目次
- もち麦 333kcal
- 白米 342kcal
- もち麦 12.9g
- 白米 0.5g
1. もち麦で太る原因

米にはうるち米ともち米が存在するが、大麦も同様である。大麦のもち種であるもち麦は、なぜ太りやすいのか。その理由を見てみよう。
カロリーの摂りすぎ
もち麦が太りやすい理由、それはカロリーの高さにある。もち麦と白米、それぞれ炊飯前の100g当たりのカロリーを比較してみよう。(※1、2)
上記は、炊飯後の100g当たりのカロリーとはまた異なるが、もち麦は決してカロリーが低いといえるものではないのである。
そもそもダイエットとは、痩せることだけを指すのではなく、健全な食生活によって健康や体型を維持することを意味する。(※3)後述するようにもち麦は、ダイエットにふさわしい要素を数多く内包しているが、成人男性の1日の平均基礎代謝量が1,500kcalであることを考慮し(※3)、もち麦の食べ過ぎには注意する必要がある。
2. もち麦の太る要因をなくす方法

もち麦は、どのようにして食べれば太る要因を除去できるのだろうか。もち麦の摂取方法について説明する。
1食あたりの摂取量
現在販売されているもち麦は、それだけで食べるのではなく、白米とともに炊いて食べることを目的としていることが多い。もち麦販売の大手として知られる株式会社はくばくによれば、米1合に対してもち麦を50gほど加えて炊くのが理想的だという。(※4)
ダイエットに留意するのであれば、ごはんは小盛りで100gほどが望ましい。(※5)もち麦のもちもちとした食感は、ダイエットにも有効である。よく咀嚼して食べることは、肥満防止につながることが厚生労働省によっても報告されているからである。(※6)つまり、もち麦が持つ食感を利用して、ごはんの食べ過ぎを防ぐことが可能なのである。
3. もち麦の栄養と健康効果

もち麦のカロリーは決して低くないため、食べ過ぎは太る原因となる。しかしもち麦は、ダイエットに用いるべき要素を数多く擁している。もち麦を食べることによって痩せる理由とはなにか。もち麦の栄養がダイエットにもたらす影響について説明する。
主な栄養素と健康効果
もち麦の突出した特徴に、食物繊維の含有量があげられる。白米の食物繊維量と比較してみよう。いずれも炊飯前100g当たりの数値である。(※1、2)
食物繊維はなぜダイエットに有効なのか。まず、食物繊維は腸内環境を改善するため、便通をよくすることがあげられる。コレステロールや血糖値の上昇を抑える生理機能も認められているため、体重を落とすにとどまらず健康を維持するためにも食物繊維の摂取が推奨されているのである。(※7)
とくに大麦に多く含まれるβグルカンと呼ばれる水溶性の食物繊維の効能はめざましく、コレステロールを体の外へ排出するなどの働きがある。(※8)そのほかもち麦は、カルシウムやマグネシウムといったミネラル類にも恵まれている。(※1)バランスのよいミネラルの摂取は健康の維持に有効であることを考えると(※9)、もち麦を食生活に取り入れて損はないだろう。
結論
もちっとした食感が好ましいもち麦は、食べ過ぎると太るといわれている。その原因は、もち麦が持つカロリーの高さにある。一方で、もち麦を白米と混ぜて炊き上げれば、よく咀嚼して食べることにつながる。また、豊富な食物繊維によって腸内環境を改善するため、もち麦を適量摂取することは、健康の維持にも有効といえるのである。もち麦を上手に食生活に取り入れて、そのメリットを活かしてほしい。
参考文献