1. バターの作り方のポイント
バターを作るときには、生クリームを使用する。しかし、どんな生クリームでもいいわけではない。バターの作り方で重要なポイントである生クリームの選び方と、必要な道具を確認しておこう。
クリームの選び方
生クリームは、植物性脂肪が入っていない乳脂肪のみが含まれているものを選ぼう。乳脂肪分の多いノンホモジナイズド牛乳を使用して作ることもできるが、乳脂肪のみの生クリームで作るより時間がかかる点には注意してほしい。
バター作りの際に用意する道具は、フタつき容器とボウルのみ。フタつき容器として、しっかりと洗って乾燥させたペットボトルを使用してもいいだろう。
豆乳バターやホイップバター、ピーナッツバターなどの作り方では、材料として塩や砂糖、ココナッツオイルなどが必要とされているが、シンプルな無塩バターを作るときには生クリームのみで問題ない。
2. バターの作り方は簡単楽しい
バターは、簡単かつ楽しい作り方でできる。子どももいっしょにできるバターの作り方の手順と、固まる理由について解説していこう。
作る手順
まずは、20ml程度の生クリームをフタつき容器に入れて、しっかりとフタを閉めよう。
生クリームが入った容器を2~8分振り続けることで、次第にさらっとした水分とかたまりに分かれてくる。固まりにくいときには、容器を冷やしながら振ってみよう。
できあがったかたまりこそ、バターなのだ。出てきた水分をボウルに移すと、バターの完成だ。
生クリームが入った容器を2~8分振り続けることで、次第にさらっとした水分とかたまりに分かれてくる。固まりにくいときには、容器を冷やしながら振ってみよう。
できあがったかたまりこそ、バターなのだ。出てきた水分をボウルに移すと、バターの完成だ。
固まる理由
振るだけで生クリームが固まる理由には、生クリームに含まれている脂肪が関係している。脂肪は薄い膜で覆われており、振り続けることで次第に膜が破れて脂肪同士でくっつくのだ。気になった人は、ぜひ生クリームを用意して試してみてほしい。
3. バターの作り方で残る水分は捨てない
先ほどのバターの作り方では、バター以外に水分も出てくる。バターの作り方で残った、バターミルクの使い方を紹介しておこう。
バターミルクについて
バターを作った後に残ったバターミルクには、たんぱく質などの栄養素が豊富に含まれているので、捨てずにそのまま飲んでしまうのがおすすめだ。
また、今回のバターミルクとは少し異なるが、牛乳に乳酸菌を加えることで作られた培養バターミルクというものも存在する。培養バターミルクは、パンケーキやスコーンの生地の風味をよくするといわれている。培養バターミルクを加えて作ったパンケーキに、手作りバターをのせるアレンジもおすすめだ。
結論
家庭でも簡単にできるバターの作り方と、バター作りの過程で出てくるバターミルクについて紹介した。生クリームを振るだけでできるバターは、子どもといっしょに楽しみながら作ってみてもいいだろう。できあがった手作りバターをパンケーキやトーストにトッピングして、ぜひ味わってみてほしい。また、手作りバターは作ったその日のうちに食べきろう。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。