目次
1. 柚子シロップを作る準備

まず、柚子シロップを作る際に必要なものをご紹介する。
必要なもの
柚子シロップを作る際に用意するものは、保存容器・柚子・氷砂糖だ。材料は2つだけで簡単に柚子シロップが作れる。発酵を防ぐため、柚子と氷砂糖は同量を用意するとよい。また、柚子シロップを入れておく保存容器は、雑菌が入り込まないようにキレイに洗ってから熱湯で消毒する必要がある。
熱湯消毒のやり方として定番なのは、瓶などの保存容器を鍋で煮る方法である。しかし、保存容器が鍋に入りきらない場合は、まず50℃くらいのぬるま湯を入れ、一度捨てて熱湯を8分目まで注ぐ。容器の口にかぶるように熱湯を捨てたら、清潔な布巾の上で自然乾燥させる方法で消毒するとよい。さらに、アルコールをふきかけて清潔な布巾で拭えば、より安心である。
なお、保存容器によっては、熱湯による消毒ができないものもあるので、事前に確認しておこう。
2. 柚子シロップの基本的な作り方

ここからは柚子シロップの作り方とポイントをご紹介する。
作り方の手順とポイント
柚子はキレイに洗ってから水を切る。皮をむいてヘタを取り、実と皮にわけたら実を一房ごとにわけ、皮を切る。細かくした実と皮をボウルなどに移し、かき混ぜる。そして、一番下と一番上が氷砂糖になるように、氷砂糖と柚子を交互に保存容器へ入れ、フタをする。あとは常温の冷暗所に置き、1日1回容器をゆすり続けると、徐々に氷砂糖が溶け、1週間~10日程度で柚子シロップが完成する。
柚子茶などに使う場合は、実と皮を細かく切っておいたほうが便利だ。柚子シロップの使用用途に合わせて切り方を変えるとよいだろう。上白糖や三温糖でも作れるが、氷砂糖のほうがカビを発生させにくく保存性がよい。
3. 柚子シロップの使い道

ここからは、柚子シロップの日持ちする期間や使い道を紹介する。
日持ちする期間
柚子シロップは、密閉できる清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存した場合、およそ1か月日持ちする。柚子シロップを美味しくいただくために、完成したら早めに使うとよいだろう。季節によっては冷暗所での保存も可能だが、冷蔵庫に入れておくほうが安心だ。
割って飲み物にする
柚子シロップの使い方の王道は、水や炭酸水などで割って飲み物にする方法だ。柚子シロップをお湯で割るだけで完成する柚子茶や、炭酸水で割る方法などがある。また、柚子シロップを紅茶や緑茶に入れたり、お酒で割ったりするのもおすすめだ。
パンやヨーグルトに合わせる
柚子シロップは、ジャムの要領でパンやヨーグルトにかけて食べても美味しい。また、柚子シロップに使った皮をトーストに乗せたり、サンドイッチの具として使ったりする方法もおすすめだ。パウンドケーキに入れるなど、スイーツ作りにも活躍する。
料理に使う
人参と大根を使ったマリネに、蜂蜜の代わりとして柚子シロップを入れるのもおすすめだ。
ほかにも、炊きあがったごはんに柚子シロップと米酢、塩を加えて混ぜると、柚子酢飯ができる。アボカドとしらすを乗せ、お好みで醤油やわさびをかければ、柚子の混ぜ寿司が完成する。
結論
柚子シロップは自宅でも簡単に作れ、飲み物としてだけではなく、料理などさまざまな使い道がある。柚子シロップを作る際は、保存容器をきちんと消毒して雑菌が入り込まないようにしよう。保存容器は、しっかりと密閉できて酸に強いガラス瓶などがおすすめだ。本記事を参考に、ぜひ柚子シロップを自宅で作ってみてほしい。
監修管理栄養士:渡邉里英
経歴:大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。