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ダッチオーブンパン

ダッチオーブンでふわふわパン!キャンプの焚き火や自宅で焼くコツ

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2022年12月 8日

キャンプ飯で大活躍のダッチオーブン。煮込み料理を作るイメージが強いが、実はパンを作ることもできる。キャンプでできたてのふわふわなパンが食べられると聞いたら、ぜひとも作ってみたい。ここでは、キャンプ場で作る方法をメインに紹介する。併せて自宅で作る方法も紹介するので、ダッチオーブンを普段使いしたい人も要チェックだ。

  

1. ダッチオーブンでパンを焼く方法:キャンプ編

石炭を載せたダッチオーブン
ダッチオーブンは金属製の鍋で、最大の特徴はフタが重いことだ。重いフタのおかげで鍋の中の水分が逃げないため、無水調理も可能となる。また、フタの上にも炭を置けば上下から温めることができるため、オーブンと同じような機能を果たせる。

ふわふわパンの材料

屋内でパンを作るときと必要な材料は変わらない。
  • 強力粉
  • 砂糖
  • 40℃くらいの湯
  • イースト
  • バター
また、パンを作るときは以下の道具も準備しておこう。
  • 計量カップ
  • ボウル
  • ラップ
  • クッキングシート
パン作りでは正確な計量がポイントとなるため、計量カップは必須だ。また、忘れがちなのがラップとクッキングシートだ。ラップは生地を休めるときに、クッキングシートはダッチオーブンに生地をのせるときに使用する。

パンの作り方:家で生地を準備する

パン作りは材料の計量からはじまり、生地を捏ねて成型、発酵といったさまざまな工程を行わなければならない。キャンプ場で行うこともできるが、すべてをやっていると時間が足りなくなってしまう。効率よくパン作りを行いたいなら、あらかじめ下ごしらえを家ですませておこう。
【STEP1:生地を作る】
  • バター以外の材料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせる
  • 生地の表面がなめらかになったら、バターを加えて捏ねる
  • 一次発酵
生地は最初はベチャっとしているが、混ぜているうちに全体がなめらかになり、ひとまとまりになってくるので、根気よく混ぜよう。その間にバターを常温に戻しておこう。冷蔵庫から出したばかりのバターは硬く、生地になじみにくいため混ぜている間に柔らかくしておくことで時間短縮になる。
【STEP2:成型して冷凍】
  • 生地の入ったボウルにラップをかけ、27~30℃で40分~1時間寝かせる
  • 膨らんだ生地をつぶしてガス抜きを行う
  • 6~8等分になるよう生地を分割し、丸く成型する
  • 再度ラップをして15分ほど休ませる
  • 冷凍する
生地が1.5~2倍の大きさになり、指であけた穴が塞がらなければ一次発酵は完了だ。冷凍することで生地の腐敗や発酵を防げるため、キャンプ場に持っていくときは必ず冷凍しよう。
【現地でパン生地から作る場合】
家で下ごしらえができなくても、キャンプ場でパン生地を作ることはできる。ただし、卵やぬるめの湯といった材料を準備するのは大変なので、キャンプ場で作る場合は以下の材料を使おう。
  • 強力粉
  • 砂糖
  • オリーブオイル
  • 練乳
  • ドライイースト
また、キャンプ場の場合は調理スペースが狭い可能性もあるため、チャック付きの保存袋があるとおすすめだ。すべての材料を袋の中に入れて揉みこめば簡単に混ぜる、捏ねるといった工程ができる。一次発酵のときは少しだけチャックの口を開けるのがポイントだ。口を開けることでイースト菌が呼吸できるようになり、発酵がスムーズに行われる。一次発酵が終わったら、あとは家で下ごしらえを行うときと同様に成型し、15分ほど生地を休ませる。

