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こんにゃくのアク抜き

こんにゃくはアク抜きして美味しく食べる!レンジで簡単な方法も紹介

投稿者:ライター 鳴川晴香(なるかわはるか)

鉛筆アイコン 2023年1月26日

和食などで幅広い料理に使われるこんにゃく。家庭でこんにゃくを使う際に、アク抜きの処理が手間に感じる人は少なくないはずだ。近年では「アク抜き不要」の記載があるこんにゃくも見かけるが、はたしてアク抜きは必要なのだろうか。今回こんにゃくのアク抜きについて、覚えておきたい基本の手順や、すぐにできる簡単な方法などを紹介する。

  

1. こんにゃくの基本のアク抜き方法

こんにゃくの基本のアク抜き方法
こんにゃくはそのままでも調理は可能だが、きちんと下処理をすることで臭みが取れて、さまざまな料理に使いやすくなる。まずは基本のアク抜き方法を紹介しよう。

STEP1:こんにゃくを洗う

こんにゃくを袋から出し、流水でこんにゃくの表面に付いたぬめりやにおいを洗い流そう。アク抜き不要と記載されているこんにゃくも、洗うことでにおいが取れる。

STEP2:こんにゃくを塩もみする

こんにゃくを使いたい料理に合わせ、食べやすい大きさに切る。切ったこんにゃくを深めの容器に移したら、こんにゃく1枚に対して塩小さじ1/2をふりかけ、全体を手で軽くもみこもう。

STEP3:こんにゃくを茹でる

鍋にお湯を沸かし、塩でもんだこんにゃくを洗い流さずそのまま入れる。こんにゃくが浮いてくるまで2~3分ほど茹でよう。その際、茹ですぎるとこんにゃくが固くなってしまうので注意が必要だ。茹でおわったらザルにあげ、ここでも洗い流さず冷ましてから料理に使う。

2. レンジで簡単なこんにゃくのアク抜き方法

レンジで簡単なこんにゃくのアク抜き方法
カットしたこんにゃくを深さのある耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけるか、こんにゃくが浸る程度の水を入れる。そして500~600Wのレンジで約2分加熱するだけだ。こんにゃくをキッチンペーパーで包んで加熱すれば、よりこんにゃくの水分を吸い取ってぷりっとした食感に仕上がる。レンジを使えば洗い物も減り、茹でる方法より工程も少なく、簡単にアク抜きができる。

3. こんにゃくのアク抜きに関するよくある質問

こんにゃくのアク抜きに関するよくある質問
こんにゃくのアク抜き方法を紹介したが、なぜアク抜きが必要なのだろう。こんにゃくをアク抜きせずに食べるとどうなるのか、アク抜きこんにゃくとの違いは?といった疑問にもお答えする。

こんにゃくのアク抜きが必要な理由とは?

こんにゃくの原材料となるこんにゃく芋には、えぐみや臭みを持つ成分が含まれている。こんにゃくの製造過程で使われる凝固剤にも同様の成分があり、これらが合わさることで食べたときに独特のにおいを感じる「アク」となるのだ。こんにゃくはアク抜きのひと手間を加えることで、余分な水分とともにアクが抜け落ち、臭みがおさえられて食べやすくなる。塩もみと下茹でのどちらかだけでもアク抜きはできるが、両方行うことでしっかりとアクが抜け、料理の味がしみ込みやすく、よりいっそう美味しくなるだろう。

こんにゃくのアク抜きを忘れたらどうなる?

そもそもアクとは、食材に含まれる渋みや苦みなど、食べたときに不快と感じる成分の総称である。こんにゃくのアク抜きを忘れても身体に問題はないが、料理によってはにおいが残るため、気になる場合はアク抜きをしたほうがいいだろう。またこんにゃくとゴボウを一緒に煮たら緑色になってしまった経験はないだろうか。実はこんにゃくの持つアクの成分と、野菜の成分が反応して食材が変色する場合がある。見た目が悪くなるので、こんにゃくをおもてなし料理などに使う場合もアク抜きすることをおすすめする。

アク抜きこんにゃくならアク抜きは不要?

アク抜き不要のこんにゃくは、一般的なこんにゃくとは製法が異なる。こんにゃく芋を粉末にしてアクを取り除いたものや、においをおさえた凝固剤を使ったものなど種類はさまざまだ。アク抜きの必要がないためすぐに調理でき、刺身こんにゃくとしてそのまま食べることもできる。しかし完全にアクがないというわけではないので、少しでも臭いが気になる場合は水洗いした後にお湯をかけるといいだろう。

結論

こんにゃくはアク抜きをすることで臭みがおさえられ、美味しく食べられるだろう。できることなら毎回ひと手間かけてアク抜きをしたいが、時間に余裕がないときもあるはずだ。忙しいときはレンジを使う簡単なアク抜き方法や、アク抜き不要のこんにゃくを取り入れてみよう。紹介した方法を状況に応じて使い分けて、こんにゃく料理を楽しんでほしい。

監修管理栄養士:黒沼祐美

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。
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  • 更新日:

    2023年1月26日

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