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サラダ

セロリは「この食材」と食べると体調に異変が!?覚えておくべき「衝撃の食べ合わせ」とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月11日

1年を通して食べることのできるセロリ。強い香りが特徴で、食べ合わせに悩みがちな食材だろう。しかし、薬膳や現代栄養学においては、さまざまな効果が期待できる食材でもある。セロリの悪い食べ合わせとよい食べ合わせについて、薬膳と現代栄養学の視点からそれぞれ解説しよう。

  

1. セロリと食べ合わせが悪い食材

セロリ
セロリは、夏など暑い時期は長野県、冬や春は静岡県や福岡県で栽培され、通年スーパーで販売されている。独特の強い香りや味があるため、さまざまな食材と食べ合わせが悪いようにも思えるが、西洋料理では肉や魚のにおい消しやスープの香味野菜として欠かせない。
セロリの独特の芳香のもとは、「アピイン」「セネリン」などの成分だ。この2つの成分は、不安を落ち着かせるときなどに役立つとされている。(※1)また、薬膳においても、セロリは滞った気を流すとされている。

薬膳での悪い食べ合わせ

薬膳は、普段の生活のなかで体質や体調、季節などに合わせた食材を摂取する食養生が基本だ。五味・五性・五色の概念をもとに、食材にはそれぞれ気や血の流れに影響を与えたり、身体を温めたり冷ましたりする性質があるとされる。
セロリは「涼性」といわれ、身体を冷まし鎮静させる性質の食材だ。食べ合わせを考える際には、身体を冷ます性質のある食材とは食べ合わせが悪いと考えられ、注意する必要がある。
たとえば、かには「寒性」であり、涼性のセロリと同じく身体を冷ます性質なため、食べ合わせが悪いといえる。きゅうりも涼性なため、身体や消化管が冷えている状態のときは悪い食べ合わせだ。ほかにアサリなどの2枚貝も、同じ理由で気を付けたほうがいい。
逆に、鶏肉は熱を補う「温性」であり、セロリと反対の性質がある。この場合は、相乗効果で悪い影響があると考えたり、あえて組み合わせるのがよいと考えたりすることもあるようだ。
薬膳においては、食べる人の体質やそのときの体調、季節も大きな要素となる。食べ合わせにおいて、必ずしもよいや悪いが言い切れないことも頭に置いておこう。

2. セロリと食べ合わせがよい食材

ピクルス
前項では薬膳で悪い食べ合わせを紹介したが、本項ではよいと考えられる食べ合わせを紹介する。悪い食べ合わせの項と合わせて、参考にしてほしい。

薬膳でのよい食べ合わせ

薬膳において、セロリの持つ働きが活躍するのはとくに春だ。春先は、気温の変化に順応しにくく自律神経や体調が乱れ、身体の熱が頭にのぼりやすいと考えられている。セロリは水分を多く含む野菜のため、身体の熱を冷ますためにも積極的に摂っていきたい。
目の充血や耳鳴り、めまいや頭痛といった症状が気になるときには、頭や目に集まった熱を冷ますセロリと、目の栄養を補うとされるにんじんが、よい食べ合わせだ。炒め物でもよいが、油の使いすぎが体調に悪い影響を与える場合があるため、りんごを加えてミキサーしジュースにするのもおすすめ。りんごを加えることで甘みがプラスされ、飲みやすくなるだろう。
またセロリは気を巡らせ、ストレス緩和やリラックス効果が期待できる。香りがよく同じく気を巡らせる作用のあるレモンを合わせるのも、悪い食べ合わせではないだろう。
ただし繰り返しになるが、薬膳でよい食べ合わせや悪い食べ合わせを考えるうえで、体質や体調、季節などの影響は大きい。食べ合わせを考える際には、自身の体調や季節を意識することも大切だ。

3. セロリの機能を助ける食べ合わせ

セロリ
栄養学の視点では、セロリはとくにカリウムが豊富な食材だ。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を排泄する働きがある。その結果、むくみ改善や高血圧の予防に役立つ。高血圧の予防には減塩することが大切だといわれているが、カリウムを積極的に摂取することも効果的だ。厚生労働省も「日本人の食事摂取基準」にて、生活習慣病予防のためのカリウム摂取を推奨している。(※2)
じゃがいもや大豆は同じくカリウムを含んでいるため、セロリと食べ合わせることで、より多くのカリウムを摂取することができるだろう。ほかには昆布やワカメなどの海藻類もよい食べ合わせだ。海藻に含まれる水溶性食物繊維のアルギン酸は、カリウムと同じくナトリウム排出を促す働きがある。(※3)
またセロリは、ビタミンB1やビタミンB2、βカロテン、ビタミンC、食物繊維をバランスよく含む。(※4)βカロテンは油と併せて摂取することがおすすめだ。葉を使うときは繊維が硬いため細かく刻んで、パセリの代替としてスープや炒め物の仕上げに添えるとよい。また塩コショウとショウガと合わせ、熱したごま油をかけると、刺身や豆腐に乗せて青じそやみょうがのような香味野菜として美味しくいただける。
さらに、セロリには「アピゲニン」や、「ルテオリン」というポリフェノールの仲間が多く含まれており、これらは発がん予防に役立つという研究結果がある。(※5)発がん予防という点では、ビタミンCが豊富なキャベツと食べるとよい。(※6)

タウリンを含む食材

薬膳的には食べ合わせが悪いと考えられる食材でも、栄養学的には悪いといえない場合もある。アサリなどの2枚貝に代表されるタウリンを含む食品との食べ合わせもそのひとつ。タウリンはアミノ酸に似た物質で、心臓や肝臓の機能促進、コレステロール低下や高血圧の予防に効果がある。(※7)
タウリンは、貝類やイカ・タコの軟体動物に多く含まれている。薬膳的にはアサリは身体を冷ますため悪い食べ合わせと紹介したが、体調や季節によってはその限りではないと考えるとよいだろう。

結論

セロリの食べ合わせについて、薬膳や栄養学の視点から悪い食べ合わせとよい食べ合わせを紹介した。セロリは、精神をリラックスさせ、生活習慣病予防にも役立つ食材のため、積極的に摂取するとよい食材だ。薬膳の考え方も参考に、自身の体質や体調にも意識しながら取り入れてみてほしい。

(参考文献)

※1出典:キユーピー株式会社 とっておきレシピ 素材の基本「セロリの基本情報」
※2※7出典:厚生労働省  e-ヘルスネット
※3出典:株式会社わかさ生活 わかさの秘密「アルギン酸 | 成分情報」
※4出典:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)「野菜類/セロリ/葉柄/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類」
※5出典:京都大学「食品成分がmRNAのスプライシングを調節することを解明 -フラボノイドによるがん予防の可能性-」
※6出典:一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 総合南東北病院「がんを予防するために食べたい野菜」
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  • 更新日:

    2022年10月11日

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