パンの作り方:キャンプ場の焚火で焼く

生地の下ごしらえができたら、いよいよキャンプ場で仕上げを行う。
【STEP1 :二次発酵させる】
  • 冷凍した生地は2時間ほど置いて自然解凍する
  • 等分した生地をすべてダッチオーブンのふちに沿うように並べる
  • ダッチオーブン内で二次発酵を行う
ちなみに、二次発酵にかかる時間は季節や気温によって異なるので注意しよう。二次発酵の目安は以下の通りだ。
夏・暑いとき:日陰で30~40分
冬・寒いとき:日向で1時間~90分
とくに暑い時期は60℃以上になるとイースト菌が死滅してしまうため、日向には置かないようにしよう。逆に寒い時期は二次発酵に必要な温度(36~38℃)をキープするのが大変なので、あらかじめダッチオーブンを温めておくといった工夫も必要だ。
【STEP2:焚き火で焼成】
熾火(おきび)の上にダッチオーブンを置き、さらにダッチオーブンのフタの上にも炭を置く。こうすることで上火でも焼くことができ、パンの表面にこんがりと焼き目を付けられる。10~15分が焼き時間の目安だが、火加減によっては焦げてしまう恐れもある。そのため、5分ほどしたら一度フタを外して様子を見てみよう。表面が焼けていても中まで火が通っていないこともあるため、火を弱めてじっくりと焼くようにしよう。

2. ダッチオーブンでパンを焼く方法:発酵なし編

ガラスの瓶に入ったベーキング パウダーと木のスプーン、クッキーとパン
パン作りでネックとなるのが、発酵だ。一次発酵と二次発酵を合わせると約2時間はかかるため、忙しいとなかなか手を出しにくい。しかし、発酵なしでもパンを作ることはできる。ダッチオーブンで簡単なパン作りに挑戦したいという人は、発酵なしで作れるパンがおすすめだ。

ベーキングパウダーで簡単にパンが焼ける

発酵する場合はイースト菌の力で生地を膨らませることができる。しかし、発酵しない場合はイースト菌の力を使うことはできない。そこで活躍するのがベーキングパウダーだ。ベーキングパウダーはイースト菌の代わりに生地を膨らませてくれるので、ふわふわのパンを作ることができる。また、ホットケーキミックスを使うことで、使う材料を減らすことができるため荷物の軽減にも繋がる。必要な材料は以下の4つだ。
  • ホットケーキミックス
  • ベーキングパウダー
  • 薄力粉
ホットケーキミックスに甘みがあるため砂糖を加える必要はないが、さらに甘みがほしい人はバナナなどの果物を加えよう。果物の甘みが加わることで美味しいパンを作れる。

発酵なしの簡単なパンの作り方

作り方はいたってシンプルで、チャック付きの袋に材料をすべて入れて袋の中で混ぜ合わせる。バナナなどの果物を入れる場合も一緒に袋の中に入れて混ぜ合わせよう。全体が混ざったら、袋の端を切って絞り袋の要領でダッチオーブンの中に生地を絞り出す。ダッチオーブンに生地がくっつくのが心配であれば、クッキングシートをあらかじめ敷いておこう。ダッチオーブンを熾火の上に置き、20分ほど焼いたら完成だ。発酵なしの場合でもフタの上に炭を置くことで、表面がこんがりと焼ける。

3. ダッチオーブンでパンを焼く方法:自宅編

コンロ
ダッチオーブンは屋外でしか使えないと思いがちだが、自宅でパンを作るときも活躍する。ガスコンロで焼く場合は下からしか火が届かないが、ダッチオーブンはフタが重く密閉性が高いため、ふっくらと焼くことができる。ポイントは弱火で30~40分焼くことだ。
両面焼きグリルがある場合は、グリルを活用するのも1つの手だ。ただし、グリルの大きさによってはダッチオーブンが入らない可能性もあるため、あらかじめサイズを確認しておこう。グリルで焼く場合は20分を目安にするとよい。

結論

ダッチオーブンでパン作りを行うときのポイントは一次発酵までの過程を家ですませておくことだ。作った生地を冷凍して持っていけば、解凍や二次発酵を含めて約2時間で作ることができる。設営やほかの料理の準備と並行して進めることで効率よくパン作りができる。ベーキングパウダーを使えば発酵なしのパンも作れるので、ぜひダッチオーブンでパンを作ってみよう。
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  • 更新日:

    2022年12月 8日

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