このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
きくいも

菊芋の栄養と効果効能は?栽培方法や美味しい食べ方も解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年11月28日

菊芋という食材を知っているだろうか?あまり馴染みのない食材で、見たことも食べたこともないという人も多いかもしれない。実は菊芋は栄養価がとても高く、様々な健康効果が期待されている。今回はそんな菊芋の栄養や効能、栽培方法、美味しい食べ方について紹介していく。

  

1. 菊芋の特徴

きくいも
ここからは、菊芋の原産地や日本に伝来した経緯、似ている食材などについて、詳しく見ていこう。意外な事実もわかるかもしれない。

菊芋の原産地

菊芋は北アメリカが原産だ。英語ではJerusalem artichoke(エルサレムアーティチョーク)または、sunchoke(サンチョーク)と言う。もともとは北アメリカに住む先住民の食べ物として、栽培されていたそうだ。

日本にやって来たのはいつ?

日本に菊芋がやって来たのは、江戸時代の末期と言われている。主に家畜の飼料に使うために導入されたことが始まりだ。現在では日本全国で菊芋が栽培されているが、その中でも、北海道、長野、群馬県で多く栽培されている。

菊芋はどんな味がするの?

菊芋はほのかに甘さがあり、ゴボウのような香りをしている。また、でんぷんがあまり含まれていないので、食感がシャキシャキとしていることが特徴だ。

菊芋は生姜に似ている

菊芋は「芋」という漢字からじゃがいもや里芋のような芋類と思われがちだが、実はひまわりの仲間だ(キク科ヒマワリ属の植物)。そんな菊芋は、ゴツゴツとした見た目が生姜にそっくりだ。しかし、生姜はショウガ科ショウガ属の植物なので、菊芋とはまったく別物である。

2. 菊芋の栄養と効能

きくいも
ここからは、菊芋の栄養とその効能について詳しく解説する。菊芋は非常に栄養価が高い野菜として注目されているので、ぜひ健康効果を知り、菊芋を食べてみてほしい。
まずは、文部科学省「日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)」(※1)で公表されている、菊芋100g当たりの栄養成分を見ていこう。
  • エネルギー:66kcal
  • たんぱく質:1.9g
  • 脂質:0.4g
  • 炭水化物:14.7g
  • ナトリウム:1mg
  • カリウム:610mg
  • カルシウム:14mg
  • マグネシウム:16mg
  • リン:66mg
  • 鉄:0.3mg
  • 亜鉛:0.3mg
  • 葉酸:20μg
  • ビタミンC:10mg
  • 食物繊維:1.9g
菊芋は炭水化物 カロリー が低く、カリウムが多く含まれていることがわかる。ここからさらに、菊芋の栄養を掘り下げて解説していく。

低糖質

菊芋の炭水化物含有量は100g当たり14.7gである。100g中の炭水化物で比べると、じゃがいもが15.9g、さつまいもが33.1gであることからも、菊芋が低糖質であることが分かる。ダイエット中は、じゃがいもやさつまいもの代わりに菊芋を使うことで、糖質を減らすことができる。(※1、2、3)

イヌリン

菊芋には、イヌリンという水溶性の食物繊維が豊富に含まれている。イヌリンは体内に入り、消化されると「キクイモオリゴ糖」となり、血糖値の上昇を抑える働きが認められている。そのため、イヌリンは「天然のインシュリン」と呼ばれることもある。また、血液中の中性脂肪を下げる作用や、善玉菌を増やし腸内環境を整える作用もある。イヌリンには、中性脂肪の大部分を占めるトリグリセリド濃度を下げる効果も確認されているので、脂肪肝や動脈硬化の予防にも期待できる。イヌリンはとても注目度が高い栄養素である。(※4、5)

カリウム

菊芋に含まれるカリウムというミネラルは、ナトリウムを体外に排出する働きがあるため、
血圧の上昇を抑える作用がある。また、カリウムは筋肉の収縮にも関わっており、カリウムが不足すると、筋肉が痙攣を起こすこともある。正常な筋肉を保つためにも、カリウムは身体に欠かせない栄養素だ。(※6)

菊芋に副作用はある?

身体によい栄養素がたくさん含まれている菊芋だが、体質によっては、食べると腸内ガスが溜まり、不快感を伴うことがある。また、菊芋はキク科の植物なので、キク科の植物にアレルギーを持つ人は注意が必要だ。菊芋を食べて口や喉にかゆみやしびれ、むくみなどの症状が出た場合は、すみやかに医師に相談するように。(※7)

3. 菊芋の栽培方法

きくいも
ここからは、菊芋の栽培方法について解説する。菊芋は耐寒性があり、繁殖力も強いため、栽培しやすい植物だと言える。もし菊芋の栽培に興味があるなら、ぜひ参考にしてほしい。

植え付け

菊芋は種を蒔いて育てるのではなく、種芋を植えて育てる。種芋を植える時期は4月~5月上旬が適している。種芋は約20gの大きさに切り分け、土の中に植えること。また、菊芋は繁殖力が強いため、株と株の間は60cm以上離すとよい。

開花

9~10月頃に、その名の通り、菊によく似た黄色い花を咲かせる。花が咲き終わると地上部分は枯れ、地下に塊根をつくる。そうなると、収穫は間近だ。

収穫

菊芋は、10月中旬~3月下旬まで収穫することができる。株から水分が抜け茶色になったら、収穫するタイミングだ。

4. 菊芋の食べ方

きくいも
ここからは、菊芋の美味しい食べ方を紹介する。菊芋はあまり馴染みがない食材で、普段料理に使うことがないかもしれない。ここでは簡単に作れるメニューを紹介するので、ぜひ菊芋料理に挑戦してみてほしい。

菊芋のサラダ

菊芋はほのかに甘みがあり、クセやアクも少ないので、加熱せずに生で食べることもできる。皮を剥いて千切りにした菊芋を、マヨネーズで和えたり、お好みのドレッシングをかけたりすることで、菊芋のサラダを作ることができる。

菊芋チップス

菊芋チップスもシンプルで美味しい一品だ。菊芋を薄くスライスし、油で揚げるだけなので、簡単に作ることができる。お好みで、塩やカレー粉、コンソメなどの調味料を上から振りかけても美味しい。酒のつまみにもおすすめだ。

菊芋粉

菊芋をもっと手軽に使いたい場合は、市販の菊芋粉(菊芋パウダー)がおすすめだ。菊芋粉は菊芋を乾燥させて粉末状にしたもので、お湯に溶かして飲んだり、ヨーグルトにかけたり、お菓子作りの材料として使ったりできる。忙しい時でも、手軽に菊芋の栄養を取り入れられるので便利である。

結論

この記事では、菊芋の栄養や効能、栽培方法、美味しい食べ方について解説した。菊芋は栄養価が高く、優れた健康効果がある野菜だということを、わ分かっていただけたと思う。栽培も比較的簡単なので、家庭菜園にも適した野菜である。生でも加熱しても美味しく食べることができるので、ぜひ菊芋料理にもチャレンジしてほしい。
(参考文献)
※1〜※3出典:文部科学省 日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)
https://fooddb.mext.go.jp/
※4出典:JIAグループ 秋冬の旬野菜 キクイモ(菊芋)
※5出典:株式会社明治 水溶性食物繊維イヌリン
※6出典:厚生労働省「e-ヘルスネット カリウム」
※7出典:厚生労働省、アレルギー学会「アレルギーポータル 花粉症」
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 更新日:

    2022年11月28日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