- ボウルに水をたっぷりと張る
- ブロッコリーの花蕾部分を下向きにしてボウルへ入れる
- そのまま10~20分浸けておく
- 茎部分を持ち、水の中で左右に回しながらふる
- 汚れが落ちたらキッチンペーパーで拭く
- ボウルに50度のお湯を張る
- ブロッコリーの花蕾部分を下向きにしてボウルへ入れる
- そのまま2~3分浸けておく
- 茎部分を持ち、水の中で左右に回しながらふる
- お湯を捨てた後、水で洗う
- ボウルに水をたっぷりと張る
- 小さじ1程度の塩または酢(重曹を使用する場合は大さじ1)を入れてよく混ぜる。
- ブロッコリーの花蕾部分を下向きにしてボウルへ入れる
- そのまま20分ほど浸けておく
- 茎部分を持ち、水の中で左右に回しながらふる
- 水で洗い、塩(酢や重曹)を流す
1. ブロッコリーにつく虫の種類
アブラナ科のブロッコリーにつく虫は、アオムシ、コナガ、アブラムシなどがある。ここではそれぞれの虫の特徴と虫がつく部位を詳しく見ていこう。
アオムシ
モンシロチョウの幼虫であるアオムシは、春から秋に発生しブロッコリーの葉裏に卵を産みつけ、葉っぱを食べることが多い。成長した虫は大きいもので体長が3cm近くにもなり、見つけたときには驚く大きさだ。大量に発生した場合には花蕾を食べることがあるので注意したい。
コナガ
コナガは蛾の幼虫で、体長が10mmほどの小さな虫だ。アオムシと同じで春から秋に発生し、葉裏に卵を産みつけ葉っぱを食べるが、葉っぱの裏だけを食べるため表面は薄皮が残るのが特徴だ。コナガも大量発生すると花蕾を食べることがある。
アブラムシ
アブラムシは春と秋に発生する。体長は1~3mmと小さく、ブロッコリーの茎や葉っぱの汁液を吸う虫だ。花蕾につくこともある。大量発生すると、茎や葉が虫だらけになることがある。またモザイク病などのウイルスを媒介したり、排泄物がすす病を引き起したりする可能性があるため厄介だ。
2. ブロッコリーの虫は食べても問題ない
ブロッコリーについた虫を食べてしまった場合、食べても大丈夫だったのか気になるところだが、結論からいえば問題ない。ブロッコリーにつくほとんどの虫や卵には毒性がないためだ。(※1)ただ、注意するべき点もある。いくつか見ていこう。
注意が必要な場合
ブロッコリーにつくアブラムシはカビやウイルスを媒介する虫だ。基本的に加熱処理すれば問題ないが、生で食べる時は注意が必要だ。また、毛虫がついていることもある。中には毒を持った毛虫もいるため、しっかり確認して取り除いておきたい。
3. ブロッコリーの虫を取り除く洗い方
ブロッコリーについた虫を取る洗い方を紹介していく。いくつか種類があるが、やり方はほとんど変わらない。虫を取る対策としていろいろと試してみてほしい。
ふり洗い
水を張ったボウルにブロッコリーを入れてふり、遠心力を使ってブロッコリーの虫を取る方法だ。ある農家がツイッターに投稿して話題になった方法でもある。
お湯を使う
ぬるま湯に浸けて虫を取る方法で、50度洗いともいう。50度のぬるま湯に浸けると、ブロッコリーの虫や汚れが取れやすく、野菜の鮮度が復活するというメリットがある。
塩や酢を使う
基本のふり洗いに塩や酢を入れる方法だ。塩はブロッコリーの花蕾などの隙間に入り、細かいところまで洗うことができる。塩の代わりに酢や重曹を使用してもよい。酢には殺菌作用があり、重曹を使用すると残留農薬も洗い流せるためおすすめだ。
結論
ブロッコリーの虫は基本的に無害で、加熱調理で食べるには問題ない。しかし生で食べるときにはアブラムシが媒介するウイルスや病気、毛虫がついていないかなど注意が必要だ。しっかりと確認して虫を取り除き、安心して味わってもらいたい。
(参考文献)
(※1) オイシックス・ラ・大地株式会社
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。