硬いかぼちゃの切り方｜まるごとを簡単に切る裏ワザも伝授

1. 硬いかぼちゃの切り方

かぼちゃの硬い皮の部分は切るときに苦戦する理由のひとつ。暑い地域で育ってもかぼちゃの水分や栄養素を失われないように皮の部分が硬くなったといわれている。ここでは、かぼちゃをまるごと購入した際の切り方の手順を2つ紹介しよう。切り方のコツもあわせて参考にしていただきたい。

まるごとかぼちゃの切り方とコツ

かぼちゃ1玉はヘタを上にしてまな板におく
ヘタを避けた位置に包丁を当て、包丁全体に均等に力を入れながら半分に切る
ヘタの近くに包丁の刃先を三角形になるように差し込み、ヘタを削ぎ取る
かぼちゃをさらに1／4に切り分け、スプーンで種とワタを取り除く

注意点としては、ヘタは硬いので包丁をじかにヘタに当てるのは避けることだ。また、いきなり包丁の刃先を差し込んで切ろうとすると、切りづらいうえに包丁が抜けなくなる場合もあるのでおすすめできない。切り方のコツとして1／4に切り分けるときなどは切り口をまな板にあて、安定させてから切分けるとよいだろう。

裏ワザを使った簡単なかぼちゃの切り方

かぼちゃ1玉はヘタを上にしてまな板へおく
ヘタの部分を包丁の刃先を使って五角形を作るように切れ目をいれ、くり抜く
ヘタとは反対側の中心部もヘタ同様にくり抜いておく
ヘタと反対側を上にし、くり抜いた部分に包丁を垂直に突き立てる
そのまま刃先を差し込み、包丁を握った手をおろし、下に向かって切る
反対側も同様に切り終えたら1／2にカットする

注意点としては、かぼちゃを一気に1／2に切ろうとしないことだ。切りづらく包丁が抜けにくくなる。また、切り方のコツとしてはヘタの方よりも皮が薄い裏側を上にして切ると切りやすいだろう。

カットかぼちゃはレンジ加熱して切る

かぼちゃ1玉の場合は、電子レンジで5～6分加熱する
カットかぼちゃ（1／2個）の場合は、スプーンなどで種とワタを取り除き、ラップをして電子レンジで3分程度を目安に加熱する

電子レンジである程度やわらかくすると、包丁が入りやすく切り分けるのが楽になる。ただし、一度加熱したかぼちゃは日持ちがしないので、加熱したものはすべて使い切るようにしよう。

2. かぼちゃの切り方の種類

ここからはかぼちゃの料理によっておすすめの切り方を紹介していこう。

煮物に：角切り

煮物にするならば角切りにして調理することをおすすめする。切り方の手順は以下の通りだ。

かぼちゃの皮が硬めなので、ところどころ包丁で薄くそぎ落としておく
4～5cmの角切りに切り分け、切り口の角の部分を薄く切り取る（面取り）

注意点としては、かぼちゃの切り分ける大きさを同じにすることだ。均等に火が入るための工程なので、なるべく切りそろえたい。また、煮崩れを防ぐために面取りをしておくと仕上がりがキレイになるだろう。

バーベキューに：薄切り

焼肉用の野菜におすすめなのが薄切りだ。薄く切ることで火の通りも早いので、生のまま調理できる。また、炒め物や天ぷらなどの揚げものなどにも使える切り方だ。切り方の手順は以下の通りとなる。

かぼちゃが安定するよう切り口を下にしてまな板におく
かぼちゃの繊維に沿って、5～7mm幅の薄切りにする

注意点としては、切るときは包丁を手前から押し出すように動かす（押し切る）ことだ。包丁を真下におろすような切り方では切りにくいうえに切り口もキレイに切れにくい。

3. バターナッツかぼちゃの切り方

8～11月の頃になるとひょうたんの形をしたかぼちゃをみかけたことはないだろうか。「バターナッツかぼちゃ」と呼ばれ、ナッツのような風味と火が通るとねっとりとした食感が特徴のかぼちゃだ。切り方によってさまざまな料理に使用できる。おすすめのレシピはポタージュスープや風味を活かしたサラダ、肉と一緒に千切りまたは薄切りにして炒め物にするなど料理の汎用性の高さが魅力だ。

切り方の手順としては、まずかぼちゃの上部と底の部分を切り取りピーラーなどで皮をむく。包丁で縦半分に切りわけ種とワタを取り除き、あとは料理の目的に応じて切り分ければ調理がスムーズだ。

注意点は、生のままの果肉は固いため、大きさのあるものはいくつか切り分けてから切り方の手順をふむようにすることだ。また、包丁は刃先を皮目に差し込んでから、包丁の全体を押し込むようにすると切りやすくなるので覚えておこう。

結論

普段はその日の料理用に切り分けられているものを購入することが多いかぼちゃ。旬の季節にはまるごと1玉購入して、今回紹介した切り方を参考にさまざまなレシピに挑戦していただきたい。その際は、くれぐれも包丁でけがのないように気をつけよう。

監修管理栄養士：佐々木倫美

経歴：管理栄養士取得後、介護施設、病院にて給食業務、栄養管理業務に携わる。現在病院にて主に透析患者への栄養指導に携わる傍ら、栄養・健康分野の記事監修を手掛ける。