すること。わたあめは高温なので、やけどしない用心も必要である。
4. わたあめの作り方のポイント

自家製にしろ既製にしろ、自宅でわたあめを作るにあたっては、美味しく上手に作るためにいくつかのコツがある。以下の点に注意してトライしてみてほしい。
作り方のポイント
縁日で売られているようなわたあめを自宅で作るには、どんなコツがあるだろうか。まず、わたあめを絡めとる割りばしは、少し濡らしておくと絡めやすくなる。また球状にするためには、割り箸を動かして上下にまんべんなくわたあめを絡めるとよい。材料となるザラメは、ゆっくりと入れると割り箸に巻きやすくなる。瞬速で溶けるザラメは、一気にたくさん入れすぎると巻き取るのに苦労するためである。慣れないうちはうまくいかないわたあめ作り、回を重ねて外観もイケている美味しいわたあめを作ってほしい。
結論
昨今流行している自家製わたあめ。自宅で気軽にわたあめを作る機械が販売されている。こうした機械がなくても、身近にある道具を使って機械そのものから自家製で楽しむ方法もある。閑暇にはもってこいのDIYであるが、モーターなどを使うため注意も必要である。童心に返ってたのしめる自家製わたあめ、ぜひこの夏に挑戦してみてほしい。
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