目次
1. エリンギの上手な冷凍方法

エリンギは、冷蔵や常温で保存するより、冷凍保存したほうが美味しいといわれている。エリンギを冷凍することによって、細胞壁が壊れて酵素が活発になり、調理した際に水分やグアニル酸という旨み成分が出てくるからだ。(※1)(※2)まずは、エリンギを美味しく食べるために上手な冷凍方法を紹介していこう。
保存の仕方
エリンギを冷凍保存する際は、まずキッチンペーパーなどで汚れを落とそう。石づきがついている場合は、かたくて食べられないためカットするのがおすすめだ。次に輪切りや、千切り、短冊切りなど、食べやすい大きさにカットする。まるごと冷凍することもできるが、カットして冷凍保存したほうが、調理する際にカットする手間が省けて時短になるだろう。カットしたエリンギを袋に入れてしっかりと空気を抜き冷凍庫に入れて完了だ。保存に使う袋は、密閉できるジッパーつきの保存袋が望ましい。エリンギは冷蔵保存だと1週間ほどしか日持しないが、冷凍すると約1ヵ月は保存できる。
また、エリンギは、加熱調理してから冷凍することもできるのだ。塩やコショウなど好みの味付けをしておけば解凍後すぐに食べられるため、非常に便利だろう。加熱してから冷凍する場合は、水分を飛ばすようにしっかりと炒め、余分な油をキッチンペーパーなどに吸わせる。粗熱がなくなったら少量ずつ分けてラップに包み、保存用袋に入れて冷凍庫へ保存しよう。
2. エリンギを冷凍保存する際のポイント

エリンギの冷凍保存の仕方がわかった。では、エリンギを冷凍保存する際に気をつけたいポイントを以下で見ていこう。
注意すべきポイント
エリンギを冷凍する際に注意すべきポイントは、水で洗わないことである。エリンギは水に弱く水洗いすると傷みやすくなったり、風味を損なってしまったりする可能性があるのだ。さらにエリンギは水溶性ビタミンであるビタミンB群を多く含んでいるので、水洗いすると栄養も一緒に流れ出てしまう恐れがある。(※3)(※4)そのため、エリンギの汚れを落とすには、水洗いせず水で濡らして硬く絞ったキッチンペーパーなどを使用しよう。
3. 冷凍エリンギの解凍方法と調理法

ここでは、冷凍エリンギの解凍方法を紹介していく。あわせて、エリンギを使った簡単おかずの調理法も紹介していこう。
簡単に調理できる
冷凍保存したエリンギを解凍すると、水分と一緒にうまみ成分が流出してしまったり食感が損なわれてしまったりするため、解凍せずに凍ったまま調理に使うのがおすすめだ。エリンギは冷凍庫から出してすぐカットできるため、もし冷凍したエリンギをさらにカットしたい場合は凍ったままカットしよう。冷凍のままのエリンギは火の通りが早いため、解凍しなくても問題なく調理することができるのだ。
冷凍エリンギは、オリーブオイルや鷹の爪、ニンニク、万能ネギなどと一緒に炒めたアヒージョや、冷凍エリンギに豚肉を巻いた、肉巻きなどがおすすめである。さらに、冷凍エリンギをバター醤油で炒めたソテーは、作り置きにもぴったりのレシピだ。
結論
エリンギを冷凍すると、旨み成分をアップさせたり保存期間を延ばしたりすることができる。さらに、冷凍保存したエリンギは解凍することなくそのまま使用でき、火の通りが早いため、忙しい方にもおすすめだ。そのため、安い時期にたくさん購入して冷凍庫にストックしておくとよいだろう。この記事を参考にぜひエリンギの冷凍保存に挑戦してみてほしい。
(参考文献)
※出典1:国立研究開発法人科学技術振興機構
冷凍した食用担子菌類の嗜好性
※出典2:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
「うま味」を食事に活用 食欲を抑え減塩に役立つ がんの予防効果も | ニュース | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
※出典3:文部科学省
きのこ類/(ひらたけ類)/エリンギ/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類
※出典4:カゴメ株式会社
野菜の栄養、茹でるとなくなるは本当?茹で野菜のメリットを紹介|カゴメ株式会社