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エシカル

エシカル消費が簡単にわかる!自分で出来る具体例を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年1月20日

最近、耳にすることの多くなったエシカル消費。皆さんは、これがどんな消費なのかご存知だろうか?エシカル消費とは我々ひとりひとりが行うことのできる社会貢献の形のひとつである。今回は、エシカル消費とは何か?を紐解きながら、自分も行うことができる具体例も併せて紹介していこう。

  

1. エシカル消費という取り組み

エシカル
エシカルとは「倫理的な」という意味を持つ英語だ。エシカル消費を直訳すると、倫理的な消費ということになる。実際には「人や社会、環境に配慮した消費行動」を指す言葉である。簡単にいえば、何かを買ったり、食べたり、使ったり...暮らしのなかで手にするものについて、今一度立ち止まって、考えるということ。ここではまず、エシカル消費の基本のきを学んでいこう。

社会的な課題を解決する消費行動

安価なものが世にあふれ、宅配が広く浸透し、ほしいものがあっという間に手に入る便利な世の中になったが、その裏ではさまざまな社会問題が山積している。たとえば、劣悪な環境で働かされる子どもたちや環境破壊、気候変動、フードロス、貧困...。これらの問題は決して他人事ではなく、このままでは地球の存続すらが危ぶまれている状況だ。そんなさまざまな困難に全世界が協力をして、地球という惑星で安定して暮らしていくために採択されたのが持続可能な開発目標、いわゆるSDGsだ。エシカル消費は、このなかのゴール12「つくる責任使う責任」に関連するものでもある。
このように書くととても難しいと思われてしまいそうだが、日常で簡単にできることもたくさんある。いつも何気なく買っているもの、使っているものが、一体どこで誰に作られ、どうやって手元に届いているのか?そのバックグラウンドに思いを馳せ、よりよく配慮されたものを選ぶなど、いつもの行動を改めて考えることから、エシカル消費はまはじまるのだ。

2. エシカル消費の例

エシカル
エシカル消費とは、人や社会、環境に配慮した消費行動のことである。文字にすると小難しく感じるが、手にする商品に問題点はないか?バックグラウンドを考えてみるだけだと思えば、できることもありそうだ。ここでは、人や社会、地域、環境と3つのベクトルで日常的にできそうなエシカル消費の例を挙げて見ていこう。

人や社会への配慮

たとえば、おやつの定番・チョコレート。この原料であるカカオ豆の栽培の多くは、発展途上国で行われている。安価な価格での取引が常習化し、さらなる貧困に喘ぎ、子どもまでもが劣悪な環境で働かざるを得ないというケースも。甘いチョコレートの裏側には、苦い社会が蔓延しているのだ。こういった社会問題に配慮し、生まれたのがフェアトレードだ。適正な価格で原料を購入し、生産者の賃金はもちろん生活を改善する仕組みで、このようなフェアトレードで購入したカカオで作られたチョコレートを購入することは、まさにエシカル消費になる。
また国内でいえば、障がい者への賃金の低さも問題視されている。障がい者の働く施設で作られる日用品などが、あまり広く出回っていないことから、工賃も上がらないという悪循環が起こっているのだ。こういったものを積極的に買うことも、エシカル消費にあたる。
人や社会に配慮した商品を選ぶことで、自分はもちろん、より多くの人の持続可能な生活に貢献できるのである。

地域への配慮

エシカル消費のなかでももしかしたら、地域への配慮はもっともなじみがあるかもしれない。よく知られている地産地消は、まさに地域への配慮そのものである。
どこにいても、各地のみならず各国の商品が手に入るようになった昨今だが、それには多くの労働、さらには燃料が用いられていることをご存知だろうか?より自分の近くのものを手にすることで、環境、そして地域の復興や活性化にも一役買うことができるのだ。

環境への配慮

環境破壊は、この数十年で大きな岐路を迎えている。このままの暮らしを続けていれば、いずれ地球には人が住むことができなくなるとまでいわれているのだ。
大量生産、大量消費、そして大量廃棄、この大量の悪循環が、生態系を壊し、エネルギー資源を枯渇させていることは、多くの人の知るところ。温暖化などの問題も複合的に考えるとより環境によいものをチョイスすることが多くの人に求められている。エコバッグの持参やマイボトルの使用もエシカル消費の一例といえるだろう。そのほか、地域のシステムに合わせたゴミの分別、省エネ商材や再生可能エネルギーの選択、食品ロスを減らす、資源保護商品をチョイスするなどもエシカル消費のひとつである。

3. エシカル消費のラベルやマーク

エシカル
エシカル消費のなかには、普段からすでに行っているものも多くあることがお分かりいただけるだろう。とはいえ、なかなかエシカル消費は難しいと思う人は、関連する認証マークの商品を選ぶという方法もおすすめだ。ここでは代表的なマークを紹介していこう。

目安になる表示

エコマーク
「生産」から「廃棄」にわたって、環境負荷が少なく、環境保全にも寄与すると認められた商品についている。
MSC認証
持続可能かつ、環境に配慮した漁業により漁獲された水産物につけられるマーク。
FSC®認証
正しく管理された森林の木材やそれらを使った商品につけられるマーク。通称森林マーク。
国際フェアトレード認証
発展途上国の原料などを適正な価格で、購入し続けることで生産者や労働者の生活改善と自立を目指す認証ラベル。
GOTS
環境的、社会的に配慮した方法で作られたオーガニック製品につけられる認証ラベル。

結論

エシカル消費とは、意識の高い人が行うものではない。さらに消費といっても購入だけにとどまらず、多くの人が少し立ち止まり、明日、そして未来を考えたうえで選択するものである。エコバッグの持参など、すでに定着しつつあるものもあるので難しく考えすぎず、できることを行っていくことが重要だ。
(参考文献)
※1出典:東京都「エシカル消費って何?」
※2出典:消費者庁「エシカル消費とは」
※3出典:ユニセフ「SDGsって何だ?」
※4出典:東京都「関連する認証ラベル・マーク」

監修管理栄養士:黒沼祐美

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。
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  • 更新日:

    2023年1月20日

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