目次
1. 白ネギの切り方の種類

長ネギの旬は11~2月にかけての時期だが、1年を通してスーパーで購入できる野菜のひとつだ。鍋料理やチャーハン、焼き鳥、スープ、薬味といろいろな食べ方があり、常に冷蔵庫にストックしているという人もいるだろう。ネギは白いところの上部と下部、白と緑が混ざる部分、緑色の部分とざっと4つの部位に分けられる。白い下の方は甘みがあるのに対し、緑色の方は辛みが強いといわれている。
斜め切り
ネギの切り方のひとつが、斜め切りだ。向いている部位は白い部分の上の方で、下部と比較すると繊維が細くてやわらかだ。また、甘みと辛みのバランスが絶妙で香りがよい。切り方のポイントはネギに対して斜めに包丁を入れ、端から一定幅に切ること。
白髪ネギ
ネギの白い部分の下の方の切り方は、白髪ネギがおすすめだ。白い部分の下の方は、肉厚で繊維がしっかりしており、甘みが強くて食べ応えがある。さらに火を通すと、とろっとした食感になる。白髪ネギの切り方は、まず長ネギを5~6cmほどの長さに切り、中心まで縦に切り目を入れ、開いてから芯を除く。あとは、ネギを重ねて繊維に沿って端から細切りにすればよい。
小口切り
ネギの白い部分の下の方は、小口切りにもおすすめだ。切り方はネギの端から繊維を断つよう、直角に薄切りすればOK。香りがよく、繊細な食感が特徴だ。
みじん切り
ネギの白い部分は、みじん切りにピッタリの部位だ。切り方のコツは、まずネギを完全に切り離さず、斜めに細かく切り込みを入れる。さらに、裏返して同じように切り込みを入れ、最後に端から細かく刻めば完成だ。
縦切り
白と緑が混ざっている部分と緑色の部分は縦切りがおすすめ。切り方は、繊維に沿って縦に切ればよい。
2. 薬味ネギや青ネギの切り方

ネギのなかでも細めの万能ネギは緑色の部分が多く、辛みが少ないので葉の先まで味わえるのが特徴だ。麺類の薬味で活躍する青ネギは、小口切りのように細かく切るのが一般的だ。
薬味ネギの切り方
細めのネギの切り方のコツは、まな板と包丁の水気を拭き取ってから切ることと、輪ゴムを使い切りやすい本数にまとめてから切ることだ。最初に根元を切り落として長さを2~3等分にし、重ねて輪ゴムで止める。輪ゴムでまとめておくと、ばらばらにならず切りやすい状態を保てる。コツは端から小口切りにし、輪ゴムに近づいたら輪ゴムをずらして刻んでいくけばよい。
青ネギの切り方
九条ネギのような少し太めの青ネギの切り方のコツは、できるだけ細かく切ることだ。切り方は、まず青ネギの根本を切り落とし、長さを2~3等分にする。輪ゴムでまとめ、端から細かく切っていく。そして、刻み青ネギをザルに入れてボウルに張った水に浸け、もみ洗いするが、もみ洗い時間によって青ネギの辛さが変わる。美味しく味わいたいなら風味を損なわない程度の辛さに調整することがポイントだ。
3. 料理に合わせたネギの切り方

最後は、料理別にネギの切り方を紹介する。
鍋のネギの切り方
鍋用のネギは斜め切りがおすすめだ。 斜めに切って外側のシャキシャキとした部分と内側のやわらかで甘みのある部分を一緒に使用すると、先述したように甘みと辛みのバランスがとれて美味しい。
しゃぶしゃぶのネギの切り方
ねぎといえば鍋の定番食材だが、切り方次第で食感が変化する。たとえば長さ5cmに切ってから縦3~4等分にすると外側はシャキシャキ、内側はトロトロとした2つの異なる食感を楽しめる。
ラーメンのネギの切り方
ラーメンにふさわしいネギの切り方は小口切りだ。 麺に絡みやすいうえ、切りたてをのせると香りを楽しめる。
味噌汁のネギの切り方
味噌汁に入れるネギは、鍋と同じように食べやすい斜め切りがおすすめだ。
たこ焼きのネギの切り方
たこ焼きに入れたりトッピングしたりするネギは、先に紹介した薬味のネギの切り方を参考に小口切りにするとよい。
チャーハンのネギの切り方
チャーハンにネギを使うなら、ごはんやほかの食材と同じくらいの大きさになるよう、みじん切りにするのがおすすめだ。
麻婆豆腐のネギの切り方
麻婆豆腐に使うネギも、挽き肉の大きさに合わせてみじん切りにするとよい。
結論
ネギの切り方の種類、料理に合わせた切り方を紹介した。ネギの切り方は、斜め切りや白髪ネギ、小口切り、みじん切り、縦切りなど、いろいろと種類がある。これからは料理に合わせた切り方でネギを味わってみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。