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お雑煮の作り方

お雑煮の作り方|関東風や関西風・簡単で美味しい作り方も公開

投稿者:ライター 吉本伶奈(よしもとれいな)

鉛筆アイコン 2023年1月 1日

お正月に食べる定番料理のお雑煮は、伝統的な料理として多くの日本人に親しまれている。家庭や地域によって作り方や具材が違い、集落の数だけお雑煮の種類があるといわれている料理だ。本記事では、関東と関西に分けてお雑煮の特徴を紹介する。材料や作り方を詳しく解説するほか、お雑煮の手軽な作り方も紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 関東風・醤油仕立てのお雑煮の作り方

関東風・醤油仕立てのお雑煮の作り方
関東風のお雑煮は四角い角餅を使用しており、醤油ベースのあっさりとしたすまし汁が特徴だ。また、具材は人参や大根といった野菜のほかに鶏肉を入れるのが一般的である。具沢山でボリュームがありながら、あっさりと食べられるのが関東のお雑煮の魅力だ。では、材料と詳しい作り方を見ていこう。

材料(2人分)

  • 四角い切り餅 2個
  • 鶏もも肉 300g
  • 人参 1/2本
  • 大根 10cm
  • しいたけ 1個
  • 料理酒 大さじ1
  • 和風出汁 大さじ1
  • 薄口醤油 大さじ2
  • 水 800ml
人参は花の形をした飾り切りにすると、お正月らしい華やかなお雑煮に仕上がる。下準備として、切り餅はやわらかくなるまで5分程度焼き、焼き目が付けておくとよい。具材や食べやすい大きさに切っておこう。

作り方

  • 鍋に水・調味料・鶏肉を入れ、沸騰させる。
  • 1にほかの具材を入れて火を通す。
  • 切り餅を器に入れ、上から火を通した具材と出汁をかけたら完成。
鶏肉を煮ている際、アクが出るので取り除こう。飾り切りした人参は、見栄えをよくするために菜箸などで最後に盛り付けるのがおすすめだ。

2. 関西風・白みそ仕立てのお雑煮の作り方

関西風・白みそ仕立てのお雑煮の作り方
関西風のお雑煮は京都から伝わったといわれており、白みそ仕立ての濃厚な味が主流。白みそは米麹を多く使用しており、塩分濃度が少なく甘めの味わい。使用するお餅は「円満」を意味する縁起物である丸い形のもので、「その年を丸く納める」という意味も持っている。ほかの具材には、頭芋という大きい里芋を入れ、白みそ仕立てのこっくりとした味わいに里芋のとろみのある口当たりが特徴のお雑煮だ。以下、材料と作り方を紹介する。

材料(2人分)

  • 里芋 2個
  • 大根 20g
  • 人参 20g
  • 丸餅 2個
  • 顆粒鰹出汁 小さじ1/4
  • 顆粒昆布出汁 小さじ1/4
  • 白みそ 60g
  • 水 400ml
人参は鮮やかな色の金時人参だと、お正月らしく華やかなお雑煮に仕上がる。下準備として、火が通りにくいお餅と里芋はあらかじめ茹でておくとよい。

作り方

  • 大根と人参を食べやすい大きさに切る。
  • 沸騰したお湯に顆粒出汁2種を溶かし、1を入れる。
  • 具材に火が通ったら、白みそで味付け。
  • 丸餅を入れた器に、具材とともにかけたら完成。
みそは沸騰すると風味が落ちるため、火は弱火でフツフツ煮る程度にしておくのがポイントだ。味が決まったら、丸餅を入れた器に具材とともにかけたら完成。ゆずの皮があれば、最後に乗せると香りがよくなる。

3. 簡単なお雑煮の作り方

簡単なお雑煮の作り方
関東・関西のお雑煮をそれぞれ紹介したが、お正月以外でも手軽にお雑煮を食べたい方もいるだろう。ここでは、市販の出汁を使って作る簡単なお雑煮の作り方を紹介する。休日のランチ作りなどにぜひ活用してほしい。

白出汁を使ったお雑煮の作り方

まずは、白出汁と薄口醤油で作るお雑煮を紹介する。出汁を取る手間が省けるので、短時間で作れるのが嬉しい。具材は定番の大根・人参・鶏肉のほかに冷蔵庫に余っている具材を入れてもよいだろう。作り方は、食べやすい大きさに切った具材を白出汁と薄口醤油で味付けした汁で火を通し、お餅を入れたら完成。お餅は焼いたりそのまま使ったり好みの火の通し方でよい。

めんつゆを使ったお雑煮の作り方

こちらも出汁を取る手間がない、少し甘みのある味が特徴のお雑煮だ。めんつゆは、好みの濃さにするとよいだろう。材料は、お餅と定番の大根・人参・鶏肉にくわえ、しいたけを入れるとさらに風味がよくなるのでおすすめ。お餅は、あらかじめ焼いたり茹でたりして火を通しておくとスムーズに作れる。鍋にめんつゆと水を入れて好みの味を作ったら、鶏肉から順に具材を入れて火を通す。火が通ったらお餅を入れて盛り付けたら完成だ。こちらも冷蔵庫に余っている具材を入れて、具沢山なお雑煮にしても美味しい。

4. 地域別のお雑煮の特徴

地域別のお雑煮の特徴
お雑煮は作り方や具材など細かい違いに着目すると100種類以上あるといわれている。ここでは、特徴的なお雑煮を都道府県別に紹介しよう。
北海道のお雑煮は、鶏ガラベースの汁に砂糖を入れて少し甘めに仕上げるのが特徴だ。九州地方のお雑煮は、丸餅と角餅どちらも混在している地域。その中でも福岡のお雑煮は、トビウオから取ったアゴ出汁ベースの汁に、ブリやサワラなどの魚とともにお餅を食べるお雑煮である。京都は上記で紹介した白みそベースのお雑煮で、使う具材をすべて丸く切って「円満」「丸く納める」といった願いをこめて食べる特徴がある。最もシンプルなお雑煮なのが、名古屋のお雑煮だ。具材は小松菜の仲間である餅菜のみ。お餅は角餅を使い、焼かずにカツオ出汁で柔らかくして、醤油や塩で味を調える。
お雑煮は、必ずその土地のものを使うとは限らず、お正月らしく縁起がけやダジャレで具材が使われている面白い料理だ。また、もてなしの意味を込めてあえて手に入りにくい具材を選ぶこともある。

結論

関東と関西のお雑煮や、地域別のお雑煮を紹介した。お餅が入っているという共通点があるだけで、味付けや入れる具材は地域によって違うことが分かった。市販の出汁を使ったお雑煮は、誰でも簡単に作れるので、食べたくなったらいつでも気軽に挑戦してみてほしい。

監修管理栄養士:佐々木倫美

経歴:管理栄養士取得後、介護施設、病院にて給食業務、栄養管理業務に携わる。現在病院にて主に透析患者への栄養指導に携わる傍ら、栄養・健康分野の記事監修を手掛ける。
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  • 更新日:

    2023年1月 1日

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