みかんごはんは愛媛の郷土料理！作り方やアレンジ料理を紹介

1. みかんごはんの特徴

みかんと言えば、愛媛県を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。愛媛県のみかんは太陽の光と潮風をたくさん浴びて育っており、甘さと酸味のバランスがいい美味しいみかんである。愛媛県民から愛され続ける、みかんごはんの特徴について詳しくみていこう。

ジュースで炊き込む

みかんごはんとは、出汁の代わりにみかん果汁を使用する炊き込みごはんだ。味の予想がつかないかもしれないが、みかんのやわらかい甘みと酸味が意外と米と合うから不思議だ。手軽にジュースを使う場合もあるようだが、みかんを絞った果汁を使うと風味がより楽しめる。

愛媛県には、みかんごはんを応用した「みかんずし」という郷土料理もある。その当時、希少であった米酢の代わりに、香りと酸味の強いみかんなどの柑橘果汁を使って作ったことがみかんずしの始まりだ。みかんずしはおもてなしやお祝いの席に登場し、ビタミンカラーのキレイな色は見た目も鮮やかで、食欲増進にもつながるだろう。

みかんごはんに合わせ酢を加えて砂糖を控えめに入れ、好みのトッピングをするとみかんずしの完成だ。甘辛い油揚げにさわやかな酸味のみかんごはんを詰めた「みかんいなり」というのもあるので、ぜひチェックしてほしい。

みかんごはんは地元の給食でも食べられており、テレビで紹介されたことで一時期話題になったこともあるのだ。

2. みかんごはんの作り方

みかんの果汁で炊くみかんごはんはどのように作るのだろうか。早速作り方を紹介する。

作り方とポイント

みかんごはんの作り方は、まず米を研いでざるにあげたら、みかんの果汁をしっかりと絞ろう。みかんの果汁のフレッシュな香りを生かすために、炊く直前にカップ1杯程度を絞るのがポイントだ。手軽に作りたい場合は、オレンジジュースを使うのもいいだろう。

炊飯器に米を入れて、えびやミックスベジタブルなどお好みの具を一緒に入れたら、絞ったみかん果汁を入れよう。水量が足りなければ水を足して、白だしや塩などで味を整える。みかん果汁と水を足した水分の量は、普段炊飯するときと同じで大丈夫だ。

あとは炊飯器のスイッチを押し、炊き上がったら仕上げにバターを入れて全体的に混ぜ合わせるのだ。全体的に混ざればみかんごはんの完成である。

3. みかんごはんのアレンジ料理

みかんごはんは手に入れやすい材料で手軽に作れるので、いつもと違う変わった料理を作りたいときにぴったりだ。そんなみかんごはんをアレンジした料理をみていこう。

オレンジピラフ

みかんごはんを少しアレンジした、オレンジピラフもおすすめだ。

まず米を研ぎ、30分ほど水に浸したらざるにあげておこう。玉ねぎやにんじんなどを粗みじん切り、マッシュルームはスライスする。フライパンで鶏モモ肉やむきエビを炒め、さらに下ごしらえした玉ねぎなどの具材を加えて白ワイン・塩コショウなどで味付けし、火が通ったら枝豆を加えよう。炊飯器に、ざるにあげた米、水、具材、みかんジュースを加えたら炊飯する。

炊飯するときにコンソメやカレー粉など好みのものを足せば、オリジナルのオレンジピラフを作れるだろう。炊き上がったら、スライスアーモンドやきざみのりなど好みのトッピングをすると、また違った味を楽しめるのも魅力的である。

オレンジピラフは、具を入れなくてもシンプルに刻んだパセリのみでも美味しくいただける。こちらも愛媛県の学校給食で親しまれているメニューだ。

結論

みかんごはんは、愛媛県の地元では給食に出るほどポピュラーなメニューである。地元ではない人にはなかなかなじみのない料理だと思うが、騙されたと思って一度食べてみてほしい。さわやかな甘みと味わいに驚くかもしれない。アレンジメニューのオレンジピラフにも、ぜひ挑戦してみよう。

監修管理栄養士：渡邉里英

経歴：大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。