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ほうれん草

ほうれん草の種類と特徴とは?味の違いや旬の時期を紹介

投稿者:ライター 徳田藍子(とくだあいこ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2022年12月 4日

栄養満点でクセがなく、いろいろな料理に使われるほうれん草。実はさまざまな種類のほうれん草があるのだ。そんなほうれん草の種類別に味や旬の違いを紹介する。それぞれのほうれん草の特徴を理解して、違いを活かした食べ方を試してみてもらいたい。

  

1. ほうれん草の種類と歴史

ほうれん草
ほうれん草は、アカザ科ホウレンソウ属の野菜で原産地はペルシャ地方だ。日本だけではなく世界中で食用として親しまれているほうれん草は、種類も豊富だ。そんなほうれん草の来歴を見てみよう。

来歴について

ほうれん草は、江戸時代に日本に伝わったとされている。漢字では「菠薐草」と書き、菠薐は中国語でほうれん草の原産地である「ペルシア」の意味を持つ。日本では「法蓮草」「鳳蓮草」などと表記されることがあるが、これらは読みやすいように音からの当て字といわれている。栄養満点で古くから日本の食卓には欠かせない野菜であった。

2. ほうれん草の種類と特徴

サラダほうれん草
ほうれん草には、さまざまな種類がある。よく見ると葉の形にも違いがあるので、それぞれの種類のほうれん草の特徴を紹介しよう。

東洋種

古くから作られている東洋種のほうれん草は、アクが少なく歯ざわりがよいことから、お浸しなどで食べられることが多い。見た目は葉の切れ込みが深く、尖っているのが特徴だ。根元を見ると赤みが濃い。

西洋種

西洋種のほうれん草は、アクが強いのでバター炒めなどの加熱調理にされ、付け合わせとして使われることが多い。葉は東洋種と違い切れ込みがなく、丸みがあり厚みがあるのが特徴だ。

一代雑種

一代雑種は東洋種と西洋種を交配して作った品種で、スーパーで見かけるほうれん草の主流になっている。葉は三角形で切れ込みがある。また、丸葉系の一代雑種もあり、葉に切れ込みがなく丸く大きな葉が特徴だ。

ちぢみほうれん草

甘くて美味しいと評判なのが、ちぢみほうれん草だ。冬に出回り葉肉が厚く茎や根も太い。葉全体が縮れているのが特徴で、地面にはうような形で生育する。冬の時期にしか味わうことができないほうれん草の種類なので、見つけたらぜひ試してみてもらいたい。

サラダほうれん草

サラダほうれん草は、サラダなど生食用に改良されたほうれん草だ。ほかのほうれん草と比べて、葉が丸く柔らかく、色は薄めで小さいのが特徴だ。アクが少ないので、加熱せずそのまま食べることができる。

赤軸サラダほうれん草

軸の部分が赤いのが特徴のサラダほうれん草だ。赤い部分を生かしてサラダの彩りとしても重宝する。

3. ほうれん草の種類と生産

東京産ほうれん草
通年を通して手に入るほうれん草だが、本来の旬は11~1月の冬の時期だ。この時期のほうれん草は、とくに甘みがあり栄養分も増して、色が濃いのが特徴である。しかし近年では、夏でもほうれん草を見かけることができる。年間を通して生産されているのだ。

産地と出荷時期

ほうれん草の主な産地は、千葉県や埼玉県、群馬県など関東圏が多い。主に冬に旬を迎えるほうれん草だが、千葉県や茨城県、栃木県、神奈川県などでは通年ほうれん草を出荷している。ほうれん草は、もともと涼しい気候を好み、高温を苦手とする特徴がある。しかし近年では、ハウスを使用して夏でも栽培が可能になった。夏の時期は涼しい気候の岐阜県や岩手県産のほうれん草が多く出荷される。また、夏のハウス栽培のほうれん草は収穫まで1か月ほどと短期間なので、4~5回ほど栽培されているのだ。ほうれん草は、季節によって産地が異なったり、ハウスを使用したりといろいろな方法で栽培されているので、一年中手に入りやすい。

結論

ほうれん草にはさまざまな種類があり、葉の形や味にも違いがある。それぞれの種類の特徴を生かすことで、加熱して食べたり生で食べたりと料理の幅も広がる。そんなほうれん草は、本来は冬に旬を迎えるが、近年ではハウス栽培なども行われ、年間を通して手に入れやすい野菜でもある。栄養も満点なほうれん草の種類を知ることで、いろいろなほうれん草を食べ比べて味の違いを楽しんでみてもらいたい。
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  • 更新日:

    2022年12月 4日

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