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竹ざるの上の長芋

長芋の生食は危険?アレルギーや食べ過ぎのリスクも解説

投稿者:ライター 江南 香澄(えなみ かすみ)

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年11月18日

長芋は生で食べると危険だといわれている。果たして本当だろうか。ここでは長芋を生で食べられるのかに加えて、長芋を食べる際の危険性やその対処法を紹介する。これを読むと正しい知識が身につき、さらに美味しく長芋を食べられるだろう。

  

1. 長芋を生食するのは危険じゃない!

とろろ
長芋の生食は危険だといわれているが、実は生で食べても問題ない。逆に生で食べたほうが身体に嬉しいことが多いのだ。

長芋は生食しても消化できるので大丈夫

じゃがいもなどのほかの芋類には、消化されにくいでんぷんが含まれている。しかし、山芋の一種である長芋にはアミラーゼなどのでんぷんを分解する消化酵素が含まれているため(※1)(※2)、野菜のように生で食べても消化によいのだ。

2. 長芋にはアレルギーの危険がある

腕をかく
アレルギーの危険がある食品は多数あるが、長芋もそのひとつである。そのため長芋を食べる際には注意しなければならない。

長芋の食物アレルギーの症状

食物アレルギーの主な症状として、口の中や喉がヒリヒリしたり痒くなったりする粘膜の症状や、蕁麻疹ができる皮膚の症状、吐き気や腹痛を引き起こす消化器の症状などがある。人によって症状や重症度はさまざまだ。長芋を食べることによってこれらのアレルギー症状が現れる可能性もあるので注意したい。

アナフィラキシーを起こす危険もある

アレルギー症状がひどい場合、アナフィラキシーを起こす可能性もある。アナフィラキシーとは、先述したアレルギーの症状が2つ以上起こり、それらが重度である場合をいう。最悪の場合、命の危機を脅かすこともあるのだ。また、食べ物を口にしてから短時間で症状が現れるという特徴がある。

アレルギー症状が出たときの対処法

軽度のアレルギー症状が出たときは、それぞれの症状に合わせて治療する。蕁麻疹や痒みに対して抗ヒスタミン剤を使用したり、咳や息がゼーゼー・ヒューヒューする喘鳴に対して気管支拡張薬の吸引を行ったりするのだ。嘔吐や腹痛、息苦しさや呼吸困難などの症状がある場合は、早急に病院を受診したほうがよい。病院は内科かアレルギー科を受診しよう。

加熱すればアレルギーがあっても食べられる?

長芋を生で食べてアレルギー症状が出たとしても、アレルギーの原因となる成分は熱に弱いため、加熱すると食べられるケースもある。食べたときに口の周りが痒くなったり、手で触れると痒くなったりする仮性アレルゲンも、加熱やあく抜きで対策できる。

3. 長芋で手がかゆくなるのはアレルギーで危険?

何かを保持する手
長芋を調理する際に、手が痒くなった経験がある人もいるだろう。長芋にはシュウ酸カルシウムという成分が含まれている。(※3)シュウ酸カルシウムは先の尖った針のような形状をしているため、それが肌に刺さることで痒みを感じているのだ。
シュウ酸カルシウムは皮の周囲に含まれるため、皮をむくときなどに痒みを感じる。痒みを軽減するには、長芋を触る前に酢に手を浸けておいたり、皮を厚めにむいたりするとよい。また、長芋をあらかじめ冷凍しておくと尖った結晶が折れるため、痒みを感じにくくなる。

4. 長芋の栄養の摂り過ぎは危険?

長芋の漬物
長芋は野菜に比べるとカロリーが高く、糖質も多い。そのため食べすぎると肥満など健康に悪影響になってしまう恐れがある。また、長芋は食物繊維が豊富なため、食べすぎると軟便や下痢などを起こす場合がある。
長芋を毎日食べるのは問題ないが、野菜と一緒に食べることや適量食べることを心がけよう。

結論

長芋を生食するのは問題ないことがわかった。生で食べることによりビタミン類を効率よく摂取できる。長芋にはアレルギーなどの危険性もあるが、栄養が豊富なため積極的に食べたい食品だ。アレルギーや食べすぎに注意して、長芋を美味しくいただこう。
(参考文献)
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  • 更新日:

    2022年11月18日

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