目次
1. 七草粥の七草は何?春の七草の種類

日本では、1月7日に七草粥を食べることで、一年間無病息災で五穀豊穣を祈る風習がある。そのとき食べられる七草は春の七草のことで、七種の植物が使われている。そんな七草粥の由来になっている春の七草の種類を詳しくみてみよう。
春の七草の種類1:せり
せりは、セリ科の植物で香りがよいのが特徴だ。せりは競りに勝つという意味を込めて七草に使われている。
春の七草の種類2:なずな
なすなはアブラナ科に属しており、別英ペンペングサやシャミセングサとも呼ばれている。なずなは撫で菜とも呼ばれ、撫でて汚れを除くという意味から春の七草に使われているのだ。
春の七草の種類3:ごぎょう
ごぎょうは、キク科の植物で、ハハコグサのことだ。昔は、草餅にヨモギではなくごぎょうが使われていた。ごぎょうは仏体の意味があり、春の七草に使われている。
春の七草の種類4:はこべら
はこべらは、ナデシコ科の植物だ。古くから食用として親しまれており、お浸しなどにして食べられることが多い。はこべらは繁栄がはびこるという縁起物の意味を持つ。
春の七草の種類5:ほとけのざ
春の七草に使われる紫紅色の花をつけるほとけのざは、コオニタビラコのことで、キク科の植物だ。水田などによく生えており、若い葉を食用にする。ほとけのざは仏様の安座という意味を持っている。
春の七草の種類6:すずな
すずなはアブラナ科のかぶのことで、カブラ、カブラナとも呼ばれる。すずなは花が鈴に似ていることから鈴菜とも書き、神を呼ぶ鈴といわれている。
春の七草の種類7:すずしろ
すずしろは、アブラナ科の大根のことをいう。清白とも書き、汚れのない清白という意味を持っていることから、春の七草に使われている。
2. 春の七草の種類の覚え方

春の七草の種類は、五・七・五・七・七の短歌のリズムで覚えると覚えやすい。せりなずな、ごぎょうはこべら、ほとけのざ、すずなすずしろ、はるのななくさ、と覚えるのがおすすめだ。リズムよく繰り返すことで、春の七草を正しくいえるようになるだろう。
3. 春とは違う!秋の七草の種類

春の七草ではなく、秋の七草と呼ばれるものがある。秋の七草は万葉集に詠まれており、ハギ、オバナ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七種類だ。秋の七草は春の七草とは違い食用として食べるのではなく、鑑賞して季節を感じるものなので、食べない。
結論
正月が過ぎた1月7日に食べる風習がある七草粥。七草粥に使われている七種類の植物には1つずつ縁起のよい意味があり、食べることで無病息災の意味を持っている。春の七草という名前を知っていても、実際にどのような植物が含まれているのか知らなかった人は、これを機会に春の七草を覚えてみてもらいたい。
監修管理栄養士:佐々木倫美
経歴:管理栄養士取得後、介護施設、病院にて給食業務、栄養管理業務に携わる。現在病院にて主に透析患者への栄養指導に携わる傍ら、栄養・健康分野の記事監修を手掛ける。