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さつまいも

紅はるかの特徴は味と見た目!糖度が高く美味しい品種を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年1月 1日

紅はるかは、2010年に品種登録されたさつまいもである。本記事では、比較的新しい品種である紅はるかの特徴について解説していく。紅はるかとは、どのようなさつまいもなのだろうか。ほかの品種との違いにも触れながら、味や見た目などを中心に紅はるかの特徴を詳しく見ていこう。

  

1. 紅はるかの味の特徴

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紅はるかは「九州121号」と「春こがね」の交配により生まれた品種である。(独)九州沖縄農業研究センターにより開発され、2010年3月に品種登録された。さつまいもの品種のなかでは新しいが、食味が優れていることから高い評判を集めている。

糖度が高い

紅はるかは蒸し芋や焼き芋にすると美味しいといわれる。じっくりと加熱することで甘みが強くなるが、糖の含有量も一般的な品種(紅あずま、高系14号)と比較すると多いことがわかっている。とくに水飴の主成分である麦芽糖の割合が高く、強い甘みと後味のよさを感じられる上品な味わいが特徴だ。(※1)

ホクホク系とねっとり系の中間

さつまいもの食感は、品種によって大きく異なる。紅はるかは、昔ながらのホクホク系(紅あずま)とねっとり系(安納芋)の中間のような、しっとりとした食感を楽しめる。安納芋と同様に蜜芋タイプだが、なめらかさと従来のさつまいもらしいホクホク感を兼ね備えている点が大きな特徴だ。蒸し芋や焼き芋だけでなく、干し芋への加工にも向く品種である。

2. 紅はるかの見た目の特徴

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紅はるかの特徴は、甘みの強さやしっとりとした食感などの食味だけではない。見た目のよさも目的に開発されたさつまいもなのだ。

外観がきれい

紅はるかの親品種である九州121号は、優れた外観が特徴である。紅はるかもその特徴を受け継ぎ、鮮やかな赤紫色の皮と整った紡錘形をしている。また、鮮やかな皮色と対照的に中身は白みがかった黄色で、切った状態で見ると皮と中身の色合いも美しい。

3. 紅はるかのブランドと特徴

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紅はるかは美味しいさつまいもとして注目され、全国各地で栽培されるようになった。現在は、紅はるかのさらなる普及も見据え、各産地でブランド化された紅はるかが販売されている。

主な産地とブランド

紅はるかの主な産地は、茨城県、千葉県、大分県、宮崎県、鹿児島県などである。関東や九州を中心に栽培されるさつまいもだ。これらの産地で販売されている、代表的なブランド紅はるかを紹介しよう。
・紅優甘(茨城県):「JAなめがたしおさい」が販売
・紅天使(茨城県):「株式会社ポテトかいつか」が販売
・甘太くん(大分県):「JA全農大分」が販売。下記の条件をクリアしたものに限られる
  • 収穫後一定の条件のもと40日以上貯蔵
  • 糖度検査、品質チェックにより一定の基準を満たす
・葵はるか(宮崎県):くしまアオイファーム(串間市)が直売。下記の特徴がある
  • 低農薬栽培
  • 最適な温度湿度を保つ貯蔵庫内で40日以上熟成
  • 糖度60度以上
・かのや紅はるか、かのや紅はるかpremium(鹿児島県):認証事業者により販売
  • 鹿屋市の栽培基準や出荷基準に基づき生産されたものが認証される
  • 付加価値の向上、生産者の所得向上などが目的

結論

紅はるかは、糖度の高さとしっとりとした食感が特徴のさつまいもである。とくに焼き芋や蒸し芋、干し芋にすると甘みが強くなり美味しい。また、さつまいもらしい赤紫色の外皮や整った形で、見た目のよさも紅はるかの優れた特徴だ。新しい品種だが味と見た目のよさから注目され、ブランド化も進み、今後も生産量が増えていくことが期待される。ねっとり系とホクホク系のよさを兼ね備えた紅はるかを、ぜひ味わってみよう。
(参考文献)
※1出典:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構「べにはるか」

監修管理栄養士:小林里穂

経歴:管理栄養士養成施設を卒業後、栄養士資格・管理栄養士資格・栄養教諭資格を取得。学校給食センターでの勤務時に小・中学生に食育を実施した経験を活かし、栄養分野の記事執筆・監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年1月 1日

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