干し柿の保存方法4つ！日持ちする期間と腐ったときの見分け方

1. 干し柿の保存方法

干し柿の保存方法にはさまざまなものがある。ここでは、詳しい保存の仕方とそのポイントを紹介しよう。

常温保存の仕方

まず常温での保存の仕方だが、新聞紙やキッチンペーパーなどで1つずつ巻いたり、紙袋に入れたりして、湿気や乾燥対策をしっかりする必要がある。ビニール袋に入れてしまうと、柿の表面から水分が出てカビが生えやすくなってしまうので注意が必要だ。保管場所としては、直射日光の当たらない、風通しのよい場所を選ぼう。

冷蔵保存の仕方

干し柿を冷蔵保存する場合にも1つずつキッチンペーパーなどで包むか、紙袋に入れるなどし、湿気や乾燥対策をする。干し柿は近くにあるもののにおいを吸収しやすいため、密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存するのがおすすめだ。また、比較的温度の高い野菜室で保存すると干し柿が固くなりにくいというメリットがある。

冷凍保存の仕方

干し柿を冷凍保存する場合は、まず1つずつラップで包み空気が入らないようにし、密閉容器に入れ乾燥するのを防ぐことが大切だ。冷凍庫に入れる際にも、におい移りを防ぐため、においの強いものの近くには置かないようにしよう。

ブランデー漬け

ほかにも、ブランデー漬けにする方法もある。保存容器に干し柿を入れ、干し柿が浸かるまでブランデーを多めに入れる。ブランデーに漬けて数カ月経過すると、通常の干し柿に比べ、柔らかくなる。

2. 干し柿の保存期間

干し柿の正しい保存方法を理解していただけただろう。ここからはそれぞれの保存方法でどのくらいの期間保存できるか解説しよう。

保存方法ごとの日持ち期間

干し柿を常温で保存する場合の日持ち期間は、2～3日ほどとなっている。常温では長期間の保存はできない。冷蔵で保存する場合は、1週間ほど日持ちする。しかし、冷蔵庫で保存すると徐々に乾燥して固くなってしまうため、早めに食べるのがおすすめだ。

干し柿を冷凍保存する場合は、半年から1年も日持ちする。常温や冷蔵で保存するよりも長く保存できるが、長期間保存すると冷凍庫内のにおいがつく可能性があるため、注意が必要だ。また、ブランデー漬けにする方法だと、半年以上日持ちするといわれている。

味と食感を長持ちさせたい場合は冷凍保存がおすすめだ。保存方法によって日持ちする期間は変わってくるので、どのくらいで食べきれるか確認してから、保存方法を選ぶとよい。

3. 干し柿が腐ったときの見分け方

保存方法によっては長期間保存できる干し柿だが、腐ってくるとどのような変化が起こるのだろうか。ここからは腐ってきたときの特徴について説明しよう。

見分け方とポイント

干し柿の表面についているざらざらしている白い粉のようなものは、ブドウ糖の結晶なので問題ない。干し柿の表面が白くなっていて触るとふわふわしていたり、胞子があったりするものは白カビなので、しっかり見分ける必要がある。

白カビは間違えて食べてしまうと、腹痛や下痢、吐き気などを引き起こす危険がある。白カビが生えてしまったら食べないようにしておこう。また、斑状に緑や青、黒に変色している場合にはカビの可能性が高いため、こちらに関しても食すのは避けておきたい。カビの胞子が体内に入ると、鼻炎や気管支喘息といったアレルギー症状が出る場合もあるため保存する際には注意が必要だ。

結論

干し柿を保存する際の注意点について紹介した。干し柿をせっかくいただいたり買ったりしてもすぐ腐らせてしまうのはもったいない。また、カビが生えているものを食べてしまうと、身体に悪影響になる場合もあるので、注意してほしい。適切な方法で保存して、干し柿を最後まで美味しく食べよう。