目次
1. 納豆と食べ合わせの悪いもの

これから紹介する食品は納豆と食べ合わせの悪いもので、納豆の栄養吸収を阻害してしまう恐れがある。普段、納豆と食べ合わせていないだろうか?
生の卵白
卵白に含まれるアビジンという成分が、納豆に含まれるビオチンの吸収を妨げてしまう。納豆と卵白を組み合わせて食べるだけでビオチン欠乏になるとは考えにくいが、ビオチンが不足したときの症状としては、食欲不振や鬱などがいわれている。(※1)アビジンは生卵の卵白部分に含まれている成分なので、卵と納豆を一緒に食べたい場合は卵を半熟にする、もしくは卵黄だけ食べ合わせることでしっかりとビオチンを吸収できる。
炊きたてのごはん
納豆と食べ合わせの悪いものとして考え難いが、炊きたてごはんもその1つだ。納豆に含まれるナットウキナーゼは熱に弱いといわれており、70度を超えると死滅してしまう。炊きたてのごはんの上に納豆をかけるだけでもナットウキナーゼは破壊されるのだ。
ナットウキナーゼは血液をサラサラにする効果があるので、しっかりと効果を得たいところ。(※2)熱々の炊きたてごはんは、納豆と分けて食べるか少し冷ますのがおすすめである。
2. 納豆と食べ合わせのよいもの

次に、納豆と食べ合わせのよいものを紹介する。
おすすめの食材
キムチ
納豆とキムチは食べ合わせがよい。なぜなら両者とも同じ発酵食品だからだ。キムチは乳酸菌を含んでおり、納豆に含まれるオリゴ糖がキムチの乳酸菌のエサとなる。相乗効果で発酵パワーが引き立つので、ぜひ一緒に食べてほしい食品だ。
山芋
納豆と山芋は、人気の高い組み合わせである。山芋にはアミラーゼなどの消化酵素が含まれており、一緒に食べることで納豆に含まれている栄養が吸収されやすくなる。前述したとおりナットウキナーゼは熱に弱いので、山芋は生のまま食べ合わせるのがおすすめだ。
チーズ
チーズも納豆と同じ発酵食品であり、食べ合わせがよい。チーズには粘膜の保護に役立つビタミンAが含まれている。腸内環境を整える作用がある納豆と食べ合わせることにより、免疫力の向上が期待できる。(※3)
3. 納豆のアレンジ料理

納豆と食べ合わせの悪いものとよいものを紹介したが、それを踏まえて納豆のアレンジ料理を見てみよう。
食べ方と特徴
納豆キムチパスタ
納豆を相性のよいキムチと合わせたアレンジ料理だ。
パスタを通常通りに茹で、納豆を刻んでおく。ボウルにあらかじめ納豆、キムチ、しらすを混ぜ合わせておき、ごま油と醤油で和える。パスタが茹であがったらナットウキナーゼが死滅しないように、少し冷まして具材を混ぜ合わせれば完成だ。納豆を刻んでおくことでパスタと絡まりがよくなり、食べやすくなる。
アボカド納豆サラダ
納豆をごはん以外と食べるなら、サラダとして食べるのもよいだろう。
アボカドには納豆で摂取できないビタミンCが含まれている。納豆とアボカドは成分を補い合うため、相性のよい組み合わせだ。納豆と合わせる食材は、アボカド、きゅうり、トマト。それぞれの食材を食べやすい大きさに切り、ごまだれをかけるだけなので手軽に作れる。
きゅうりやトマトが入っているので彩りも豊かで、食卓に並べると華やかになっておすすめの一品である。
キムチと山芋の和え物
納豆と相性のよいキムチに、山芋を刻んで和えていただこう。キムチのピリッとした味わいと納豆のネバネバした食感、山芋のシャキシャキ感がたまらない一品だ。
山芋の代用としてオクラやめかぶを入れても美味しい。おつまみとして食べるなら、ちくわなどを入れてもよいだろう。
結論
納豆と食べ合わせの悪いもの、よいものを紹介した。なかでも、納豆と食べ合わせの悪いものとして、炊きたてごはんが入っているのは衝撃的だった。納豆の栄養をしっかりと吸収できるようなアレンジをして、健康的な食事を心がけたい。これから納豆を食べる際には、ぜひともこの記事を参考にしていただきたい。
(参考文献)
(※1)ビオチンの欠乏症について
出典:公益財団法人長寿科学振興財団
(※2)ナットウキナーゼが血液をサラサラにする説明
出典:オムロンヘルスケア株式会社
(※3)腸内細菌と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
出典:厚生労働省