1. にんにくの香りと使い方
にんにくは調理の際、みじん切りやスライスして使うことが多いが、その使い方によって香りの強さが変わるのだ。以下では、切り方でどのように香りが変わるのかを紹介していく。
切り方で変わる香りの強さ
にんにくは切り方によって香りの強さを調節できる。強い香りを楽しみたい時は、すりおろしてガーリックトーストにしたり、みじん切りにして煮込み料理に使用したりするなど小さめにカットする使い方を試してみよう。あまり香りを強調したくない時は、皮がついたままにんにくをまるごと蒸す調理法や、潰して炒め物にするなど、大きめで使用する使い方がおすすめだ。
2. にんにくの基本的な使い方
にんにくは切り方によって香りの強さを変えられることがわかった。ここでは、にんにくの使い方について、下処理方法と切り方のポイントを解説していこう。
下処理の仕方と切り方のポイント
にんにくの使い方について、まずは下処理の仕方を紹介していこう。初めに、にんにくの根を包丁で取って皮をむく。皮がむきにくい場合は、まな板の上ににんにくを置いて包丁で軽く押してみよう。簡単に皮がむけるのでぜひ試してほしい。次に、臭みやえぐみの原因になりやすい芽を取り除こう。芽が取りにくい場合は、爪楊枝などを使用するのがおすすめだ。
根や芽、皮を取り除いたら、しっかりと香りを楽しみたい場合はみじんぎりなど細かく切る使い方をし、ほのかな香りづけに使用する場合はカットせずに潰して調理しよう。
下処理後、まな板や包丁、手についたにんにくの臭いが気になる場合は、レモン汁か塩で表面をこすって洗い流すと効果的だ。
3. にんにくの上手な使い方
これまではにんにくの切り方や下処理について紹介してきたが、ここではにんにくの上手な使い方について見ていこう。さらに、1日の適量や口臭対策も踏まえて紹介していくので、にんにくを食べすぎてしまう方や口臭が気になる方は必見だ。
漬け込んで保存する
醤油などに漬け込んで保存する使い方は、長持ちするうえにそのまま食べたり料理に使ったりなど何かと便利である。さらに、醤油にもにんにくの旨味や香りが移って美味しくいただけるのだ。にんにくの醤油漬けを作る際は、まず、小房に分けて皮をむき根や芽を取り除いたにんにくをタッパに入れて加熱する。次に、下ごしらえと加熱が終わったにんにくと醤油を瓶に入れるだけで完成だ。冷蔵庫にて保存することで、1年ほどは日持ちする。
1日の適量
にんにくの1日の適量は、生の場合で1かけ、加熱した場合で2かけが目安だ。にんにくには、食欲不信・疲労・神経痛・便秘・風邪などさまざまな症状に効果があるとされているが、食べ過ぎると逆効果になることもある。(※1)たとえば、にんにくに含まれているアリシンは胃壁を刺激する作用があるため、にんにくを過剰に摂取すると腹痛や下痢などの症状に悩まされることもあるだろう。(※2)
口臭対策
にんにくは好きでも、口臭を気にして中々食べられないという方もいるだろう。にんにくの臭いの原因は、アリシンという成分だ。にんにくを細かく刻んだりすりおろしたりすると、細胞が破壊されて酵素が活発になりアリインという成分がアリシンに変わることで臭いがさらに強くなる。そのため、口臭を気にしている方は、細かく刻まないような切り方にするのがおすすめだ。また、ニンニクを加熱することで酵素が失活するため、アリインがアリシンに変わることなく、臭いを軽減させることができる。(※1)さらに、にんにくを食べたあとに牛乳やチーズなどを摂取することも口臭対策として効果的だ。
にんにくの切り方を変えたり加熱したりなど、簡単な使い方の工夫によって口臭対策ができるため、ぜひ試してほしい。
結論
さまざまな料理で大活躍してくれるにんにくは、切り方によって香りを調節できることが分かった。今日はどんな料理でどんな使い方をしようか、と考えるとより料理が楽しくなるだろう。ぜひこの記事を参考に、あらゆるにんにく料理を楽しんでほしい。
(参考文献)
※1国立研究開発法人 科学技術振興機構
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※2株式会社トラストリッジ
にんにくを食べ過ぎると危険?管理栄養士がおすすめの食べ方や目安量を解説 - macaroni