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1. 市販のカレーがプロの味!コクが増すおすすめ隠し味4選

市販のルーで作ったカレーは、やはりそのカレーにしかない美味しさがある。家庭の味、学校の味など、どこか懐かしさを思わせる部分もあるかもしれない。そんないわゆるカレーのコク増し、より美味しくプロのような味わいに近づく隠し味をご紹介していこう。
1:チョコレート
カレーの隠し味としてよく聞くチョコレート。実際に入れるとどうなるのだろう。みなさんが心配しているチョコレート感はまるで感じられないので安心してほしい。感じられるのは奥深いコクだ。仕上げに2かけほど入れるだけと簡単なところも嬉しい。できればチョコレートはダークタイプがおすすめだ。
2:味噌
カレーと味噌、かけ離れた存在のようにも思えるが、実は味噌もコクアップに効果的だ。味噌は発酵食品なので、旨みもとても強い。栄養的にも嬉しい存在だ。加えるのは具材を煮込むのと同じタイミング。味噌こしや茶こしを使って入れるとダマになりにくいのでおすすめだ。
また、味噌にはアミラーゼという酵素が含まれている。この酵素はとろみをなくし、さらさらとした状態に変化させてしまうことでも知られているので、とろみが弱くならないよう注意しなくてはならない。ポイントはルーを入れる前にしっかりと煮込むこと。少なくとも20分は煮込むといい。
また最後に加えたい!という場合は、しっかりと沸騰したルーに味噌を溶き入れ、弱火で10分以上おたまでしっかりとかき混ぜながら、煮込む必要がある。
3:コーヒー
コーヒーはインスタントコーヒーを活用すると便利。よりじっくりと煮込んだような深みが出る。入れすぎると苦味が立ってきてしまうので、少量から調節するのが正解だ。溶けやすいので仕上げに加えるといい。
4:ウスターソース
ウスターソースはさまざまな野菜の旨みが凝縮した調味料である。このため、少し加えるだけでコクと深みがアップする。野菜や肉を煮込むところに入れるといい。煮込むことで酸味が旨みや甘み、そしてコクへと変化する。
2. 甘みをプラス!カレーがまろやかになる隠し味5選

中辛カレーを作って大人はそのまま、子どもは甘みをプラスして食べやすく調節するという家庭もあるかもしれない。ここではそんなカレーがまろやかになる隠し味をご紹介していこう。
1:はちみつ
カレーとはちみつの相性はいわずもがな。某有名カレールーにも活用されている。しかし、このはちみつにも前述のアミラーゼが含まれているので、とろみが弱くならないようしっかりと具材と煮込む必要がある。甘みが強いので、しっかりと煮込むことでなじみもよくなる。
2:焼肉のタレ
そのまま食べても美味しい焼肉のタレも実は甘みアップに効果的。香味野菜や果実類が入っているので、複雑みのある味わいへと導いてくれる。甘口の焼肉のタレを選び、煮込む時に加えるといい。
3:ジャム
日本ではジャムを料理に使うことは珍しいかもしれないが、フランス料理ではジャムを隠し味に使うことも多い。加えると甘みとコクがアップするためだ。カレーにおすすめなのは、リンゴジャムやいちごジャム。ケチャップでも代用できるが入れすぎると味が散漫になるので少量からがおすすめ。
4:リンゴのすりおろし
某有名カレールーに入っていることで知られているのがリンゴのすりおろしだ。こちらも甘みアップに効果を発揮してくれる。入れるタイミングは、具材を煮込む段階で加えるといい。
5:バター
カレーを作ったら、思ったより辛くて食べられない!そんなときは、バターを加えるとまろやかさや甘みがアップする。同様の効果で生クリームも活用できる。後入れで甘みやまろやかさを加えたい人にぴったりのアイデアだ。
3. 意外だけど合う!珍しいカレーの隠し味4選

ここからは、少し意外性のある隠し味について調査。少し勇気のいる隠し味もあるが、実際のところどんな味わいになるのだろう。ひとつずつ活用をしていこう。
1:マヨネーズ
マヨネーズ好きの人にとっては、定番という人もいるかもしれない。マヨネーズをカレーにかけるとぐっとジャンクな味わいになることはご想像の通りである。後がけ以外にも具材を炒めるときにマヨネーズを使うといった方法もある。こうすることでコクがぐっと深くなる。ほどよい酸味が味わいをまとめてくれるといった効果も。
2:バナナ
ちょっとした話題にもなりそうなバナナとカレーの組み合わせ。バナナのエキゾチックな甘みは、カレーにもマッチ。クリーミーな味わいは、子どもにも人気がありそうだ。余ったバナナがある時にも活用できるアイデアだ。バナナは具材を炒めるときに粗くつぶして加えるだけでいい。
3:ヨーグルト
そもそも本場インドではヨーグルトを加えてカレーを作ることがある。とくに北インドでは比較的ポピュラーなものである。ヨーグルトを加えるタイミングは2パターン。ひとつは具材を炒めた後に加えて一緒に炒め合わせるもの、もうひとつは肉をヨーグルトに漬け込んでそのまま炒めるというもの。どちらも本格的な味わいになるので、いつもとはちょっと違うカレーが食べたいというときにもおすすめだ。
4:プルーン
ドライプルーンは、栄養豊富なフルーツとして知られる存在だ。濃縮した液状のものを使うと、とても簡単にコクと甘みをアップすることができる。これならできあがりのカレーに混ぜるだけで味変が可能だ。
結論
国民食として愛されているカレー。毎週必ずカレーを食べるという人もいるだろう。マンネリしがちなときは、隠し味で味変するのもおすすめだ。定番の隠し味から、甘みが強くなる隠し味、さらには意外性ある隠し味まで13種類をご紹介してきた。興味のあるものから、ぜひトライしてみてほしい。
監修管理栄養士:黒沼祐美
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。