毎日『お茶』を飲むとコレステロールが下がるってほんと！？意外と知らない身体への影響と【効果的な飲み方】とは

コレステロールを下げるといわれているお茶にはどのような成分が含まれているのだろうか。ご存知の方もいるだろうが、お茶にはカテキンが含まれている。まずは、カテキンの働きとカテキンが含まれているお茶の種類について見ていこう。

カテキンはポリフェノールの一種で、お茶の苦渋味成分だ。カテキンは、コレステロールを下げる効果があるといわれており、中でも悪玉（LDL）コレステロールを下げる効果に期待ができる。悪玉（LDL）コレステロールは動脈硬化を引き起こす原因といわれているため、悪玉（LDL）コレステロールを下げることは、動脈硬化の予防にもつながるのだ。ほかにもカテキンは、血糖値の上昇を抑える効果や殺菌・抗菌作用、肥満予防にも期待できるので、気になる方は意識して取り入れるといいだろう。（※1）

カテキンは緑茶や烏龍茶、紅茶などに含まれているが、中でも多く含まれているのが緑茶だ。緑茶は発酵を行わないため、カテキンが減少することなく残るといわれている。また、緑茶に含まれているカテキンはコレステロールの吸収を抑える効果に期待ができるのだ。（※2）緑茶には玉露や煎茶、番茶、抹茶、ほうじ茶などたくさん種類があるため、自分が飲みやすい味を探してみてはいかがだろうか。

コレステロールを下げるといわれるお茶だが、どのような飲み方が効果的なのだろうか。ここでは、コレステロールを下げる有効な飲み方について紹介しよう。お茶を飲む習慣がない方は、ぜひ参考にしてほしい。

コレステロールを下げるためには、お茶を１回で大量に飲むより、少ない量を1日何回かに分けて飲むのがおすすめだ。お茶を1度にたくさん飲んでもカテキンは数時間したらなくなってしまうため、少ない量を何回も飲むことで血中のカテキン濃度を維持できる。（※3）お茶を飲む習慣がない方は、朝・昼・夜など自分で時間を決めて飲むクセをつけるといいだろう。その際、お茶で煮出して飲む煎茶は、茶殻に多くのカテキンが残ってしまう場合がある。カテキンを多く残すためにはお湯の温度を高くし抽出時間を長くするとよい。また、茶葉を粉末状にしてある抹茶を緑茶と合わせて飲むのもおすすめだ。

コレステロールを下げるためにお茶をたくさんのみたいところだが、摂りすぎにも注意してほしい。その理由を解説しよう。

お茶にはコレステロールを下げる効果のあるカテキンのほかに、100mlあたり約20mgのカフェインが含まれている。カフェインは覚醒作用に期待ができるため眠気対策にはなるが、過剰に摂取すると興奮やめまい、震えなどが起こる可能性があるのだ。またカフェインとお酒を同時摂取すると、カフェインがアルコールによる機能低下を隠すことでお酒の飲みすぎにつながる。健康に悪影響を与える可能性もあるため注意が必要だ。カフェインに敏感な方や妊娠中の方はコレステロールを下げるためにお茶をたくさん飲みすぎて過剰摂取にならないように注意しよう。（※2）（※4）（※5）

コレステロールを下げるお茶の成分や飲み方について紹介した。お茶にはカテキンが含まれており、コレステロールを下げるほかにも健康によい効果を得ることに期待が持てる。ただ、カフェインも含まれているため飲み過ぎには注意が必要だ。普段お茶を飲む習慣がある方もない方も、適量を意識して毎日お茶を飲んでみてはいかがだろうか。

※1 ※2健康長寿ネット

※3 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所

※4 厚生労働省

食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ＆A ～カフェインの過剰摂取に注意しましょう～

※5農林水産省

カフェインの過剰摂取について：農林水産省