目次
- 生地:薄力粉、すりおろした山芋(長芋でもよい)、だし汁(または和風顆粒だしと水)
- 具材:キャベツ、青ネギ、豚バラ薄切り肉、卵、紅生姜、揚げ玉など
- トッピング:お好み焼きソース、マヨネーズ、青海苔、かつお節など
- キャベツを粗めのみじん切りにし、青ネギと紅生姜も刻む
- ボウルに山芋とだし汁を入れて混ぜ合わせ、薄力粉をふるい入れ混ぜて生地を作る
- 生地に粉っぽさがなくなったら、豚肉以外の以外の具材を加えてさっくりと混ぜる
- 中~高温に熱したホットプレートに油をひき、生地をのせ厚さが均一になるよう広げる
- 生地の中央を軽くへこませ、3分程度焼く
- 焼き色が付いたら、豚肉を生地のうえに並べて裏返す
- 蓋をして低温にし、4分程度焼く
- 蓋を開け再度裏返し、1分程度焼く
- 保温にして、ソースなどでトッピングしたら完成
- 生地を混ぜ過ぎると固くなってしまうため、ダマが少し残る程度でよい
- キャベツを多めに入れるとやわらかいお好み焼きになる
- 生地を置いておくとキャベツから水分が出てしまうため、速やかに焼く
- 生地の厚みは2cm程度がよい(火が通りやすく返しやすい)
- 蒸し焼きにすることで中心部まで火が通るため、必ず蓋をする
- 生地:薄力粉、だし汁(または和風顆粒だしと水)
- 具材:キャベツ、もやし、青ネギ、豚バラ薄切り肉、卵、紅生姜、揚げ玉、焼きそば麺など
- トッピング:お好み焼きソース、マヨネーズ、青海苔、かつお節など
- キャベツは千切り、青ネギは小口切りにする
- だし汁に薄力粉を加え、ダマができないようよく混ぜ合わせる
- 高温に熱したホットプレートに油をひき、生地を円形に広げる(さらに魚粉をかけると美味しい)
- 生地のうえにキャベツと青ネギ、もやし、揚げ玉、豚肉をのせる
- 具材のうえからつなぎの生地をかけ、5分ほど焼く
- 下の生地がカリッと焼けたら、ヘラで一気に裏返す
- ホットプレートの空いたスペースで焼きそば麺をほぐしながら焼く
- 中温に下げて5分程度蒸し焼きにする
- 焼きそばにお好み焼きをのせ、ヘラで軽く押さえつける
- 空いたスペースに卵を割り入れ、ヘラで丸く広げる
- 卵にお好み焼きをのせて軽く押さえ、裏返す
- 保温にして、ソースなどでトッピングしたら完成
- 広島風の生地はできるだけ薄く焼くとよい。おたまをつかうと広がりやすい
- 2つのヘラでお好み焼きを挟みながら動かすと、キャベツをムラなく蒸すことができる
- 焼きそば麺をほぐす際は、水やお好みソースをかけるとうまくいく
- 卵が半熟のうちにお好み焼きをのせると、一体感のある仕上がりになる
- 備後府中焼き(府中市):牛や豚のひき肉を使用
- 呉焼き(呉市):呉名物の細うどんを使用、生地を二つ折りにした形状(半円形)
- 庄原焼き(庄原市):麺ではなく米(庄原産)を使用、ポン酢で食べる
- 尾道焼き(尾道市):砂肝とイカ天を使用
- 純米吟醸たけはら焼き(竹原市):生地に酒粕や日本酒を練り込む
- 三原焼き(三原市):鶏モツを使用
- 三次唐麺焼(三次市):唐辛子を練り込んだ麺を使用
- ふわふわ納豆焼(熊野町):納豆、山芋を使用
- いんおこ(因島):うどん入りが主流
1. お好み焼き関西風の焼き方

お好み焼きはホットプレートでもフライパンでも作れる。とくに、ホットプレートは火加減の調節がしやすい、一度に複数枚焼ける、保温ができるなどのメリットもありおすすめだ。まずは、生地と具材を混ぜ合わせてから焼く、関西風お好み焼きの焼き方を見ていこう。
作り方とポイント
基本の材料
手順
美味しい焼き方のポイント
豆知識
農林水産省の資料では、お好み焼きを大阪府の郷土料理とし、そのルーツを下記のように紹介している(※1)。
・安土桃山時代
千利休の茶会で「フノヤキ(麩の焼)」という水で溶いた小麦粉を薄く焼いた茶菓子が供された
・江戸時代末期
庶民の間でも溶いた小麦粉を焼いて食べる習慣が広まった
・明治時代後期
小麦粉、キャベツ、ソースを使用した「洋食焼」という、駄菓子のような食べ物が登場した
・明治~昭和
具材など各店舗が工夫を凝らし、洋食焼がお好み焼きへと進化した(生地に具材をのせる重ね焼きが主流だったが、生地に具材を混ぜる混ぜ焼きも広がる)
・昭和30年代末~40年代
お好み焼きが大阪名物として全国的に広がる
2. お好み焼き広島風の焼き方

生地に具材を混ぜ込んで焼く関西風のお好み焼きに対して、広島風は薄く焼いた生地に具材を重ねて焼くスタイルだ。関西風と同様に、ホットプレートを使った基本の焼き方を紹介する。
作り方とポイント
基本の材料
手順
美味しい焼き方のポイント
豆知識
広島風お好み焼きは、戦前に食されていた「一銭洋食」が発祥とされる。戦後に空腹をしのぐ食べ物として親しまれ、現在の形に変わっていったそうだ。鉄を扱う工場が多かったことから鉄板を入手しやすくお好み焼き屋が増え、普及が進んだといわれる。広島カープ優勝の頃(昭和50年代)からガイドブックに掲載されたことなどが、全国的に広がるきっかけとなったようだ。
また、広島のお好み焼きには、地域ごとに下記のような異なる特徴がある。(※2)
3. お好み焼きのフライパンを使った焼き方

フライパンでお好み焼きを作ることもできる。ホットプレートで作る場合と異なる点や上手に作るコツをおさえておこう。
作り方とポイント
関西風の場合
基本的な焼き方の手順は、ホットプレートで作る場合と変わらない。焦がさないよう火加減に気を付けながら、同様に焼こう。
広島風の場合
ホットプレートで焼く場合と異なり、焼きそばや卵を焼くスペースがない。そのため、お好み焼きを一旦バットや皿などに取り出しながら、焼きそばや卵を焼く必要がある。または、焼きそば麺を焼かずに、電子レンジで加熱してから使用してもよい。取り出したり戻し入れたりする手間はかかるが、ほかの手順は同様だ。広島風お好み焼きもフライパンで問題なく作れる。
結論
お好み焼きの焼き方のコツは、表面に焼き色が付くまでカリッと焼くことと、中心部まで火が通るようしっかり蒸すことだ。関西風の場合は生地の割合が多いため、生焼けにならないよう蓋をしてしっかりと蒸し焼きにしよう。広島風はキャベツにムラなく火を通すため、2枚のヘラで挟み込むようにしながら焼くのがポイントだ。お好み焼きの焼き方の基本をおさえたら、シーフードなど具材をアレンジしてみるのも楽しそうだ。
(参考文献)
※出典1出典2:農林水産省 うちの郷土料理