ローズマリーの使い方！料理をワンランク上げる使い方を紹介

ローズマリーはシソ科マンネンロウ属の植物で、原産地は地中海沿岸の南ヨーロッパから西ヨーロッパにかけての地域だ。ローズマリーの種類は、株全体が上方向へ伸びて成長する「立性」と、地面に沿って這うように成長する「這性」の主に2通りある。

花の色はピンク、青、白とさまざまだ。病気に強く育てやすいという理由から、初心者の家庭菜園にやさしいハーブと言えるだろう。生のまま使っても乾燥させても、どちらも香りを楽しめるのが魅力だ。

ローズマリー最大の特徴は、爽快感のあるすっきりとした香りである。ローズマリーの香りの強さは生と乾燥したもので異なり、使い方も違う。香りがやさしく緑色が活かせる生のローズマリーの使い方は、ハーブティーや料理の装飾とされることが多い。料理以外にも掃除や消臭剤としても使うことができる。

一方で香りが強い乾燥ローズマリーは、肉や魚のにおい消しや料理の風味付けとして利用する使い方が合っている。

ローズマリーの使い方は料理だけにとどまらない。消臭やインテリアにまで活用することができるのだ。ここでは、基本的な使い方やローズマリーを使った肉・魚料理についてみていこう。

基本的にローズマリーは香りを楽しむ使い方をするとよい。食材のにおい消しや香り付けに使うのはもちろんだが、キッチンやランドリーの消臭剤としても役立つ。生のローズマリーを水差ししておけばインテリアにもなり、見た目もおしゃれに消臭できる。また消毒した瓶に、オイルと洗ったローズマリーを1週間ほど入れておくと、手作りハーブオイルが完成する。ローズマリーの爽やかな香りを料理にプラスできるだろう。

食材のおい消しに重宝するローズマリーだが、ローストポークや鯛のハーブ包み焼きといった肉・魚料理に使われることが多い。とくに香りにくせのあるラム肉や豚肉は、乾燥したローズマリーをすり込んで下処理したり、耐熱皿にローズマリーを敷き詰めてグリルにしたりするとにおいが抑えられ、風味豊かになる。またスープの出汁として使われることもある。

ローズマリーの香りを楽しむ使い方をするためには、保存の仕方が重要だ。生と乾燥とで、それぞれに適した保存方法があるので紹介しよう。

生の場合は、ローズマリーは水差しして保管する。水を入れた容器の中でローズマリーの茎をカットしておくのがポイントだ。夏場は水を1日2回程度変えると長持ちしやすい。保存環境にもよるが、数日から数週間もつ。

生のローズマリーは冷凍保存しておくことも可能だ。水気をしっかり切って袋に入れて冷凍すれば、1年は香りを保てる。

また、ローズマリーを乾燥させて保存する方法もある。オーブンを使用して低温で15分ほど加熱すれば、簡単に乾燥させることができる。乾燥したローズマリーを作っておけば、料理をするときにもさまざまな使い方がきできるので重宝するだろう。保存期間はだいたい1年だ。

また、ハーブチンキに加工して保存するのもおすすめである。消毒済みの瓶の中へ、アルコールと乾燥したローズマリーを入れて2週間ほど保管しておくとチンキの完成だ。簡単に作ることができ、除菌やうがい薬、清掃といったさまざまな使い方ができる。冷蔵庫で保管すれば1年はもつだろう。

ローズマリーは料理以外にも消臭や除菌、部屋の清掃などで活躍する、多彩な使い方があることがわかった。ハーブチンキを手作りしておけば環境にやさしく、またお財布にもうれしい。ローズマリー特有のさわやかですっきりした香りを長持ちさせるためには、保存の仕方も工夫したい。