ブロッコリースプラウトの栄養と機能性！効果的な食べ方を解説

ブロッコリースプラウトのスプラウトとは新芽という意味だ。ブロッコリーにはファイトケミカルのひとつであるスルフォラファンが含まれてる。発芽してから3日経ったものはブロッコリーの約20～50倍ものスルフォラファンが含まれているという。少量の摂取で多量のスルフォラファンが摂れると近年注目を集めている。ブロッコリースプラウトに含まれる栄養成分をピックアップして紹介しよう。

ブロッコリースプラウトに含まれる栄養成分（※2）

ブロッコリースプラウトは、レッドキャベツスプラウトやアルファルファのように数種類あるスプラウトの中でも、スルフォラファングルコシノレートが豊富に含まれている（※2、3）。次にブロッコリーとブロッコリースプラウトの栄養成分の含有量の違いをピックアップして比較してみよう。

ブロッコリーに含まれる栄養成分と100kcal中の含有量（※4）

ブロッコリースプラウトに含まれる栄養成分と100kcal中の含有量（※4）

β-カロテンはブロッコリーの約3倍、ほかの栄養成分もブロッコリーより多く含まれていることがわかるだろう。

ブロッコリースプラウトの栄養成分を摂取して期待できる健康効果を紹介しよう。

スルフォラファングルコシノレートは、どのような特徴を持つ栄養成分なのだろうか。スルフォラファンはアブラナ科の野菜として発見された成分だ。特徴は肝臓が持つ解毒・抗酸化・抗炎症の作用を高めて肝機能を改善する働きがある。食品中でスルフォラファングルコシノレートと呼ぶ状態で存在し、体内で分解されてスルフォラファンに変化する。スルフォラファンには、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃ガンの原因であるピロリ菌（ヘリコバクター・ピロリ）に対する殺菌効果があると報告されており、ピロリ菌の感染や胃潰瘍、胃ガンの予防にもつながる可能性があるとして注目されています。（※2）。

β-カロテンは体内に入ると腸で吸収されてビタミンAに変わる（※5）。

ビタミンAの働きは粘膜を丈夫にして皮膚・髪・歯茎の健康を保つ（※5）。

皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを防ぎ、ストレス風邪のような病気に対する抵抗力を強める（※6）。

細胞の酸化を防ぐ働きがあり、老化防止に効果が期待できる（※7）。

ビタミンKは丈夫な骨づくりに欠かせない成分だ（※8）。

身体の機能維持や調節に欠かせないミネラルだ（※9）。

最後にブロッコリースプラウトの栄養を逃さない食べ方を紹介しよう。栄養を効果的に摂取するための食べ方とは？

おすすめの食べ方のひとつが、加熱せずにサラダに入れて食べるかトッピングにして生で味わう方法だ。ブロッコリースプラウトは脂質と相性がよいので、ドレッシングをかけるとカロテンを吸収する効率がアップする（※3）。ブロッコリースプラウトはスプラウトの中で、とくにマイルドな辛みでクセがない。ほかに手巻き寿司やサンドイッチの具材にしたり、味と彩りのアクセントとして冷奴やパスタ、うどんにトッピングするのもありだ。

ブロッコリースプラウトに含まれる栄養成分と食べると期待できる健康効果を紹介した。先述したようにブロッコリーよりも栄養成分が多く含まれているのが特徴だ。生で手軽に味わえるので、今後はぜひ積極的に食生活に取り入れてもらいたい。