- (※1)経済産業省|ケミカル・ワンダータウン https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/chemical_wondertown/bookstore/page01.html
- (※2)国立研究開発法人科学技術振興機構|ピリピリしないパイナップルの食べ方は塩水よりもレンジ | SciencePortal China https://spc.jst.go.jp/news/180601/topic_3_01.html
1. パイナップルの食べ頃の見分け方
パイナップルの食べ頃は、見た目やにおいで判断することができる。食べ頃のパイナップルの見分け方を詳しく説明していこう。
見た目の特徴
売り場にたくさん並ぶパイナップルの中から見た目だけで食べ頃を選ぶときは、まず葉に注目しよう。濃い緑色でツヤがあり、葉の先までしっかりと伸びているものが食べ頃の印だ。そのほか、パイナップルの実の部分が黄色やオレンジをしていれば熟している証拠なので美味しく食べられる。また、パイナップルは下部に甘みが集中する特質があるため、甘さの強いパイナップルを選びたいのであれば下膨れしているものを選ぼう。
香りの特徴
パイナップルは食べ頃になると、独特な甘い香りが強くなるのが特徴だ。皮の表面からも香りがするが、甘みの強い下部のほうがより甘い香りを感じられる。売り場で食べ頃のパイナップルを選ぶときは、下部のにおいを確かめてみよう。においは、食べ頃のパイナップルを選ぶ重要なポイントなのだ。
2. パイナップルが食べ頃になっていない場合
せっかく買ってきたが美味しくなかった...とならないよう、パイナップルは購入するときの見極めが大切であるが、失敗することもあるだろう。食べ頃ではないパイナップルを手に入れた場合の知識を紹介しよう。
追熟しない
バナナや桃などを収穫後にしばらく置いておくことで、食べ頃になり甘みが増し美味しくなる。このことを「追熟」と呼ぶが、パイナップルは追熟しない果物である。パイナップルは茎から糖分を蓄えており、収穫時点で茎と切り離した状態から、熟していくことは基本的にはない。
塩水に浸す
パイナップルにはブロメリンという口の中を刺激する成分が含まれている。(※1)この刺激を抑えたい場合はパイナップルを塩水に浸すとよい。また、パイナップルが持つ苦味や酸味も抑えてくれるため、甘みをより感じられるのだ。もし、苦味や酸味などパイナップル本来の味も楽しみたいのであれば、レンジで加熱するのがおすすめ。ブロメリンの活性を抑え、刺激だけを取り除くことができる。(※2)
3. 食べ頃のパイナップルの保存方法
最後に、食べ頃のパイナップルの保存期間と保存方法について紹介する。保存方法別の保存期間も紹介するので、自分が食べるペースと冷蔵庫の空き具合に応じて、自分に合った保存方法を選ぶのがおすすめだ。
保存の仕方
パイナップルはまるごと冷蔵保存した場合、大体3~4日ほど日持ちする。保存する場所は冷蔵庫の野菜庫がおすすめだ。まるごと入らない場合は、カットしてからの保存でもよいが、保存期間は2~3日と短くなる。保存するときは、葉を切り落とさず根本1cmを残して包丁で切り落とすようにしよう。
冷凍保存する場合は、1口ほどの大きさにカットし、一度冷凍させてから密閉できる袋に入れることで約1ヶ月保存が可能だ。
結論
パイナップルはほかの果物と違い追熟しないため、売り場には食べ頃のものが並べられている。その中でもより美味しいパイナップルを選ぶためには、見た目や香りで判断するとよいだろう。完熟した食べ頃のパイナップルを見極め、うまく保存しながらパイナップルを長く美味しく食べていただきたい。
(参考文献)