目次
1. かぼちゃの基本の下ごしらえ

かぼちゃの下ごしらえとして、まずは切り分けるまでの工程を紹介する。かぼちゃのサイズや切り方はさまざまあるが、基本の下ごしらえ方法は共通しているので覚えておこう。
使う分を切り分ける
かぼちゃをまるごと1玉購入した場合、10度前後の涼しい場所に保存しておけば1~2ヶ月は保存が可能だ。使う分量だけを切り分けて使うようにしよう。また、スーパーでは1/2個、または1/4個のように小分けで売られている場合がある。その際も同様に、下ごしらえの段階で使う分量だけを切り分けておくことだ。
ワタやヘタをとる
かぼちゃの中心部分には種とワタがある。ワタが残ると、調理方法によっては焦げの原因となるため、スプーンを使ってこそげ落とそう。キレイに取り除けたら、一度水で全体を洗えば下ごしらえは完了だ。
なお、切り分けて残ったかぼちゃは種とワタの部分から傷んでいく。スプーンで取り除いてから、ラップをして野菜室で保存しよう。5日以内を目安に使い切るようにしていただきたい。実は、かぼちゃの種は捨てずに食べられるのをご存じだろうか。ワタをキレイに取り除き、1~3日天日干してからフライパンで炒ると外皮がむけやすくなり、中の種をそのまま食べることが可能となる。
2. かぼちゃを潰すときの下ごしらえ

かぼちゃのサラダのように、かぼちゃを潰して使うときの下ごしらえ方法を紹介しよう。
皮を削ぎ落とす
料理方法によってかぼちゃを潰す際は、最初に下ごしらえとして外皮を削ぎ落しておくことをおすすめする。かぼちゃの切り口を下に向けてまな板に置き、包丁を使って少しずつ皮を削いでいく。かぼちゃの硬い皮を削ぎ落とすことで、より潰しやすくなり色味もキレイな仕上がりだ。
電子レンジで加熱する
かぼちゃを簡単に柔らかくしたいのであれば、電子レンジがおすすめだ。1/4個の場合の加熱時間の目安は600Wで6分程度。この方法であれば、下ごしらえで皮を削ぎ落とすことなく皮付きのまま加熱し、やわらかくなった果肉をスプーンですくって使用することも可能だ。
3. かぼちゃの煮物の下ごしらえ

ここからはかぼちゃの料理別に紹介していく。まずは、一度は作っていただきたいかぼちゃの煮物からだ。下ごしらえの方法をぜひ参考にしていただきたい。
切り方とポイント
かぼちゃの皮は硬いため、火のとおりをよくするためと味をしみこみやすくするために、下ごしらえとしてところどころ包丁で薄くそぎ落としておく。かぼちゃの煮物におすすめの大きさは4~5cmの角切りだ。ポイントは、煮崩れを防ぐために、かぼちゃの切り口の角を包丁で切り取っておく(面取り)こと。このひと手間で、見た目も美しく仕上がるだろう。
皮を下にして煮る
下ごしらえの時点で皮をところどころそぎ落としているが、それでも皮目の部分は硬い。煮るときのポイントとして、かぼちゃを入れるときは皮目が鍋底にあたるようにして並べよう。
4. かぼちゃの揚げ物の下ごしらえ

次に、かぼちゃ料理で多いのが揚げ物ではないだろうか。素揚げはもちろん衣を付けて揚げる天ぷらなど、カリっとした食感とほくほくとした食感が楽しめる。下ごしらえとして切り方を覚えておけば、バーベキューにもおすすめの切り方だ。
薄切りにする
下ごしらえとして、かぼちゃを約5~7mmの厚さの薄切りにする。かぼちゃを安定させるように切り口を下にしてまな板の上に置き、繊維の流れに沿って切り分けよう。包丁は、手前から押し出すように動かす(押し切り)。また、大きくて切りづらい場合は、かぼちゃの大きさを等分にして切り分けよう。
また、かぼちゃをラップに包みレンジで加熱してから切り分けると、下ごしらえがしやすくなるのでおすすめだ。その際の加熱時間の目安は、1/4個のかぼちゃならば600Wで約2分と覚えておこう。
結論
かぼちゃは和洋中どんな料理でも活躍する万能食材のひとつだ。今回紹介した下ごしらえの方法を参考に、さまざまな料理に挑戦していただきたい。その際は、くれぐれもケガのないよう、力任せに切るのではなく基本の「繊維に沿った押し切り」を忘れずに。
監修管理栄養士:小林里穂
経歴:管理栄養士養成施設を卒業後、栄養士資格・管理栄養士資格・栄養教諭資格を取得。学校給食センターでの勤務時に小・中学生に食育を実施した経験を活かし、栄養分野の記事執筆・監修を中心に活動中。