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うなぎ

「うなぎ」だけじゃ損してる!?「うなぎ」と「とろろ」が相性抜群といわれる【栄養の秘密】

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月11日

日本人にとってうなぎは、ごちそうともいえる美味である。とろろは、日本で古来食されてきた山芋を原料に作られる。どちらも滋養強壮の効能があるといわれてきた。(※1、2)意外なことにうなぎととろろは相性がよく、組み合わせて美味しく食べることができるのである。その食べ方や栄養を説明する。

  

1. うなぎととろろの食べ方

うなぎ
うなぎととろろは、どんな食べ方をすればよいのだろうか。食感がまったく異なる2つの食材は、相互作用によってより美味になる。その食べかたの例をいくつか紹介する。

おすすめの食べ方

うなぎもとろろも、白いごはんと相性がよいことでは共通している。うなぎととろろ、相反する食感を生かすことが、より美味しい料理へのコツといえるかもしれない。具体的な食べ方を見てみよう。

・丼で楽しむ

うなぎもとろろも、白いごはんと一緒に食べると美味しい食材である。うな丼にする場合、うなぎの量が足りない場合など、とろろを加えることでボリュームも美味しさもアップするのである。作り方も簡単である。丼にごはんを入れ、とろろをかける。その上に酒蒸ししたうなぎを乗せて、タレをかけるだけである。大葉の千切りなどをトッピングすれば、味わいにも見た目にもアクセントが出る。

・オクラとともに夏らしく

猛暑を乗り切るためにうなぎを食べることはよく知られている。さらに栄養価を高めるためにとろろを和えて、夏に美味しくなるオクラを加えて食べてみよう。夏らしさを感じつつ、エネルギー補給もできる一品となる。かば焼きのうなぎは食べやすい大きさに切り、オクラは軽く火を通して輪切りにしておく。とろろとともにすべての食材を混ぜ、好みの濃さのめんつゆをかけて食べるのである。わさびを効かせてもよし、海苔をかけてまた別の食感を楽しむのもオツである。

・うなぎととろろをフライパンで調理する

とろろが苦手という人も、加熱することで食べやすくなる可能性がある。油を引いたフライパンにとろろを流し、一口大の大きさにカットしたうなぎを具として加える。とろろがふわふわとした食感になるのが嬉しいこの料理、ごま油で香りを出したり、生姜を乗せたり、アレンジを楽しんでほしい。
しかし、アニサキスの幼虫は加熱調理での対処が可能だ。アニサキスによる食中毒が心配なときには、中心の温度が60℃以上になるようにして1分以上の加熱をおすすめする。

2. うなぎととろろの主な栄養成分

とろろ
滋養強壮の効能で知られるうなぎととろろ。それぞれには、どんな栄養が含まれているのか、その特徴を見てみよう。

・うなぎの栄養

うなぎには、ビタミン A、ビタミンB群、ビタミンDやビタミンEが豊富に含まれている。(※3)とくにビタミンAの量は特筆すべきで、うなぎ100gを食すれば、成人男性が1日に摂取すべき量をカバーできるといわれているのである。(※4)カルシウムや亜鉛、マグネシウムなどのミネラル類も、うなぎには多い。抗酸化作用が強いビタミンE、カルシウムの吸収に必須のビタミD、視覚や生殖機能を正常に保つビタミンAなど(※5)、うなぎには健康維持に力強い味方となる栄養が多いのである。(※4)

・とろろの栄養

とろろも、古来栄養のある食物として珍重されてきた歴史がある。(※1)とろろには、タンパク質、カリウム、ビタミンB1とB2、ビタミンCも含まれている。(※6)ビタミンB1とB2は特に疲労時に必要とされる栄養であり、ビタミンCはコラーゲンの生成に関連している。(※5)健康や美容に必須の栄養が多いうえ、疲労回復のカギとなる要素が多いことがわかる。

3. うなぎととろろの相性が良い理由

うなぎ
うなぎととろろの組み合わせは、美味しいだけではなく栄養学的に見ても理に適っているといわれている。その理由は、双方に含まれるビタミンB1と(※3、6)、とろろに含まれるアミラーゼにある。(※8)加熱していない山芋を使うとろろには、消化酵素であるアミラーゼが含まれている。(※8)このアミラーゼは、糖がエネルギーに変わる際に必要な栄養である。(※9)アミラーゼは、その働きを活性化してもらうために補酵素と呼ばれる要素が必要となる。(※9、10)アミラーゼにとっての補酵素が、まさにビタミンB1なのである。(※9)こうした理由から、うなぎととろろは栄養面においても相性がよいといえるのである。

結論

うなぎととろろは、あまりお目にかからない組み合わせかもしれない。味わいが違ううなぎととろろは、一緒に食べるレシピがいくつも存在する。相互作用で美味しくなるだけではなく、栄養面においてもうなぎととろろはともに食べる意味を持っているのである。夏バテを感じたら、うなぎととろろの料理で体力をつけてほしい。

(参考文献)

※1※2※5.小学館日本大百科全書
https://japanknowledge.com/contents/nipponica/
※3※6.食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/
※4.農林水産省「特集2 鰻(1)」
※7.厚生労働省「たんぱく質」
※8.独立行政法人農畜産業振興機構「やまのいも」
※9.環境省「熱中症を予防する食事の摂り方」P.5
※10.小学館デジタル大辞泉「補酵素」
https://kotobank.jp/dictionary/daijisen/
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  • 更新日:

    2022年10月11日

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